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【読書感想】女王さまの夜食カフェ マカン・マランふたたび

今日もワクワクの本の世界へ📖
絵本の合間に読む、気になった本の感想を書きます。



まずは一言

大好きなシリーズとなった古内一絵さんの『マカン・マラン』

シリーズ2冊目です!
春夏秋冬の4話、今度はどんなお夜食が出てくるのか!(^^)!



今日の本

『女王さまの夜食カフェ マカン・マランふたたび』

著者 古内一絵
発行所 中央公論新社(2016年)


感想

2冊目の本は、
お夜食もさながらストーリーが響きました。

でもやはり少しお夜食について。
蒸しケーキはちゃんとレシピ知りたい!と思ったし、
ソイ・ミート出た!!と思ったら、
マクロビとは反対のスーパーのとんかつ笑
(でもソースは自家製)も出たり、
チヂミもしっかり私の食を刺激してくれました(笑)


「蒸すっていうのはね、実はとても大事な調理方法。
油で焼いたり、炒めたりしたものは体を酸化させるの。やさしい湯気でじっくり蒸しあげたものは、体を中庸に導くのよ。」

『女王さまの夜食カフェ』より

子供たちが小さい頃よくお菓子を作っていました。
食を気にし出してからは、
小麦粉より米粉を使ったお菓子を作るようになり、

できるだけ、
揚げる<炒める<焼く<ゆでる<蒸す<生で、
食べるように。

(揚げ物するの嫌で極力避けたいのに、男子勢のから揚げ好きで以前はよくやってましたが(^^ゞ)

本の中にはこういう知識がたくさんあり勉強になる。
簡単なセリフでのレシピも掲載されていてマクロビへの興味もさらに上昇。


ストーリーでは、
前作の終わりで手術入院したシャールさんが戻ってきたためか、ストーリーはその話の主人公となる人がメインで展開しますが、
ちょこっと出演に過ぎないのにシャールさんの存在とことばがやはり主人公たちの生き方を変えていきます。

自分はつまならい人間だと悩む丸の内OL。
母の愛情不足を根底にもち、兄にコンプレックスを抱く自分と向き合おうしない漫画家アシスタント。
親の目を気にする発達障害気味の息子をもつ一生懸命すぎるママ。
子どもを見守るということを実感する親友。

どのお話も共感するエピソードにのめり込みながら、
ドラァグクイーン達と常連客があつまるお店マカン・マランの楽しくあったかい雰囲気に癒されつつ、
今回はシャールさんご自身の父親に対する胸の内のせつなさが沁みました。

お父さんに本当のことを言えずに見送ったこと。
親が望む生き方とは程遠い姿が、嘘のない自分の生き方だから。
それは苦しいけれど、シャールさんの優しさ。

親子は一番近くにいる他人。
たとえ親と子であっても、ひとりひとりが別の人間だ。
その人生を、他の誰も負うことはできない。
 (中略)
恐らく自分が認めなかろうと、理解しなかろうと、娘には娘の人生があり、その責任のすべては最終的に娘自身がおっていくしかないのだから。
だとして、たとえ失敗すると分かっていても、その挑戦を選んだ娘を見守ってやるくらいのことしか、親にできることはないのかもしれない。

『女王さまの夜食カフェ』より

これはシャールさんの親友・柳田先生が、
反対していた娘の挑戦をすんなりと認めることは出来ないけれど、見守っていこうと決心した時の気持ちを表しています。
とても共感します。

これもまた、親友シャールさんの父と子の関係性から娘と自分の関係性をなぞらえ感じていくのですが、なんてってたってシャールさんが軸ですね!
自然で自発的に気づいていく。
古内さんの書き方がスキ。みんなを素敵に変身させます(≧▽≦)


私といえば、前作『マカン・マラン』を読み始めてから、
マクロビの本も借りて来て独学してます^^体も心も変化なるか?!



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