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C-POPまとめ(オススメ記事シェアしてください

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#香港

「ROOM307」

「ROOM307」

紹介2018年にEP《Room307》をリリースし、「撒野作風 Wildstyle Records」というレーベルに加入、当インディーレーベルは日本お宅こと「YoungQueenz」(代表作に「水原希子」「異常火曜日」)や台湾のラッパー春艷 Chunyan(顏社のLeoWangとの「夜貓組」でも有名)とコラボしたり「棉花糖」というLofi hip hopをリリースした「Triple G」などを輩出

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2022年上半期の香港カントポップ(2):注目の新曲と新人

前回の記事では、2022年の上半期、とりわけ4〜6月の間に香港でよく聴かれていた歌をSpotifyの再生数データに基づいてまとめた。

今回の記事では、同じ4〜6月にリリースされた曲の中で、再生数データは前回取り上げた楽曲には及ばないけれども、個人的に気に入ったものをいくつか挙げる。

完全に主観に基づくものなので好みだ。というわけで「なんでアレが入ってない」というのもたくさんあるかもしれないが、

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【未定義的衝撃:Mirror現象と国安法時代の香港カントポップ】 序:暗い時代に歌う歌 

【未定義的衝撃:Mirror現象と国安法時代の香港カントポップ】 序:暗い時代に歌う歌 

ナチス時代に亡命生活を送ったドイツの劇作家ブレヒトは1939年の詩集の中でこう書いた。

彼が生きた時代がどんなに暗いものだったかは、間接的に想像するしかできないし、それを現代と比較することが適切なのかどうかはわからない。

けど最近の香港の様子を見ていると、この「暗い時代」という言葉をついつい思い浮かべてしまう。

2020年6月末に制定された国家安全維持法(国安法)によって、香港には大きな変化

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最新の香港音楽シーン~叱咤樂壇流行榜を例に~

最新の香港音楽シーン~叱咤樂壇流行榜を例に~

加筆修正12/11

いまこちらのサイトで、投票が行われていますのでカントポップを追っている人はこの先も読んでみてください。現状のランキングを見た感想をお話ししてます。曲だけ聞きたいという方は、はじめの方に曲のリンクを載せてますのでそちらからどうぞ。

2021年、香港のネットでまた「樂壇已死」の4文字が話題となった、香港の音楽界は今もなお21世紀に入って迎えた香港音楽界の急激な衰退と同様に壊滅的

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勝手にカバーソング~翻唱天堂ヘようこそ!~

勝手にカバーソング~翻唱天堂ヘようこそ!~

私は「広東語カバーソング事典 日曲粵詞翻唱大典」https://www.facebook.com/CantoneseCoverSongs/
というFacebookページを主宰しています。

なにそれ?と思われる方がほとんどでしょう。
このFacebookページでは、日本の曲に広東語の歌詞をつけたあらゆるカバー曲を、歌手のあいうえお順に掲載しています。

ページの開設はまだ2年ほどで日が浅く、フォロ

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教養としての懐メロ 【香港カントポップ概論:序】

教養としての懐メロ 【香港カントポップ概論:序】

日本には「歌は世につれ世は歌につれ」という言葉があるけど、音楽や詞が世相を反映するというのは古今東西どこでも同じかもしれない。中国・清代末期の学者、王国維は自身の『宋元戲曲史』の序文を次のような言葉で始めている。

どの時代にもその時代の文学がある。楚の騷、漢の賦、六代の駢語、唐の詩、宋の詞、元の曲、皆いわゆる一代の文学で、後世これを継ぐことのできるものはなかった。(凡一代有一代之文學:楚之騷、漢

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ひとりで吉野家を食べてたら親戚に見られた歌 【居心地の悪い本土主義: My Little Airport私論①】

ひとりで吉野家を食べてたら親戚に見られた歌 【居心地の悪い本土主義: My Little Airport私論①】

「ひとりで吉野家食べてたら親戚に見られた」というタイトルの歌がある。

もう歌詞の中身は、そのまんまだ。主人公がひとりでおいしく吉野家を食べてたら、あんま会ってない親戚が同じ店内にいて、しかもこちらに気づいてしまうのだ。

「ひとりメシ」なんて言葉ができるくらい一人で外食するのも当たり前になったけど、やっぱり依然ハードルはある。気にせずできる人もいるけど、その場を知り合いに見られたりしたら、やっぱ

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香港の伝説ロックバンドBeyond、日本人が知っておくべきこととは

香港の伝説ロックバンドBeyond、日本人が知っておくべきこととは

1、香港人の精神的支柱となったBeyond
メンバー;黃家駒、黃貫中、黃家強、葉世榮

・香港人の精神的支柱
・華語金曲獎30年、すべての項目を獲得しバンド界のレジェンドに
・“30年30人”、“30年30碟”(アルバム《樂與怒》)及び“30年30歌”(《海闊天空》)と歴史的に認められたバンド
・香港音楽の発展、そして超越という目標を掲げた
・ボーカルが1993年、日本のバラエティー番組で亡くなる

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中華圏女性トップ歌手「G.E.M鄧紫棋」

中華圏女性トップ歌手「G.E.M鄧紫棋」

今若者から絶大な人気がある「鄧紫棋」とは
・影響力のあるアジアの歌手トップ30ランクイン
・C-POP内一位のYoutube再生回数2.3億回?
・数少ない現在活躍中の香港の歌手
・欧米では中国版テイラー・スウィフトの評価も
・香港では珍しいシンガーソングライター
・G.E.Mは「GET EVERYBODY MOVING」から、曲名にも
・元カレに教えてもらった変顔(金魚口)などが可愛い
・Rap

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香港で人気な「陳柏宇(Jason Chan)」、J-POPのカバーも多数

香港で人気な「陳柏宇(Jason Chan)」、J-POPのカバーも多数

陳柏宇(Jason Chan)(粤Chan4baak3yü5/普chen2bo2yu3)

香港では人気な歌手、日本の歌も多くカバーしているのでお勧めだけでも聞いてみてください。

人気な3曲妳瞞我瞞逸後《yat6hau6》
青春の一曲「永久保存」

あまり知られていないが、実は多くの日本の曲をカバーしている「陳柏宇(Jason Chan)」、日本のカバーと聞くと台湾、香港で70-90年代ころに輸

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長年香港音楽界を牽引してきた「張敬軒(Hins Cheung)」について

長年香港音楽界を牽引してきた「張敬軒(Hins Cheung)」について

張敬軒(Hins Cheung)粤(Zhöng1ging3hin1)普(zhang1 jing4 xuan1)

軒公

「張敬軒(Hins Cheung)」は、第37屆十大中文金曲頒獎で全年最高銷量歌手大獎を獲得し、それまでの七年間の陳奕迅一強独占状態を打ち破った。香港だけでなく、大陸でもTikTokでも話題になり注目されている歌手である。現状、新「歌神」の席にももっとも近い歌手といえるだろう。

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