こでちん

日記

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最近の記事

【小説】舌切りすずめちゃん

 すずめちゃんには舌が半分ない。すずめちゃんはいつでもマスクを付けている。  すずめちゃんはレディースチーム天ノ雀の総長だ。  舌が半分ないうえにマスク越しなものだから、すずめちゃんの言葉は聞き取りづらい。だから隣にいつもナンバー2のオタケが居て、すずめちゃんの言葉をチームの皆に伝えている。チームに気炎を上げさせるための演説も、号令も、すずめちゃんがぼそぼそ伝えたことを、過剰に装飾を付けて、自らをメガホン代わりにして叫ぶのがオタケのつとめだ。  天ノ雀と筆書きされたすずめち

    • 【小説】ヒロコごっこ

       リビングを出るときにピピピと三回クーラーが鳴った。低血圧・冷え性・少食・夏バテ中の浩子が、クーラーの設定温度を上げたんだろう。  二階の自室、といっても双子の姉の浩子と共同の部屋。そこをずっと片付けたかったのだけど、浩子が起きてくるのが遅すぎて、午前中にエネルギーが有り余るタイプの私とうまくタイミングが合わなかった。  部屋の両側の壁にそって一つずつ置かれたベッドの、入り口から向かって左が浩子、右が私のベッドだ。  ベッドの間に並べられた机の、浩子の方は整頓されているのに私

      • 【小説】ニャンニャンネコチャン

         男子大学生の一人暮らしとしては、わりときちんと暮らしのことを出来ている方だと自負している。例えば今もスーパーで特売品をチェックして、底値ではないけれどまあ買ってもいいラインだな、なんて思いながらカゴに白だしを入れている。  白だしは便利だ。  簡単にだが自炊はするから、白だしの便利さだって知っているんだ。  1K物件の限界料理環境キッチンだけど、そこをコックピットみたいに機能的に整えるのは面白かった。参考になる画像をたくさんインスタで見て、少しずつ整えて、最近ようやく理想に

        • 雑草という名の草はある-思考のまま書くという行為を動画で切り取る-

          いつもnoteにはどうでもいいことを書いている。 その時に思っていることを、頭が先か指が先かというくらいの軽い気持ちで、文節もてにをはも重複も論理の飛躍もなにも気にせず書いている。語尾も統一されない。これはいつもそう。 今はほんとうに全くネタがない。 その状態で垂れ流すとどういうことになるのかを見たくて書いている。 特に今回はテキストライブで動画という形で残すという試みがしたくて書いている。 (配信開始するの忘れてたから今配信開始した。) 記事の最後にURLはコチ

        【小説】舌切りすずめちゃん

          効率的であろうとすると疲れる

          今朝の私。 確か6時頃には起きていた。睡眠は足りている。水を一杯飲み、電子タバコを吸う。ケトルで湯を沸かす。沸かすのを待つ間に本をぱらぱら読む。 昨夜食洗機が洗ってくれた食器を、すこし残ったしずくを拭き取りながら食器棚に戻す。 途中で湯が沸くのでコーヒーを入れる。粉コーヒーをドリップ。 ドリップを待つ間に食器棚に戻す作業の続き。量が少ないのでここでこの作業は終了。 見ると、コーヒーが溢れている。拭く。 本をよみながらコーヒーを啜る。フチのぎりぎりまで入れてしまったので啜るしか

          効率的であろうとすると疲れる

          ニートのひとりごと

          ってタイトルでニートを名乗ろうと思ったんですけど、ふと定義が気になって調べてみたら >十五歳から三十四歳までの、家事・通学・就業をせず、職業訓練も受けていない者 って出てきてしまい私はニートを名乗る資格が無かった。えーん。カテゴライズしてくれよ〜〜〜〜 家事も一応してしまっているし、しかしまあこれから述べることは時間貴族の戯言なのでまあニートのひとり言として読んでもらうのがわかりやすいかもしれんと思います。 で、近況をいきなり書くんですけど、もうメタクソなんですよ。 ど

          ニートのひとりごと

          高い壁にぶつかっていきたいよね

          飽きっぽい方だと思う。瞬発力と集中力はあるけど、持続させようと思うと何かしら新しい要素を常に取り入れて挑戦したくなる。ちょっとむずかしいくらいがいい。 何の話かというと、何てことはない、創作の話なんですけども。一次創作文芸と二次創作両方手を出していっぱいいっぱいになっているけど、その中でもちょっと今の自分には難しいですね…という所に手を出したい。それでその後で「出来てなさ」を実感したい。みたいな話です。 思えば何事もそうやってきたし、それが自分に合っていると思う。まずやってみ

          高い壁にぶつかっていきたいよね

          一人称小説

          ※この記事は勢いのまま脳直ノー推敲で書いています。ていうか私のnoteは基本そうなんですけど今回は特にその勢いを第一にして振り返らず書いています。実験です。 一人称小説、苦手です。読む分にはです。私は熟練した読み手ではないので、小説で「私」(或いはあたし、僕、俺)と言われてしまうとそれはもう読んでいる私か作者かでしかなくなってしまうわけです。作者だと思うならまだしも、いやそれも良くないんですけども、まだしも、「私」が私になってしまうと考えのズレに尻が落ち着かんようになってし

