【銭湯経営】どうやって僕らは富久の湯にたどり着いたのか?
※後編です。
後半戦に突入しました。
廃業銭湯はすでに全滅です。
すると、友人が引っ張りだしてきたのは、
「東京銭湯マップ」なるサイトです。
地域別に、東京にあるすべての銭湯が記載されたこのサイトを見て友人がひと言。
「これ全部電話かけるわ!」
またはじまったわ…。(心の声)
全部で500件もの銭湯が載っています。
「おれ西東京かけるからお前23区内からやって」
まさかまさかのしらみ潰し。😂
冗談は顔だけにしてくれと本気で思っていました。
そもそも営業中の銭湯に後継者としてなんて
電話を入れるのは失礼極まりない行為です。
でも、やっぱりいくら考えても
やるしかありませんでした。
不安はすぐ的中します。
「突然すみません、僕これから銭湯経営を始めようと思っているものなんですが、後継者として銭湯経営するひとを探してませんか?」
「なんだ、お前うちが潰れると思ってんのか!!」
そりゃそうなるわ😅
「後継者を探す銭湯をまわりでしりませんか?」
これなら、問題ないでしょう。
もし自分のところが考えていた場合でも、
この言い方ならどっちの情報も聞けます。
ここからの僕は、覚醒しました。
電話がけのコツを掴んだ僕は、
毎日10件から20件に増やしてかけ続けます。
そして、ついにその時が来ました。
「突然すみません、僕これから銭湯経営を始めようと思っているものなんですが、後継者を探す銭湯って周りで聞いたことありませんか?」
「いま、ちょうど誰かに引き継ぎしたいなと考えていたところなんですよね。」
………。
「えーーーーーー!!!」
電話かけといてなんですが、
さすがにビビり倒しました。
これが今の「富久の湯」です。
しかも、引き継けるなんていうものだから、
もっとボロボロを想像していたら、
とても素敵な外観にお客さんもちゃんといます。
書いていて、改めてやばいなと思います。
周りに聞けば、
普通はそんなことありえないらしいです。
500件のなかで、まだ150件ほどしかかけてなかったのですが、500件かけたとて見つかるものではないと別の銭湯の方に言われました。
銭湯経営は何年も銭湯で下積みとして経験を積みながら、情報が入ってくるのを待ち、やっとの思いで
デビューすることができるものだそうです。
結果的に最後まで電話をかけ続けたことが功を奏し、誰よりも早く情報を掴み、銭湯経営への道を次のステップへと進めることができました。
いや〜、やってみるもんですね😅
僕らよりもすごいのはオーナーさんです。
見ず知らずの若者に自分が20年以上経営してきた銭湯を、自ら手取り足取り教えてでも託そうとする気概に僕は今でも尊敬しています。
でも結局、
経営権は、今はオーナーさんにあるので、
僕らの全リスクをオーナーさんが背負っています。
それを考えれば、期待に応えたいと思うし、
そのためにもこうして毎日頑張ろうと思えます。
『諦めなければきっとチャンスはやってくる』
それがすぐやってくるかは分かりませんが、
僕は絶対にチャンスが来ると信じています。
最後に勝つのは、最後まで諦めなかったやつ
とはよく言ったもんだなと思います。
きれいごと言ってますが、
これ実践するのは、かなり泥臭いです。
これからの苦労もきっと計り知れません。
noteの皆さんの力も借りながら、
たくさんの方に喜んでいただける銭湯を
作っていきたいと思っています。
もちろんnoteでも事あるごとに発信しますので、
ぜひ注目していただければ嬉しいです😆
ぜひ「富久の湯」に足を運んだ際は、
受け付けで声かけてくださいね!
noteにはないリアルが聞けるかもしれません🤭
最後まで読んでいただきありがとうございました😊
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