『わたし』
抵抗するものがなくなった途端
身体に力が入らなくなった
その時初めて
抵抗出来ることの安心感に気が付いた
自分を確認する
自分を主張する
自分を肯定する
こうやって自分という個人を
必死で守り続けてきたのだろうけれど
抵抗しなくてよくなった途端
自分がなくなった
身体がふわふわするような
つかみどころのない感じ
望んでいた世界だったはずなのに
奇妙な感覚に徐々に不安が襲ってくる
抵抗出来るものを探そうとしてしまう
そうか
これが『わたし』のからくりだ
本当は
『あなた』がいないと生きていけない
【2016.03.27作】
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