          一人称小説

          はいはい近況

          最近なんか書いてたっけと思って読み返したところワクチン1回目打ったり、掌編を掲載してみたり、結婚記念日が長崎原爆投下の日だよという日記を書いたりしていますね。こんばんは。創作の息抜き日記です。 最近の創作ー。コミティアで出そうとしている漫画描きさんとの合同誌は大分形になってきました。構想二人、文章わたし、挿絵漫画描きさん、という本です。二人の人物の視点で、それぞれ右始まりからと左始まりからで進んで真ん中の頁で交わるみたいな感じの本です。イエーイ。それが前世編と現世編の二冊組

          はいはい近況

          八月ノ生ト死

           8月9日は亡夫との結婚記念日でした。  彼と入籍するとなったとき、その日取りはどうするかという話に当然なります。  付き合いはじめの日でよいのではないかと彼が言います。お付き合いシテクダサイという初々しい告白を経て付き合った我々だったので、交際開始日ははっきりしていました。  入籍日は決まりました。  いいふうふ、などの語呂合わせがあるわけでもない日です。語呂などなくとも忘れないだろうというのが共通の意見ではありましたが、戯れのひとつとして何の日か調べました。長崎への原爆投

          八月ノ生ト死

          掌編 幻関

           伯母の家は、駅徒歩0分のお化け屋敷だった。  駅前のロータリーに食い込むようにして敷地がある。粗末な竹の囲いがあって、意味をなさない開け放しの門がある。風で崩れそうなトタンの平屋の周りに僕の背丈近くまで雑草が伸び、楽に通れるのはせいぜい猫一匹だろうという獣道が門から入口まで続いていた。  錆びた物干し台はとっくのとうに雑草に侵食されて使われていない。いつも軒先に毛羽立ったピンク色のタオルと、黄土色の大きな作業着が干されていた。  肩や頬を刺す雑草や、鼻先を飛び交う得体のしれ

          掌編 幻関

          近況〜〜〜〜

          ワクチン一回目を打ちました。ファイザー社製です。副反応特になし、腕がすこし痛い程度で腫れまでは行きませんでした。あとは眠気と下痢がありましたがこれは関係ないかもしれない。謎。食欲はあまりなかった気もするが、なにしろ暑かったのでこちらも謎。事前に用意するものをツイッターでお聞きして揃えていたし、義母にも接種日を伝えておいたので、万一倒れても子の世話は大丈夫という準備で臨みました。結果としては久々に飲むスポドリ美味しいな、と思いながら飲んだくらいだったのですが、備えあれば憂いなし

          近況〜〜〜〜

          引き続き、書いてんすよの話

           僕はいわゆるバ美肉おじさんである。 から始まる小説を書こうとしている。コミティア合同誌です。漫画描きさんと合同で本を出します。児童書イメージでフォント大きめ、文字少なめ、挿絵多め、二人の主人公の視点を右開きからと左開きから読んでラストシーンが共通になる。という仕様の本を二冊組で出します。なぜ二冊組かというと前世と現世の転生再会ものだからなんですが、現世の男がバ美肉おじさんなんですよね。需要とは……。 7月は合計して6万字くらい書きました。二次の方の新刊1冊、web再録に

          引き続き、書いてんすよの話

          過去の下書きから、ゴカムの話

          過去の下書きにゴカムの本誌感想が残っていた。本誌感想というか、ツイッターでみかけた本誌への反応への感想といったところ。 >ありこちゃんが助かってよかったが、うさみクラスタの一部が「なぜうさみは助からなかったのか」という感情を抱いている >それは作劇上の人物だからで、上のようなことを言っている人もそれは分かっている。というかそれを忘れて読んでいるところに現実ではありえない生還があり、あくまで作劇上の装置として配置されているということを思い出してしまった結果の「なぜ」なのだ。

          過去の下書きから、ゴカムの話

          複数締め切り抱えてるひと

          しばらく創作から離れていたと思ったら今度は常に複数の締め切りを抱えている状態になった。 〆切近いのから言うと、カップリングのぷちおんり。迷ってると書いていたはずなのに結局申し込んだし、web再録の他にもう一冊出そうとしている。おかしい。 次がコミティアの合同誌。上記のものと入稿時期近いっすね。これも話に繋がりのある二冊組。文章量自体は多くないけど漫画を描かれる方との合同で、挿絵入りの児童書風みたいな感じの企画。構成にこだわることになるので、すり合わせを念入りにしてよきもの

          複数締め切り抱えてるひと

          だめだー

          家にいるのにpomeraで書いています。目が疲れない気がするので。 新しいおもちゃなので。 昨晩はちょっと荒れてしまった。大人なのに……やはり飲酒は悪。いや飲酒に走らせるこの世界が悪なのかもしれない。生、害悪。 もし酒と言うものがなければ、もしくは知らなければ私は何を飲んでいたのでしょう。昨晩のようなどうしようもない気持ちのときに何を飲んでいたのでしょう。コーラとか?分からん。ものすごく辛いカップめんを食べたりしていたかもしれない。どちらがより体に悪いのかは知らないが、やば