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ランニングで自己受容

不機嫌ママは卒業!分かりあえるコミュニケーションを探究するすーこです。

あっという間に2月です。びっくり。

実は、5か月ほど前にランニングを始めまして。先日、10㎞の市民マラソン大会に参加して、初めての大会を完走できました。

そもそも、半年前まで走ることなんて考えられなかった私ですが、いつの間にやら楽しく10kmも走っちゃってるのは、なぜなのか。そして、こりゃ自己受容にうってつけ!という発見がありましたので、今日はそんなお話を。

何が楽しくてただ走るんやろ?

フルマラソン走ってる人ってすごいなと思います。すごいと思うけど、あんなしんどい事、何が楽しくてやってるのか全然理解できませんでした。
思えば、昔から体育は割となんでも上手くできたけど、球技は何やってもコントロール力がない。ノーコン。でも脚力でカバーする。なので体育の成績は悪くなかったし、授業も楽しんでいたと記憶してます。
が、冬のこの時期の持久走はほんといやだったなぁ。口の中血の味するし、しんどいし、しゃべりながらやれないし、「己との闘い」みたいなのが辛い。やめちゃだめ?もうよくない?と思いながらなんとか最後まで走る。そういうのが嫌いでした。
高校ではおまけに「耐寒登山マラソン」なる、クッソ寒い時期に六甲山頂まで登った上に、長距離を走らされる行事がありました。寒いししんどいし。格好いい先輩応援したいけど、すれ違う自分も死にそうな顔して鼻水ちらついてるし、「すーちゃんがんばれ!」って先輩が言うてくれても死ぬほど恥ずかしい。で終わっても、下山は膝ガクガク。
走ることは「辛い事」となりました…

それでもまだ、20代の頃は死ぬまでにやってみたい事の中に
・世界一周旅行
・スカイダイビング
・バンジージャンプ
・富士山登頂
・フルマラソン完走
てな具合でラインナップされておりました。一生のうちにやっとかんと見えない世界があるんじゃなかろうかと思ってたわけです。

アラフォーになると、そりゃ何もかもは経験できないものさ。わざわざバンジージャンプでスリル味わわなくてもいい(心臓きゅっとなるの辛い)し、フルマラソンとか登山とかはフラッとできるもんじゃなくて計画的なトレーニングを積んでやるもんなんだなということが分かり、私のリストからは自然消滅しておりました。

ふっと湧いて出たフルマラソン。そして向き合わねばならない老い

フルマラソンに挑戦せずとも、私が好きな海外ドラマとか映画って、デキる人はトレーニングをしている。爽やかに走って汗を流すのはその定番。
そして、昨年いろいろ読んだ脳科学や心理学やメンタルの本にもランニングをはじめとした運動の効果は謳われている。

そして、私は筋力も体力もどんどんなくなっていく自分にずっと前から気付いていた。子どもとの鬼ごっこが鬼しんどい。電車間に合わないかもでちょと小走りするだけでめっちゃしんどい。毎日疲れて夕方にはヘロヘロ。

そして40歳になって初めて受けた骨密度検査で、歳と割に骨スカスカやで。と判明。うそん。骨太やと思って生きてきたのに、見かけ倒しやったんかよ!!
結構なショックでした。
医師からは治療を必要とするレベルではないけど、このままだと骨粗鬆症のおばあちゃんになっちゃう危険性大やから、運動・日光・食事(ビタミンD)やで。走らんでもいいから歩くんやで。という指導が入った。
骨スカスカって、なんかものすごく情けなくて。

それでも、ランニングするには、時間ないし、走ったらしんどくなって他の事できなくなったら困るし、日焼けしたくないし…
なんぼでも言い訳を見つけられるのでした。

そんな折、愉快な仲間たちでホノルルマラソンに出ることが、決定されてしまいました。(いろいろな経緯は省略)

元来真面目な性格の私。(ホンマやで)
42.195キロなんて思いつきで走るもんじゃなし、ホノルルまで行って苦痛を味わうなんて嫌だ。やるからには、ホノルルの景色を空気を楽しみながら走りたい!
これが強い動機となりました。

