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coharu
2019年6月26日 19:09
私が父と暮らしたのはたった6年。父と母に手を繋がれ道を歩く。私の手を引っ張り空中に持ち上げる。父とでかけるときの楽しみだ。家族3人でディズニーランドに行った。ディズニーの帰り、父と母が楽しそうに話している。私はフルフラットにした後部座席でひざ掛けを持ち上げて遊ぶ。後ろにいたトラックの運転手に手を振ったら笑って振り返してくれた。私のディズニーの記憶。父は面白い。変な
2019年6月20日 00:31
宇宙の向こうはどうなっているんだろう?幼稚園のとき日本っていう星、アメリカっていう星があって飛行機で行き来できるんだと思っていた。 どうやら地球は丸いらしい。日本もアメリカも海でつながってるらしい。嘘だ。丸いわけがない。道はまっすぐじゃないか。 下を歩く人は逆さまか。5歳の私は、地球平面説を唱えていたらしい。まっすぐ歩けばまなみちゃんのお家にも行けるしアメリカにだって
2019年6月17日 22:43
みんなが私と違う世界で生きてるなんて知らなかった。0歳。茶色の枠のすりガラスがある部屋で母を見る。3歳。幼なじみを叩いた隣のクラスの男の子から、仁王立ちで幼なじみを守る。足が震える。幼稚園のトイレに行くのがめんどくさくて、おしっこをしながら歩く。そのうしろを先生が雑巾掛けしながら付いてくる。4歳。クラスの男の子にみぞおちをパンチされ泣き、先生に抱っこされながらクラス写真を撮る。まだお腹が痛い
2019年6月12日 21:24
私は、本が読めない。レポートや書類など必要な情報を読み取ることはできるが、物語を読むことが苦手。作者の気持ちを考えたら一言一句大切に読まなくてはと思い20ページ読んで力尽きる。本を読みたいと思う日もあるが、次に読みたいと思うのは半年後。半年前に読んだ本の内容を覚えているわけはなく、また20ページ読んで力尽きる。20ページでは何も起こらない。退屈だ。中学生のとき、朝
2019年6月8日 17:02
私はシンデレラになりたい。幼稚園の発表会でシンデレラをやることになった。クラスの女の子たちは皆「シンデレラをやりたい」と言った。私は一人、魔法使いに手を挙げた。担任の先生はとても喜んでこの出来事を連絡帳に書いて褒めてくれた。家族中が私のことを優しいねと褒めてくれた。ちがう。私は優しいんじゃない。「シンデレラをやりたい」と言えなかった。私はシンデレラになりたかった。1
2019年6月7日 23:52
電車を降りて改札を出た。階段を下りようとしたとこで夕焼けが綺麗だなって思った。でもまあいいやっていつも通り下を向いて家に帰った。玄関の鍵を開けて1秒考えた。やっぱり綺麗な夕焼けがもったいなくてカメラを首にかけて自転車を走らせた。橋の上に着いたときにはあの綺麗だった夕焼けはなくなってた。悲しかった。やっぱりなんて思わなければ悲しい気持ちにはならないのに。たぶんいつも