香港の伝説ロックバンドBeyond、日本人が知っておくべきこととは
1、香港人の精神的支柱となったBeyond
メンバー;黃家駒、黃貫中、黃家強、葉世榮
・香港人の精神的支柱
・華語金曲獎30年、すべての項目を獲得しバンド界のレジェンドに
・“30年30人”、“30年30碟”(アルバム《樂與怒》)及び“30年30歌”(《海闊天空》)と歴史的に認められたバンド
・香港音楽の発展、そして超越という目標を掲げた
・ボーカルが1993年、日本のバラエティー番組で亡くなる
beyondとは英語で「超える」という意味があります。そこにこめられた意味としては、香港のバンドで一番になり,ロックの作品を自分たちで作り香港だけの作品を作ることで、これまでの海外ロックをカバーする香港バンドの限界を超越しようという意味が込められている。
2、知っておいてほしいこと
現Beyondのライブに行ったことがある方は知っていると思いますが、ライブの休憩中に元ボーカルである黄家駒についての話がされます。ボーカルの方は既に亡くなっていて、詳しく説明しますと1993年バラエティー番組である「ウッチャンナンチャンのやるならやらねば」という番組の収録中に、舞台から転倒し頭を打ち、日本で亡くなりました。これは日本人として知っておいてほしいことです。
(実体験より)
私はこのことを、香港人に教えてもらいました。聞いたときは本当にびっくりしました。复旦大学に留学しているときにたまたま広東語サークルに入り、ノリで参加した広東語歌唱大会で、準決勝に行けた自分は、20人くらいの香港人マカオ人とカラオケに行く機会があったので、せっかくなのでこの事件に関してどう思っているのかを聞いてみたところ、「たしかに日本で伝説的存在があんな死に方をしたの残念で仕方ない、だけど日本人を恨んでるわけではないし、Beyondが今も知られているのならうれしい」と何人かが言ってくれました。それ以降この曲が好きです。BiliBiliに昔Upした予選の動画があるので載せておきます(結構発音下手ですがお許しを)。
2、30年30歌に選ばれた名曲中の名曲《海闊天空》
自身の理想を持ち、永遠に信念をあきらめないでほしい、といった香港人へのメッセージ(自身の理想を持ち、永遠に信念をあきらめないといった)をロックで伝えている素晴らしい歌で、子供から大人までにも広く愛されている。香港人の信念に訴えかけ、人々の心の中で沸々と流れる音楽の範疇を超えた超名曲。デモではよく老若男女問わず全員での合唱をして結束を高めるために歌われるが、決して香港だけでなく、中華圏全体の精神的支柱ともいえる歌。中国では国家の次に国民が歌える・知っている曲ともいわれている。日本語版は《遙かなる夢にFar Away》
3、社会問題に目を向けた作品
世界に平和を訴える《光輝歲月》
Beyondは戦争地域に直接行き、悲惨な光景を目にしたことから慈善活動を始めたり、世界に平和を訴えるようになる。この曲は南アフリカのマンデラ大統領の獄中でもあきらめない姿と、香港人の苦しい中でもあきらめず頑張っている姿を重ね、作った曲。
平和を主題にした《Amani》
ライブでも絶対流れる名曲、慈善活動を始めたころ、ちょうどいイラクに対しての湾岸戦争が終結、痛ましい資料などを見た彼らは、戦争の残酷さを思い知り平和な世界を訴えるために作った曲。アフリカのケニアのスワヒリ語で「Amaniは平和」「NAKUPENDA WE WEは私たちはあなたを愛している」「TUNA TAKA WE WEは私たちはあなたが必要」という意味、最後に子供の声で歌う一節があるが、戦争の苦しみは子供の世代に残るから、いま世界に訴えようという気持ちがこもっているように感じます。
人々に勇気を与える《不再猶豫》
1991年アフリカの難民支援活動から帰国後書いた曲、その体験をまとめたドキュメンタリーの主題歌としても採用された。打たれても死なない,自信は無くさない,くじけない、最後までやりきる,といったフレーズが人々に勇気を与えている。
3、苦しかった初期、親への感謝
「再見理想」
全然売れず楽器も買えず苦しくてどうしようもなかった彼ら自身の姿が描写されていて、それを朝の日が出る前の黎明(れいめい)に例え真っ暗な中で日の出の一筋の光に向かって努力する姿が表現されている
母への愛《真的愛妳》,父への愛《報答一生》
バンドを続けるのに楽器を買うお金もなく、ましてやコンサートも開くお金なんてない。さらに父親の反対もありとても苦しいバンド生活をしていた。しかし母は黃家駒の意見を尊重しバンド活動のためにこっそりとお金をあげたりしていて彼はとても感謝していた。そんな母への感謝は音楽にして商業目的には初めはしたくなかったそうだが、もともと感謝の思いをまとめていたこともありこの歌で母への感謝を伝えた。コンサート当日には母も来場し大号泣だったそう。
では、《報答一生》は父への不満から始まるので、一体どういう気持ちで聞いていたのだろうか?
歌詞「从前善话未愿接受、从来不懂关心与否、内心总是埋怨、束缚我自由」
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