昨年の夏休みももう終わろうかと言う朝。早起き息子が夕方しか外行けなくて体力落ちてるようだったので、走ってみよう、と声かけて、それが始まり。

それまでに、習慣化の本とかをたくさん読んでいたので、とにかくベビーステップで、完璧主義は捨てて、20秒ルールで、形から入らない!とか知識の準備はできていた。だから、三日坊主は卒業できる予感があったんです。
仕入れた知識は使ってこそ、よね。と。

アプリと好きな音楽の力を借りて

にしても、素人すぎて効果的なトレーニング方法も分からないし、記録とか楽に出来ないと続かない。きっといいアプリがあるっしょ!で調べて見つけたのがNIKE RUN CLUB というアプリ。
自分のレベルや目標や希望のペースを設定して、音声ガイド付きのプランを作ってくれる。
超初心者、運動久しぶり、週3、とりあえず習慣化。
あとはその日のガイドに合わせて走るだけ。
走ってる間にランニングの事を色々教えてくれるし、ペースメイクの仕方も教えてくれる。ガイドに合わせて自分に向き合えるし、めちゃんこ褒めてくれる。
今日外に出て、スタートボタン押しただけで、もう最高だよ!って。
習慣化ややる気に纏わる本を読むと、人間って、やり始めるのが1番大変らしい。5秒やれば後はやり続けるのは簡単って。
私も、ナイス自分!と自分に○を出せる瞬間を重ねていけました。

あと、このアプリの良いところは、アップルミュージックと同時に使えること。
自分を上げてくれる曲ってあるなぁと思います。
私の場合は懐かしの2000年代の洋楽R&B。
しんどくなった時に、ビヨンセとかアッシャーとかBlack eyed peasとかJloとかがめっちゃ背中押してくれるの。にやにやして足軽くなります。笑
最近は、割りに新しいアーティストを聴くようになって、それも楽しみの一つ。

あと、ワイヤレスイヤホンは必需品。
文明の力をフル活用です。
私は割と野性の感覚の強いタイプなので、周囲の音が遮断されるのは不安。
だからイヤホンは片耳だけ入れて、近所の川で走ることが多いので、水の音や鳥の声も聴きながら、他のランナーの様子とかも確かめながら走っております。

マインドフルネス効果

ランニングを始めて、確実に体力がついてきているのは言わずもがなですが、意外な発見がありました。
ランニングはマインドフルネスにうってつけなのでは!ということです。
マインドフルネスの専門家ではないので詳しくは記述しませんが、私の理解では、現状の自分をありのままに受け入れること、今ココに集中すること、と言ったところでしょうか。
マインドフルネスと言えば瞑想が一般的ですが、私には瞑想は結構難しいです。ヨガと合わせて瞑想をしたことはなんどもあるのですが、雑念まみれ。(笑)何か考えが浮かんだときには、「あ、今そのことについて考えてるな」とそのまま受け入れて、ダメだ!と思う必要はない、というのもわかるのですが、どうしても、「イカンイカン、手放さねば」と思ってしまいがち。
異に、ランニングはというと、今ココの自分に向き合わざるを得ないというか。
今日は寒いな、日差しが強いな、ということを感じてる自分に気付いたり、
今日は足が重いな、少しお腹が痛いな、あ姿勢が前傾してきたな、喉乾いたな、などなど全部、今ココの自分を感じている。
息が上がってきたな、と思ったらアプリが教えてくれるペースが速くなってたりして、自分の体感と客観的な情報を照合することもできる。
そして、だからダメだとかいった評価は要らなくて、今日は疲れてるんだなー、と自分に集中できる。
やっぱりこの曲はテンション上がるんだなって自分の好きなものを再確認できたり。
これって、マインドフルってやつではないか!と。
そして、私は、この「評価せず自分の今ココを受け止める」ことは自己受容の練習になると思っています。マインドフルネスと自己受容はほぼ同義と認識していますが、自己受容というと、
ランニングしてる自分だけじゃなくて、イライラしている自分とか、上手くいかない自分とか、そういった時に「あ、イライラしているな、何にイライラしてるのかな、ここのところ疲れが溜まってるんだな。この人に自分の期待通りに動いて欲しいと思ってたんだな」とか言った具合に自分を掘り下げていき、それを「また嫌味言っちゃった。こんな自分はダメだ!」と評価するのではなく、「そうか、自分はそうだったんだ。そんな時もありますな」と受け入れちゃうこと、という感じです。

