デジタル世界の中のアナログな習慣
毎日仕事ではPCやiPad、iPhoneを使用して、AIや便利なツールを探したり、割と効率化を求めてしまう自分がいます。
だけど毎朝出勤して1番最初にやることは、A4のノートに「今日やること」を愛用のボールペンで片っ端から書きだすこと。
ある日上司に「そんなに機械ばっか使ってるのにそこだけはアナログなんだね、不思議だよねぇ」と声を掛けられて、自分でもハッとしました。
「た、確かに…」と、言われるまで気付かないほど習慣化してたことにちょっと驚き。デジタルに囲まれた生活の中で浮かび上がった自分のアナログな部分。打ち込んだ方が時短にもなるし、効率を求める自分らしくない…とも思います。
他にどういう場面で手書きしてるかな…って考えてみたら、ちょこちょこありました。
忘れっぽい私は買い物に行くたびに何かひとつは忘れてしまいがち。ひとつ覚えると押し出し方式のように違うものを忘れてしまう。なので絶対買わなきゃいけないものを、手書きで書いたメモを握りしめて出掛けてます。スマホのメモじゃないところもちょっと不思議。
全く違うパターンでは、友人が落ち込んでいる時や悩んでいる時、LINEでやり取りしながら「伝えたいけど伝えきれない…」と感じることがあります。そういう時は、A4の用紙に自分の気持ちや想いを書き綴り、それをスマホで撮って送ることもあります。
新しい仕事を覚えるときも。職場ではサッとスマホにメモを取って、帰宅したあとにノートへ手書きで手順を書き出します。物覚えが悪い私は、思い出しながら「自分の手で書き直すこと」で反復して記憶に叩き込むことがあります。
他にも、息子に何か熱心に伝えたいときは紙に図解して書き出してみたり・・・。
いろんなデバイスやアプリに頼っているけど、紙に書くという行為は、ちょっと特別な意味とか感覚があるのかもしれないなぁと。
私の中で、出社してまず手書きでTodoリストを書き出すことも、一日のスタートをきちんと感じられたり、頭の中を整理する効果があったり。「タブレットに書く」じゃない理由も、ペンで書く感触とは全く違うことが理由なのもあります。
自分が本当に相手に伝えたいことを表したい時に、自分のリアルな文字で表現したいっていう気持ちも「やめたくないもの」として自然に残っているのかなと思いました。
そして文字を「打つ」ばかりだと、どんどん漢字を忘れてしまうこと。文章を読むのは好きだけど、読むことは出来てもいざ書こうとすると「あれ、どんな漢字だっけ…」となってしまうこともよくあります。新しいことを覚えるときに書き直すという行動も、キーボードで打つよりも認識や記憶の強化にもなっている部分かもしれないです。
どこかで安心感を見出しているというか、紙に書くことの心地良さや文字のクセが出る人間味を感じるところ、ささやかな心のバランスにも繋がってたり、根本的な部分に根付いているのかなとも感じます。
効率を追求する現代の働き方の中や、忙しない日常の中でも、ちょっと「アナログな瞬間」っていうものも、自分らしさの表現や温かみを感じる一部として、これからも手放さずにいたいなって思います( ¨̮ )