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【イベントレポート】すごいベンチャーを支えるプロダクト開発の裏側 〜しくじりエピソード話します〜

11月25日(木)にSUPER STUDIOさん、Magic Momentさん、コミューンの3社でオンラインイベント「すごいベンチャーを支えるプロダクト開発の裏側 〜しくじりエピソード話します〜」を実施しました。ご参加いただいた皆様ありがとうございました。こちらの記事では、当日発表したLTと座談会の内容の一部を公開します。

左からSUPER STUDIO真野様、花岡様、コミューン橋本、Magic Moment清家様

しくじりLT

【SUPER STUDIO】

株式会社SUPER STUDIO 取締役 COO(兼 CPO)
花岡 宏明


1987年 大阪に生まれる
2006年 関西大学 入学
2010年 株式会社NTTデータ 入社
2014年 株式会社SUPER STUDIO 創業

取締役COOとしてSaas/D2Cの事業戦略について、プロダクト開発・マーケティング・セールス・サクセスまですべての工程を統括。また、会社全体の組織・文化の形成からファイナンスまで幅広く業務を遂行。
Twitter:@hanaoka_hiroaki
note    :https://note.com/hiroaki_hanaoka

しくじりその1:事業会社のはずが、受託開発のような感覚に陥りチームのモチベーションが低下してしまった

しくじりその2:顧客からの要望の背景が薄いまま期限付きのチケットが作成され、期限に追われる日々。まさに受託開発のようだ

【Magic Moment】

株式会社Magic Moment 開発責任者
清家 良太


2008年に東京大学大学院卒業後、株式会社ビービッドで開発と営業を経験。自身での起業を経て株式会社クリエイターズマッチで開発責任者とカスタマーサクセスの立ち上げに従事。ソフトウエア開発・組織開発の経験より「顧客に価値提供し続けるためのプロダクト開発の在り方」についてジレンマを抱えていた。そんな想いから、2020年Magic Momentへ入社、現在は開発チームの統括をしている。
Twitter:@wakazooo

しくじりその1:いつまでたってもアルファ版が使えるものにならない問題

しくじりその2:障害の予兆をスルーして大障害を引き起こした問題

しくじりその3:ストーリーポイント追いすぎてチームが疲弊した問題

【コミューン】

コミューン株式会社 取締役CPO
橋本翔太

新卒でGoogle Japanに入社。2017年にGoogle米国本社に転籍し、プロダクトマーケティングに従事した後、コミューン株式会社を共同創業。取締役CPOとしてプロダクトマネジメント全般を管掌。趣味は0歳の息子と戯れること。
Twitter:@shotahash

しくじり:“スピード”を言い訳にして、スケーラビリティへの対応が追いつかず、ついに3年の時を経て、仕込まれた爆弾が破裂してしまった

パネルディスカッション

Q:今ゼロからやり直せるとしたら何から始める?

Magic Moment 清家:採用活動。採用チームに丸投げしている状態だったが、うまくいっている会社は人事ではなく自分たちで採用をしている。業務の中に当たり前のようにスカウト活動やリファラルをやっておくべきだった。

SUPER STUDIO 花岡:同じく採用。正式リリースまでほぼ開発はCOO花岡とCTO村上の二人でやっていた。よかった部分もあるが、拡大フェーズで初めて人を採用するとなり、どう集めればよいかわからなかった。

コミューン 橋本:デザイナーの方に初期からジョインしてもらうべきだった。結果的にプロダクトローンチから1年半後くらいに初めてジョインしてもらったが、もっと早くするべきだったと思う。

Q:組織が急拡大して人が増えるとカオスになりがちだと思います。カオスを超えてメンバーがまとまっていくために重要なものは何だと思いますか?

Magic Moment清家:カルチャーだと思っています。人が増えたあとに手をつけても遅い。カルチャーが大事だと言い続けることが大切。

コミューン橋本:透明性を担保し続けること。そもそもカオスになっていくし、なっていくくらいの成長スピードじゃないと遅い。そのような状況のなかで、いかにミッション・ビジョンにもとづいて行動できるかが大事。そのためには組織の透明性が重要だと思っている。

例えばコミューンでは、毎月の株主報告会の資料も全社員が見れるようになっている。経営陣が投資家から詰められているコメントのやり取りもすべて公開している。

SUPER STUDIO花岡:文化を明文化すること。メンバーが少なかった頃はひとりひとりと会話できたが、人が増えると難しくなってくるので明文化して共通認識を持たないといけない。
一方で、1on1もとても大事にしていて、かなりの時間を使っている。直接的な対話をし続けることも大事だと思っている。

Q:しくじりではなく、うまくいった施策は?

コミューン橋本:採用において、ただ自分たちが求めるスキルを備えている人を採用するのではなく、「その方が人生において何を成し遂げたいのか。その中間地点にコミューンがどのように介在するか。」をしっかりと考えること。そのため面接の過程では、その人のこれまでの人生や、考え方についてもかなり深堀りする。結果としてコミューンのカルチャーにマッチする人にジョインいただけているしみんな活躍していて、良かったと思っている。

Magic Moment 清家:Dogfooding。開発に関わったメンバーが社内に共有するというDemo Dayを設けている。エンジニアが誇りをもって開発リリースを伝え、「この機能最高だね」とビジネス側のメンバーからFeedbackがもらえるという場。いち担当者として嬉しく思うだけでなく、プロダクトの進化を会社全体で喜ぶカルチャーができていると思う。

SUPER STUDIO 花岡:ミドルレイヤーのエンジニアがいないことが課題であったが、ハイレイヤーエンジニアとエンジニアの育成について議論を重ねた結果、エンジニアが成長する環境というのは、横に座って手取り足取り教えるようなものではなく、結局良いコードが見られる環境を提供することという結論に行き着いた。
SUPER STUDIOのハイレイヤーエンジニアのレベルは非常に高く、事実その影響を受けて、急速に成長しているエンジニアが出てきているので結果論ではあるが、ワークしている実感が強くある。


しくじりエピソードを赤裸々にお話しましたが、各社事業が急成長しており、一緒に働く仲間を募集中です!少しでも気になる方は、ぜひTwitterやmeety、採用サイトよりお気軽にご連絡ください。


〈SUPER STUDIO〉

〈Magic Moment〉

〈コミューン〉