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【再掲】料理とは何か

1年前に行ったイベントのレポートを別のブログに書いていたのですが、
簡単にだけど大事なこと書いてるなーと思ったので、こちらに再掲します。

2020年2月20日に行われたnote主催の坂口恭平さん有賀薫さんのトークイベントでした。
記事自体は2020年2月27日に書いたものに本日少し追記をしています。

この日のことは1年以上経った今でも大事に覚えていて、
1時間半ほどのイベントでしたが私にとって礎となるような日になりました。

以下再掲です!

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先週なのですがこちらの対談へ行ってまいりました。

建築や歌や絵を描かれたり最近はネオ料理本(勝手に命名)を出版したりと色々なことを始めては形にしちゃう天才坂口恭平さんと、365日スープを作り優しいシンプルなスープのレシピを公開されているスープ作家有賀薫さんという、私得なお二人のお話が聴けるということでとても楽しみにしていました。

ピースオブケイク社は明るくて良い雰囲気。
そしてイベント開始前に周りを見渡すと、noteやインスタで拝見している料理界隈の方々の顔もちらほら…
チキンなので話しかけたりはできないのですが、その様子を見るだけでも気持ちが高まります。


お二人が登場しびっくりしたのが、坂口さん、車椅子。
どうやら急に椎間板ヘルニアになってしまったそうで、東京に来てから急遽車椅子を借りたそうです。
イベントを中止にせず開催してくれてありがたい。


全員事前に料理について考えていることや質問など、アンケートに答えてから今回参加をしています。
その回答が少し紹介され、他の人がどんなことに悩んで日々料理しているのかがわかりました。

「料理にワクワク感を感じるにはどうしたらいいか」

「毎日の料理で疲れない工夫を聞きたい」

「自分に余裕がないとき料理にどう取り組んだらいいか」

それらの回答に対してはまとめると「料理をするための気持ち的ゆとり・時間的ゆとりをなんとか捻出できないか」ということ。

坂口さんは21時就寝、4時起きの生活をしていて、
早朝家族が誰も起きていない時間を過ごしてると、1時間が3時間くらいに伸びるような感覚になるそうです。
そうなると気持ちに余裕が生まれてくるので落ち着いて料理に取り組める、という話をされていました。

一方で有賀さんは、”死なないように食べればオッケー”ということを推奨されていました。
「不道徳な食べ物や食べ方があると思うから、それを避けようと気をつけ過ぎるあまりに料理が嫌になるんじゃないか」とおっしゃっていて、
料理家の方にそう言われるとすごく救われるものがあるなあと感じました。


有賀さんは途中「料理が大好き」とおっしゃっていて、
その言葉が本当にシンプルなんだけどすごく素敵だったし、そう言い切れてしまうことが羨ましいなとも思いました。

お二人の話を聞いていると、自分は料理について小難しく考えすぎなのかなとか、もっとシンプルでいいはずなんだよなあと感じて。

そして同じように料理に対して苦しんでいる人がとても多いということを知れて
「ああやっぱりそうなんだ」という納得感と、
自分も料理に辛さを感じる一人ではあるけども、みんなでその生きづらさを減らしていけたらいいよね、とも思い。

具体的な答えはまだ出ないけど、その生きづらさをなくすための方法を模索していこうと思いました。


坂口さんは「料理の知識が貯まるのは貯金みたいなもの」と言っていて、ということは自分は日々無形の貯金をしているのだなあと嬉しくなった。

料理ってやればやるほど知見が溜まって、上手くいく確率が高まるものなんだよね。


あと、「今、自分は何をしたいか、どうしたら気持ちいいかを考えられる人が少ない」という話がこの日いちばん心に残ったかな。

「今、何を食べたいか?」

「今、何をしたいか?」

この問いかけは当たり前のようでいて、結構、意外とできていない。

もっと自分の声を聞いてあげられたら幸福度って増し増しになるんだろうな〜と感じたので、意識していきたいなあ。


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有賀さん、笑顔が素敵だった〜。

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