ランニングしながら、自分の状況を観察し続けて、受け入れ続ける。何か考え事もするし、それはそれでよい時間なんですが、そしたらペース落ちてきたやん!と身体に意識が戻ったり。とにかく、ランニングしている間は自己受容の千本ノック状態というか、自動で自己受容のトレーニングができちゃうのです。

自己受容ってめっちゃ大事!

で、なぜこんなに自己受容を推してるかといいますと、自己受容は円滑なコミュニケーションの要だと思うからです。
お腹すいてるとイライラするでしょ。でもお腹すいてて血糖値下がってることに気付かないと、相手が悪いからイライラする!になりがち。イライラするわぁ、あ、お腹すいてんやん。「あのさ、お腹すいてるから今心の余裕ないみたいやねん」そういうだけで、相手を責めなくてよくなる。相手も「あれ、しんどい時になんかごめんね?」ってなる可能性は上がる。

あとは、自分で「自分のココが嫌い。ここがダメ」とか「私は完璧でなければならない」と思ってると、相手を許容することも難しくなる。
自分の気になってるところを、我が子に見ると、それがめちゃめちゃ気にって注意したり怒ったりすること、あるんじゃないでしょうか。私もそうです。子どものときから「トロい」と言われ続けてたので、だらだらしがちだったり時間管理が下手なのがダメなとことろだと思ってきていて。お出かけ前が一番イライラしてしまって、子どもにきつく当たってしまいがち…
そんなやり方いいわけないってわかっているのにね。

それと、ゴードン・メソッドで相手を助ける効果的な方法として「能動的な聞き方」という聞き方があるのですが、いつでもそれが使えるかというとそうではない。まず自分にOKが出せてる時でないと、「能動的な聞き方」は機能しないのです。つまり、相手を助けられない。
そりゃそうだ、自分がセーフゾーンにいないんだもの。相手の役に立つことなんてできやしません。まず、自分をセーフゾーンに救出してあげなきゃ。

つまり、大事な人を大事にしたいと思ったら、子どもを助けられる親になりたいと思ったら、自分を受容している必要があるってことです。

だからもっと自分を許したいのよ。自分を愛したいのよ。
許すのは、愛すのは、ハードルが高いなら、自分をとりあえず、認識したいのよ。今自分はこんなだって。評価することを手放して。

自己受容キャンペーン実施中です!

そんな訳で、自分大嫌いだった私もちょっとずつ変わっては来ているんですが、自分のOK時間をたくさん増やしていきたくて、自己受容キャンペーンをやっているのです。え、勝手に一人でね。
とにかく意識的に自分の今ココを認識して、「そうですか。OK」と言うたげる。それだけですが。

瞑想でも、運動でも、筋トレでもなんでもいいけど、
ランニングってドクターストップのかかっている人でない限り、どんなペースでもいいし、どこででも始められるからおすすめです。
おまけに健康も美肌も健康なメンタルも手に入り、脳も活性化されちゃう。いいことばっかりやん!

余談ですが、私は走ってるとき結構ニヤニヤしている自覚があります。音楽で好きな曲が流れたらニヤニヤしちゃうし、走ってて気持ちよくなってきたらニヤニヤしちゃうし、しんどっ!ってなってもニヤニヤしてる、と思います。この前の大会の写真を販売しているというので見てみたらね、やっぱりニヤニヤしてた!(笑)結構気持ち悪い。ほんで大体反目やし。改めてみると我ながらのアホ面で笑えましたが、だれも見てないっしょってきにしてません。一目気にしないのも、ものすごく大事だと思うので!


それでは、今回も言いたい事もりもりボリュームたっぷりで、最後まで読んで下さったのなら感激です!

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