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Ko Enomoto
2024年11月18日 22:01
自分の人生の主役は自分だというけど私にとっては君の本のとなりに私の本が並んでいるような感じかな本は開いてみなければ分からない読んで味わってみなければその物語の中に何が隠されているかも分からない作者の個性と私の個性があうのかも人生は学芸会みたいなもので主役をやりたいという人もいれば脇役をやりたい人もいるだろうこの日本社会では目立つのが嫌でわざと脇役を選ぶ人もい
2024年7月17日 23:03
去年まで扇風機は君と半分こだったソファに置かれたベッドが見えるクーラーが嫌いで涼しいところを探して家中を移動していた私のにゃん命日が来てお経もあげて貰ったけど君はどうしているのだろう?七年経ってやっと新しい子が来たよ君の代わりではないけど家族も私も時々名前を呼び間違える君とは毛皮の色も模様も性格も全く違うのに君はやっぱりいつまで経っ
2023年12月29日 20:52
もう、首を伸ばして生きるのは疲れたの同じことをやっても、三十点の人もいれば、五十点の人、六十点、七十点、八十点の人もいる今、三十点だから、ずっと三十点だということもなくて、大人になってやり直してみれば、五十点になっている人もいるかも知れない「最後がないけど、その楽譜でいいの?」長さがちょうど良かったんで、気づきませんでした初中級なんで、どっかカットされてると思いますしず
2022年9月21日 22:48
お風呂につかっていたら犬の鳴き声が聞こえたそれはやがて規則正しく、空間を刻む音になりーーあれは何だろう?金木犀の香りと共に、バイオリンの音色が聞こえてきたことはあったけど時計?メトロノーム?木魚?にしては、読経の声が聞こえて来ないお風呂から上がって、母に聞くと「木魚の音だ」と言われた月参りしか頭になかったけど「お彼岸だから」だって亡くなった人達も、どこかで聞いてい
2022年5月8日 19:28
子どもの頃、私は母の日が嫌いだった母がいなかった私の母も、母の日が嫌いだったけど母のいる私は、白いカーネーションを用意する必要もなかったのに……子どもの頃、母にプレゼントを期待されたせいか、今でも、母の日は苦手だったりする母の日の前日、1本385円のカーネーションを買おうか迷って、 結局、買えなかった子どもの頃ゴールデンウィークに父の田舎に家族で帰省したとき叔母がカーネーシ
2022年2月15日 19:26
月には、ウサギが住むと人は言う月には、ヒキガエルが住むと人は言う私は、月には、犬が住むと思っている片道切符のロケットで打ち上げられた犬は、今日も、あの哀れを誘う眼差しで、地球を見ている十三頭のうち、生還できなかった犬達は、額に触れた温かな人の手の温もりを思い出し、今日も、人に頭をなでられるのを待っている犬達は、簡単に人を恨んだりしない今日も、真っ直ぐに
2021年12月28日 20:29
もう生きていくのに疲れたよ。ーー何をやってもダメで。私は、人を輝かせるために、生まれてきたんじゃないのに。ーー詩なんて書いて何になるんだろう?自分を壊すだけで。人を羨むだけで。自分も書いてみようなんて思わずに、誰かの作品を読むだけでいればよかった。私には翼がない。君のようには、遠くへ行けない。ただ消費するだけで、私に何かを生み出す力なんてない。そんなことは、とっくに分か
2021年12月22日 20:46
男の子は、小学校で半ズボンを卒業出来るのに、女の子は、何で、スカートを卒業できないのだろう?小中高とスカートだったから、私はもう、スカートは一生履きたくない。私は、ズボンが履きたかった。ジェームズ・ディーンを知って、ジーンズに憧れた。電車の向かいに座る、女子高生の、自己脱毛の跡が生々しい。脱毛しなきゃ、スカートは履けないし。半袖だって、着られない。永久脱毛は、永久では
2021年12月1日 19:52
子どもの声はよくて、何でピアノはダメなんだろう?何々さんは生活音で、私のピアノは騒音?嫌いな人達のことは、昼間は呪って、夢の中で殺す。何度でも。――引っ越しなんて、そう簡単にできることじゃないから。今日も、猫が押し入れに入ったまま出て来ない。外では、子ども達のはしゃぐ声と走り回る音が響いている。「公園に行って来なさい」とパパに二回言われたらしいけど、すぐに戻って来たら
2021年10月12日 20:03
自分が投げたボールに反応が返ってくる人達は幸せだ大抵は、無視されるか、見て見ぬ振りをされる特に反応を期待してるわけじゃないけど一人で壁打ちでもしてるみたい。本当は、「僕はここにいるよ」って叫びたいのにーーうつむいてばかり。それでも、黙々と、ボールを投げ続けていればどこかへつながっていくんだろうか?ボールが壁を打つ音だけが聞こえる。五線譜に書いてみたら、どんな音がする
2021年6月8日 07:24
空飛ぶ艇に乗って、仲間達と旅に出かけた。空に浮かぶ群島を眺めながら、甲板で、頬に風を感じていると、「危ないから、下がってろ!」という操舵手の声が聞こえた。どうやら、今日は、風の精霊のご機嫌が斜めらしい。艇は真っ直ぐに北へ、ある仲間の故郷へと向かっていた。犬のような耳と尻尾を生やした仲間は、相棒として、力を解放させれば、精霊としても使える銃を持っている。そう、ここはファンタジー
2021年4月6日 19:35
あるところに、照明が大好きな男が住んでいました。 男は、自分の家の門灯や前庭を明るく照らすのが大好きでした。妻と自分の車を置いているガレージも明るく照らし、向かいの息子一家の家と貸し駐車場まで明るくしていました。 困ったのは、息子一家の家のお隣の植物達でした。 植物達は、夜はぐっすり眠って、昼は太陽の光を思いっきり浴びたいのに、照明が大好きで、隣近所まで照らさずにはいられない男のせいで、一
2021年5月11日 20:12
昨年の自殺者は女性が14%増中高生は過去最多と言われてもなあ……人生は、不平等なもの。どのクジを引いたか?で、その先は、もう決まっている。エスタブリッシュメントでも、エリートでもない私に出来ることはない。何も出来なくても、話を聞くことくらいは出来るよ?他人に話してみれば、楽になることもあるかも知れない?芥川賞欲しかったなあ……新人賞予選通過さえしたことなかったけ
2021年4月27日 07:47
お母さんは、「早く寝なさい。明日も学校でしょ?」っていうけど。私は、学校が大嫌い。同じクラスに、「あんた、私と同じ、みゆって名前なのが気に入らない!」と攻撃してくる子がいるし。算数が分からなくて、ようやく、「分かりません」と言えたら、「もう!早く言いなさいよ!」と先生に怒られたし。私は、本を読んでいたいのに、お父さんも、お母さんも、「本ばかり読んでないで、外で、お友達と遊びなさい。」