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静かな冬の日、カフェと大阪城公園と一冊の本

大阪城公園のレストラン施設、その2階にあるタリーズ。
常緑樹に囲まれたカフェ。
ガラス越しに眺める外の景色は、まるで別の世界を切り取ったようだった。
太陽が穏やかに差し込む午後。
窓際の席に腰掛け、テーブルに置いたソイラテの影が伸びている。

窓越しに見える木々の葉が揺れるのが見える。
緑が風に揺れる様子を眺めていると、心がだんだんと静かに整っていく。

ガラス一枚で隔てられた中と外。その音は聞こえない。
「内側」という安心感に包まれている。
その静けさがかえって心地よい。

空を見上げると、雲が水色の空を滑るように流れている。上空は風が強いのだろう。

見渡すと広々とした公園が広がり、その遥か先に大阪城が佇む。
結婚式場に向かうのだろう、スーツやドレスの華やかさ、談笑しながらすれ違う人々の笑顔。

そしてまた、店内に目をやる。
静けさの中で、窓の向こうに広がる緑を眺めながら、本に目を落とす人がいる。
白いページをめくる。

わたしは、amazon kindleで「ノルウェイの森」を。
心安らかな一日が過ごせますように。


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青空太郎
いただいたチップはカフェで、温かいソイラテをいただきながら、創作活動をしようかと考えています😊

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