夏が滲んでいく
今日、仕事も終わりオフィスを出たら思いのほか涼しくて、用もないのに京都のまちをぶらりぶらりと歩いていました。
リンリンとなく鈴虫に、さわわと撫でるひんやり風。そして、何とも言えない夏の終わりに感じる匂い。そこには確かに秋の気配がありました。
***
体が弱かった幼い頃、体力作りにと水泳教室に通わされていました。
行きたくもないし、やる気もない
でも結果を出さんと親にガチボコに怒られる。
がむしゃら?
無我夢中?
いや、ヤケクソで泳いでました。
その甲斐あってか小学校で、水泳だけはクラスの誰にも負けませんでした。
縄跳び…跳べない
跳び箱…跳べない
逆上がり…跳びはねるだけ
なぜか一輪車だけは爆乗り(体育の成績認定外)
運動おんち全開の私が輝けるのは、夏だけでした。
だから夏が過ぎるのが切なかった。
学校のプールの最終日、塩素に目を腫らした振りして、未練ダラダラ何度もプールサイドを振り返っていたことを思い出しました。
夏が終わる、私も終わる
***
くっきりしていた夏の空気が、だんだん滲んで秋になる。
残暑厳しい真昼間には、あんなに秋の訪れを切望したのに、日が暮れた途端に夏にサヨナラが切なくなる。勝手ですねー。
でもやっぱり、冬の寒さがあるから、夏を許せる。その逆も。
移ろう季節に身をゆだね、その時々を楽しもぅ。
***
今日のお散歩の収穫
大丸京都店の「仙太郎」さん限定
『みたらし かしこまる』
秋はお団子ですね!