父親に銭湯経営のことを話しました。
親に改めてちゃんと"銭湯"のことを話した。
面と向かって話したのは今回が初めてだ。
以前電話で報告した際は、母親から
「なぜそう、大変な道ばかり選ぶのか?
なんだか泣けてきます」
と後のLINEで言われた。
そんなこと言われても決めたことは
仕方ないので放っておいたら、納得してくれた。
問題は父だ。
普段なにも口だししないので、
マジでなにを考えているのか分からない。
父は身長は182センチで
大学時代はラグビーをしてた。
小さい頃に夜中までテレビを見てたら、
早く寝ろとキレられ、喧嘩のすえ、
100キロ近かった巨体で踏み潰された経験がある。
一歩間違えたら
おれは東京へと戻れなくなると思った。笑
「どんなやつとやってるのか?」
「オーナーさんはどんな人なのか?」
「言い出しっぺはどっちだ?」
次々と質問がとんでくる。
ひととおり話し終えた後、
父は言った。
「来年度から校長先生になる」
今まで父は教頭先生をしていたが、
「校長になる気はない」と言っていた。
教員生活も残すところわずかで、
今までにない組織づくりや学校の経営に
どうやら興味を持ったらしい。
公務員はお金さえもらえれば良い
という考え方をする人も多いらしい。
そこで今までのただ偉ぶっているような校長ではない、新しいカタチの校長先生を目指したいと思ったと言っていた。
父はおれと同じく
『変化を求めていた』
これは今までの自分の頭の中には
全くなかった父の姿だ。
今までの自分は、
公務員は変化を嫌うものと決めつけていた。
でもそうじゃなかった。
60近くになったって新しいことをしたいと思う。
だからこそお前のいろんなことをしたい
という気持ちを尊重してあげたいと言われた。
続けて、
「ただ、それは
本当に東京じゃなければならなかったのか?」
今おれの故郷は過疎化が進み、
幼少期の頃から比べれば、
驚くほどに閑散としている。
地元にはこんなにもビジネスチャンスが
転がっているのに、なぜ激戦区の東京なのか?
地元には知り合いも多いからツテもある。
お前みたいな考え方をした若者を求めている自治体も腐るほどいる。それは若い人にしかできない発想があるからだ、と。
それを目の前に東京を選ぶ必要があるのか、
と言われた。
少し気持ちが動いた。
はじめて地元に何ができるのかを考えた。
でも、それは「今」じゃない。
おれは現状「無力」すぎる。
施設を買収できるほどの大金もなければ、
積み上げてきた華々しい実績もない。
そんなヒョロガリ野郎の言うことは
誰も信じてはくれない。
だからこそ、今は「銭湯」を通じて、
たくさんのことを学ぶ必要がある。
多くの失敗を重ねる必要がある。
東京の利点は、街が集約してる分、
反響が分かりやすく得られるところ
にあると思っている。
こんなにスピード感を持って
試行錯誤できる絶好の場は東京以外ではない。
祖父や祖母の生きるうちに
地元をどうにかしてやりたい気持ちもある。
でも絶対に焦ってはいけない。
物事には順番というものがある。
ポケモンと一緒で、最初から四天王には挑めない。
じゃあ
「今は会社入って、凄腕経営者のもとで
ノウハウを盗みながら経験を積むべきか?」
それもおれの中ではまた違う。
自分の頭で考えるからこそ、
それは次の自分の行動に生きてくる。
自分の頭で考えるからこそ、
万が一のときの対処を体が覚える。
ノウハウを知ればどこでも成功できるのか?
そんなテンプレが通用するほど甘くはない。
それに、
会社に入って凄腕経営者の側近として
働けるかどうかも決して分からない。
会社に入る目的が、
「会社を良くしよう」ではなく、
「社長からノウハウを盗もう」なんてやつ
おれだったら一緒に働きたくはない。笑
父との話し合いは思ったよりもこじれずに
割とあっさり終わった。
もちろん踏みつけにされることもなかった。笑
それもそうか。
こんな、はちゃめちゃな話をするのは、
もう何回目か分からない。笑😅
お金を貸して欲しいと言わない分、
世界旅行のときよりずいぶんマシだろう。笑
きっと父はおれのことを信じてくれている。
だから極力口だししないんだと思う。
それをおれはいつも興味がないと勘違いし、
「いま何やってんだ?聞かせろ!」と言われるのが、帰省したときの決まり文句みたいになった。笑
今回母は急なケガで入院してしまったため
登場機会はなかったが、
父と同じようなことを言うと思う。
父が口だししないぶん、
いつも母からえぐい量のLINEが来る。
心配してくれているんだろうが、
正直、もう少しだけ放っておいてほしい。笑
また悔しくも親を尊敬する部分が
ひとつ増えてしまった。
ひとまず話が終わり、ホッとしたので、
また来週から頑張ることにしよう。😤
最後まで読んでいただきありがとうございます☺️
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