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頑張りの評価のしかたの話②

前回の記事では「頑張りという目に見えないものを評価されること」について書きました。

前回の記事

今回はその続き、「他人に評価軸を預けることのリスク」と「自分軸を持つことの大切さ」について書きたいと思います。

他人に評価軸を預けることのリスク

目に見えない「頑張り」について、他人から評価されることを目的とするとどうなるか。

結果的に言うと、評価してくれる人の反応が
自分にとっての100%になってしまう
のです。

例えば、あなたは親や学校の先生、職場の上司などに
頑張りを認めてもらおうと一生懸命になるとします。

■頑張りが評価されない場合
相手があなたの頑張りに気づかなければ、
「あんなに頑張ったのに…」という悔しさや虚無感が生まれます。
(悔しさをバネにして頑張れる人もいるので一概には言えませんが…)
「評価されない状態」が長く続くと自己肯定感も低くなりがちです。

■頑張りが評価された場合
では、運良く頑張りが認められたとします。
その後のあなたを待ち受けているのは
次の頑張りに対する評価」です。

評価の100%を他人にお任せしている場合、
他人からの要望がある限り期待に応えることが
あなたにとっての「頑張り」になります。
そうして他人から評価され続けるために、
ずっと頑張り続けなければならないと感じてしまい、
ボロボロになるまで走り続けてしまうのです。

つまり、頑張りの評価軸のすべてを他人に預けてしまうと
評価する側の主観に振り回されてしまうため、
得られるものが非常に不安定になってしまうのです。

その時の運、評価する側が置かれている状況や気分みたいな偶発的なものによって評価基準が変わってしまう、ということですね。

自分軸を持つことの大切さ

ここまで「他人から評価される頑張りをアテにしない方がいい」と書いてきたわけですが、
他人が頑張りを評価すること自体を批判しているわけではありません。
時に成績、実績など目に見える形で頑張りを評価してもらうことはモチベーションにもつながりますからね。

私が言いたいのは、「他人に頑張りを評価されることだけを軸にしない方が良い」ということです。

私たちに必要なのは、
他人の評価以外の軸を持つことだと思っています。
つまり、自分自身を評価してあげられるようにすること。

それこそ、主観的評価によるものだから
自分さえ「頑張ったな」と思えたらそれでいいのです。

■どうやって頑張りを自分軸で評価する?

自分の中での「頑張りハードル」がめちゃくちゃ高くなっている人はいませんか?
そういう時って

「まだ結果が出てないから頑張ってるとは言えない」
「〇〇さんと比べると頑張れているとは言えない」

みたいな、どこかしら評価軸がまだ他人の方にあるのではないかと思います。

そして、それは何をモチベーションとするかによって評価軸を自分の側に寄せることができると
私は思っています。

■自分で勝手に別の目的を設定する

例えば、営業の仕事でノルマとして10件の新規受注を求められているとしますね。
もし「上司に頑張りを認めてもらう」を目的にすると、
あなたは10件以上の新規獲得をして、なおかつ同僚たちよりさらに良い成績を納めなければ…と考えます。
一生懸命残した成績も、評価する他人によっては
「これくらい当たり前だ」とか
「私があなたくらいの時にはもっと成績が良かった」とかいう言葉によっては
踏みにじられてしまう可能性もあります。
(とんだ上司ですね、やだやだ。)

でももし、「自分のために」頑張る理由があれば。

例えば、「人見知りを直したいから、20人の新しいお客さんに声をかけてみよう」とか、
「人脈を広げたいから、10人のお客さんと仲良くなろう」とか、自分の成長のために頑張ることができたなら。

他人の評価の絶対値が下がりますよね。

あとはその目標数値に対してどこまで寛容になれるか。

上記の例でいくと、目的は「人見知りを直すこと」や「人脈を広げること」だから、10人とか20人とかいう数字の達成は目的ではありません。
だから、「8人と仲良くなれたから、目的としては達成できた」という自己評価につながります。

こうして、与えられた目的であっても
自分で勝手に別の目的を設定することで、
頑張りの評価軸を自分に寄せ、評価基準を安定させることができるのです。


自分で自分の頑張りを評価することのメリット

結局、自分で自分の頑張りを評価することは

・自分にとってプラスになるものを選べる
・自分の人生を生きられる

ということにつながっていくのかなと思います。

「頑張っているのに空回りしている気がする…」
「どれだけ頑張っても達成感が得られない…」

そんな方は、何のために頑張っているのかを
深掘りしていくと良いと思います。

他人のために頑張りすぎてしまう皆さん、
ぜひ自分自身だけのために
何かを頑張ってみてくださいね。

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