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“人生での約束事は、たった1つしかない”成功への明かりを灯してくれる本でした。

2021/10/12 読書記録no.56「君と会えたから」喜多川奏

タイトルから想像するに、読む前は「恋愛小説かな?」とも思いましたが、読み終わった後は溢れる涙を拭き取っていました。

これまで色んな本を読んできた私ですが、自己啓発本でこんなに泣いたのは初めてです。グッとくる、とても心が熱くなる、素晴らしい小説でした。


本について。

あらすじ

将来に対する漠とした不安を抱えながらも、自分のやるべきこともやりたいことも見つけられずに何もせず、無気力に過ごしていた平凡な高校生の僕のもとに、ある夏の日、美しい女の子がやってきた。そして、彼女から、その後の僕の人生を変える教えを聞くことになる。いつしか彼女に恋心を募らせていた彼の前に次第に明らかになっていく彼女の秘密とは……


“7つの習慣”を小説にした物語、なのかな

『7つの習慣』というベストセラーになった有名な本があります。自己啓発本と言ったらこれ!という本です。きっとご存知の方も沢山いらっしゃると思います。

この本は結構難しいから、もしかしたら中高生など若い世代の読者に読んでほしいっていう思いで、喜多川さんが分かりやすく『7つの習慣』を小説にしたのが今回ご紹介している『君と会えたから』という本なのかな、とも思いました。

『7つの習慣』で出てくる項目は、
①主体的である
②終わりを思い描くことから始める
③最優先事項を優先する
④Win Winを考える
⑤まず理解に徹し、そして理解される
⑥シナジーを作り出す
⑦刀を研ぐ

一方、『君と会えたから』に出てきた“7つの教え”は…
①自分の本当に欲しいモノを知る
②夢を実現させる方法を知る
③経済的最高の真実を知る
④魅力溢れる人になる
⑤手段を目的にしない
⑥できないという先入観を捨てる
⑦人生において決してできないことなどない

私も以前『7つの習慣』は読んだことありますが、24歳の私でも難しいと感じました。とても面白いです。内容も引き込まれるモノばかりだった。でも、読み切るには結構な力を必要としました。項目を見てもわかる通り、パッと見ても何のことか分からないものもあります。

でも、『君と会えたから』の教えはシンプルで分かりやすい。言葉の言い回しやニュアンスは少し違うかもしれないけど、なんとなく重なる気もします。

ここには箇条書きにして書いていますが、本編ではエピソードも踏まえて分かりやすく書かれているので、スッと心に入ってきました。

私のただの想像ですが、『7つの習慣』の小説版が『君と会えたから』なのではないか、と思っています。


印象的な言葉

全てがうまくいくとしたら、絶対に欲しいものが手に入るとしたら、と考えた時に出てくるものこそが、あなたの本当にしたいことであり、必ず達成できるゴールだ。
自分の欲しいものとか、行ってみたいところ、やってみたいことというのは、実は結果として手に入るものであって、それを目標にして、日々生きるためのものではない。
明日からは、今までの自分とは違う自分として生きていこう。
自分の内側に明かりを灯すだけで、それら全てのコンプレックスや、今日の自分を作り上げるためにできた傷は、その人の魅力を引き出す個性になる。
今の自分の中には、外に漏れるくらい明るい光が燦々と燃えているか。
職業というのは、夢を実現するための一つの手段であることを忘れてはいけないし、それがダメだからといって全てがダメというわけではない。また別の手段を使って、自分の夢を実現する方法を考えれば良い。それだけのこと。
昨日までできなかったことを理由に、自分は一生それができない人間だと決めてしまう。昨日までできなかったという事実が、今日もできないという理由になんかならない。そうしてはいけない。人間は日々成長して変わっているんだから。
人生において、将来約束されていることなんて何もないのよ。だからこそ、自分の行動次第でどんなに素晴らしい成功だって手に入れることができる。


本を読み終わって

夢中で読みました。喜多川さんの本を連続で読みましたが、この方の言葉の言い回しや表現の仕方はとても好きです。スッと心に落ちるし、「そうか!」という気づきが沢山あります。

本編のことを書きすぎるとネタバレになってしまうので、控えないといけないのですが、お父さんが娘に送った手紙の内容が素晴らしすぎたので、その全文をまとめておきます。

お前には、幸せな人生を送ってもらいたい。何が何でも、絶対に幸せになってもらいたい。人間が幸せに生きるためには、何が必要だと思う?多くの人はお金だと言うかもしれない。でもそうではない。大切なのは、どんな状況であっても、幸せに生きられる強さと賢さを持つこと。お金があるから幸せに生きられるという生き方ではなく、自分の人生に必要なものは、それがお金であれ、なんであれ、自分で創り出せるだけの強さと賢さを持った人間になること。周囲の価値観に流されるのではなく、自分のやりたいことをやって生きていく強い人間に、そして、どんな時だって明るく前向きで、周囲の人に優しくしてあげられる、優しく、強い人間になることが必要。自由に思うように生きて、沢山失敗して、そこから沢山学んで、強く、たくましく成長していこう。

この文章を読んだ時、思わず涙が溢れてきました。もちろん熱い言葉ってこともありますが、物語の中で色んなストーリーを踏まえてのこの言葉だったので、尚更ウルっと来てしまいましたね。

人生で約束されているのは、たった一つ。
皆んなに等しく死が訪れること。

改めて人生について考えさせられましたし、毎日を悔いなく自分の夢に向かって、精一杯生きたいと強く思いました。

物語の中で、2人が実践してやっていたこと(ライフリスト)を私もやっていこう。

今を生きることの大切さ、お金についての考え方、職業との向き合い方、夢とは何か、目標とは何か、…感動的な話の中に、幸せに生きるための知恵がたくさん詰まっていて、友達やもし自分に子供ができたときは、読んで欲しいなと心から思いました。

完全に、喜多川さんのファンになりました。


おりょう☺︎

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