C+で教えている包括的性教育とは?
「性教育=生教育」
C+では「性教育=生教育」を掲げ、生きるための教育として「包括的性教育」を啓蒙しています。
包括的性教育とは、ユネスコが提唱する性教育で、5歳を開始年齢として、発達段階に見合った性教育を行います。日本でイメージされる「性教育」と言えば、生殖や月経が中心でしょう。しかし、「包括的性教育」は、従来の「性教育」とは少し違います。
「包括的性教育」の「包括的」とは、「すべての要素を広く総合的に網羅している」ということです。その名前の通り、学びの幅が多岐にわたっています。学びの柱になっているのは、「人権」「安全」「健康」「コミュニケーション」という4つの視点。この4つの柱は、さらに以下のように8つのキーコンセプトに分かれます。
C+ での包括的性教育
包括的性教育は、ある一定の年齢で、このすべてのテーマを学べばいいというわけではなく、最初にお伝えしたように「5歳を開始年齢」として、学ぶ人の年齢に合わせ、各テーマを繰り返し積み重ね、内容を掘り下げながら学んでいきます。
包括的性教育を学ぶメリット
包括的性教育を学ぶことで以下のようなメリットがあります。
1.いのちの大切さを学ぶことで、自己肯定感や他者尊重を身につけることができる
2.ジェンダーに関わらず、生まれてから死ぬまで、誰もが生涯を通じて性の課題と向き合うということを学び、理解することで、性の悩みを軽減することができる
3.自分の人生を自分で選択できるようになる。また、自分の選択が、自分や他者のウェルビーイングにどう影響するのかを考えることができるようになる
これまで、日本では「性に対して早熟になるのは良くないこと」と性をタブー視する風潮もありました。当然、性教育に対しても、何も知らない子どもに性に対しての知識をインプットする必要はない、寝た子を起こしてはならないという姿勢でした。 しかし、近年では、性犯罪や性暴力の被害への対策を強化する必要に迫られ、文部科学省が包括的性教育の内容を踏まえて性教育の内容を「生命(いのち)の安全教育」として2021年より一部アップデートしています。
アップデートされたものの、「知らない」「分からない」「教えられない」という教育現場も多いというのが現状ではないでしょうか。実際に、今年の2月に母校を訪れた際は、保健体育の先生もこのアップデートをご存知なく、包括的になった内容を理解はできても、「教え方がわからない」「これまでも教えづらいと感じていたが、もっと難しい」ともおっしゃっていました。
C+ 性教育クラス
C+では、講師である橋本阿姫が海外在住経験で得た性教育も交えながら、文部科学省によってアップデートされた内容を網羅し、各年齢の子どもたちが気になっている性の知識を伝え、子どもたちが、自分らしく自分の行動を選択し、自分の人生を自分でデザインできるような包括的性教育を行います。
講義内容は、各学校・エリアの児童・生徒の特徴に沿って相談・調整しますので、お気軽にお問い合わせください。
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2022/05/02