見出し画像

SNSで感じる敗北感。他人との比較に苦しむ時の対処法は?

SNSを開くと、そこには活動的に行動している人たちの投稿が目に飛び込んでくる。

なんだか胸がチクっとする。

「あの人も、この人も、みんな楽しく上手に人生を生きてるなぁ」と感じて溜息が出る。

パートナーと仲良く過ごす人、友達や仲間がいて笑顔いっぱいの人。

それに比べて自分は・・・?


■他人と比較しやすい環境

SNSがなかった時代に比べると、今は簡単に他人の生活の一部を見ることができますよね。

SNSがなければ他人が何をしてるかなんてそう簡単に知ることもないけど、今はスマホを開くと簡単に知ることができる。

知りたくなかったことまで知ってしまって、落ち込んでしまうなんてことも。

特に、自分に自信が持てなかったり、今の自分の状態が良くなかったりするとネガティブな感情が沸き起こりやすい。

例えば、こんな気持ちになることはありませんか?

「この人ダイエットに成功したんだ・・・。私は何回も挫折してリバウンドもして全然痩せれないのに」

「この人は学生時代からの親友がいるんだね。私なんて学生時代の友達なんてひとりもいない」

「あの人はまた海外旅行に行ってる。旦那さんお給料いいもんね。ウチなんてしょっちゅうお金のことで喧嘩になってるのに」

他人の生活が簡単に垣間見えることで、他人と自分を比べる機会も増え、なんとも言えない「敗北感」を感じやすくなるのではと私は思うんです。

■勝ち組、負け組

いつからか「あの人は勝ち組だよね」とか「私なんて負け組だ」なんていう表現が使われるようになりましたよね。

SNSが普及したことで、その感情がよりいっそう加速しているのではないでしょうか。

「SNSで見えることは、その人のほんの一部」

そのことを頭では理解できていたりするんです。

「きっとこの人も苦労があったんだろうなぁ」
「裏では大変な努力を重ねてるのかもしれないよね」
「私もこの人にみたいになれるよう頑張ろう!」

そうやってポジティブに受け取れる時もあるけど、どうしても羨ましくなったり、嫉妬したり、誰かや何かを責めたくなったり、自己否定してしまう時もありますよね。

そんな繰り返しの中で八方塞がりになり、自分の気持ちをどう保てばいいのかが分からなくなってしまうこともあるのではないでしょうか。

■天然には勝てない?

以前、私が感じていた気持ちがあります。

それは「愛されて育った人には勝てない」ということ。

私がどんなに必死で自分の人生に向き合って努力しても、愛されて育った人の天然素材の自己肯定感には勝てないと感じていました。

だって元々の土壌が違うやんって。

陽の光をたっぷり浴びて、ちゃんと水やりもしてもらって「すくすく育ってね」と愛情たっぷりに声をかけてもらった芽と、ずっと日陰でじめじめした環境で育てられ、水やりもろくにしてもらえず「お前は何でちゃんと育たないんだ」という言葉をかけられ続けた芽とでは、歴然の差が出てしまうと思いませんか?

頑張って陽の光を浴びようと努力したとしても、いざ陽の光を浴びると「眩しすぎる」と感じて耐えられなくなったり、自分なんて場違いなんじゃないか?じめじめした環境で育った過去を消すことも出来ず、元から良い土壌で育った芽には追い付くことも出来ず敵わないんじゃないか?

そんなことを思って打ちひしがれ、何度も敗北感を味わってきました。

でも今思うことは、それって人と自分を比べることばかりしていたからなんですよね。

「あの人には負けている」と落ち込み、「あの人よりはマシだよね」と安心する。

それは劣等感と歪んだ優越感でしかないんですよね。

そんなことをしていても自分の本当の価値には繋がらないし、ずっと苦しみ続けることになってしまうんです。

■無駄な努力をやめる

じゃぁどうすればいいか?

「人と比べることをやめる努力をしてみる」ことです。

他人と自分を比較してしまう人というのは「人と比べる努力をしている」とも考えることが出来ます。

それは無駄な努力になってしまいます。

だからその努力の方向性を変えてみる。

例えば、人と比べて落ち込んでしまった時・・・

モヤモヤしたり、怒りを感じたり、悲しい気持ちになるかもしれません。

そんな時「人と比べることの視点」を変えてみるんです。

嫉妬や劣等感を感じるということは、自分もそんな風になりたいと思っている可能性が高い。

「人と比べて自分にダメ出しをする」という視点ではなく「私もここを目指したいのかな?」「自分が望んでることはこういうことかな?」と、自己理解を深めたり、自分発見のための視点に切り替えるんです。

比較癖に悩んでいる方はぜひ、この視点の切り替えを試してもらえたらと思います。

それに、天然素材の良さも、努力して築き上げた良さも、それぞれ違う美しさや強さがあるのではないでしょうか。


いいなと思ったら応援しよう!