「生き辛さを抱えている人」にお勧めの「小説」3選!
今回は私が今まで読んだ本の中で、「生き辛さを抱えている人」にお勧めしたいと思った小説を3冊紹介したいと思います!
あらすじ的なことは書くけどネタバレはしないので安心して読み進めて下さいね(^^♪
■かがみの孤城(辻村深月)
今、不登校になっている学生さんやその親御さん。
そして子供と関わるお仕事をしている人たちにお勧めしたい本。
【あらすじ】
不登校になっている女子中学生こころちゃんの自室の鏡がある日突然光り・・・。
その鏡の中へと入っていったこころちゃんは、鏡の向こうの世界でそれぞれ悩みを抱えた中学生たちと出会う。
いじめ、家庭環境、そしてそこで巻き起こる壮大なミステリー。
この本を読んで、自分の学生時代に抱えていたしんどい気持ちを思い出していろいろ考えました。
「なんで先生は私の気持ちとか事情も聞かんと頭ごなしに怒るん?」
「なんで物で叩くん?」(←昔はこういう先生がけっこういたんよ)
「女子の陰口がほんまにしんどいし怖い」
そんな気持ちを抱えていたことがありました。
子供の世界って大人が思ってる以上に複雑で、繊細で、いろんな葛藤を抱えていたりします。
身体も心もまだまだ未成熟な部分だってあるし、そんな中で一生懸命もがいてる。
だからこそ、周りの大人のサポートが大事なんだと私は考えています。
主人公のこころちゃんと同年代くらいの学生さんが読むと、勇気をもらえるかもしれない。
そして、親御さんなど大人が読むと、自分の学生時代に感じていた葛藤を思い出してお子さんや学生さんたちの気持ちに寄り添えたり、気持ちをより理解するキッカケになるんじゃないかなと思っています!
■傲慢と善良(辻村深月)
「自分がない」
「こんなに真面目に生きているのに」
という生き辛さを抱えている人にお勧めしたい本。
【あらすじ】
架の婚約者、真美が突然姿を消した。
彼女の過去や、彼女の周りを取り巻く人間関係。
彼女の育った家庭環境。
彼女はなぜ突然姿を消したのか?
あなたは彼女の気持ちがわかりますか?
「あの人と比べて私はちゃんとしているのになんで幸せになれないの」
「人にどう思われるかが怖い」
こういった悩みってけっこうあると思うんです。
「自分らしく生きたい」
でも自分らしく生きるってなに?
何をどうしたら自分らしく生きれる?
これはとても深い話になりますよね。
私は「主体的に行動する」ことだと考えています。
みなさんはどう思いますか?
この本は、そんなことを考えるキッカケをくれるかもしれません。
■また同じ夢を見ていた(住野よる)
自分にとって人生とは?
幸せとは?
そんなことを考えたくなる小説。
【あらすじ】
小学生の主人公なっちゃんは「アバズレさん」「リストカットをしている女子高生」「一人暮らしのおばあちゃん」と出会う。
この3人との出会いが、なっちゃんにどんな影響を与えるのか?
なっちゃんの人生が大きく動いていく。
みなさんは自分とは違うやり方で行動してしている人を見た時、どう感じますか?
「私のほうが正しい!相手は間違っている!」
「私はこの考えを持ってるけど、相手には相手の考えがあるよね」
「私はこのやり方を信じてるし、相手のやり方には賛同できないなぁ」
もちろんどんな内容かにもよるとは思うのですが、どう感じるでしょうか?
そんなことも考えさせられる内容だなぁと私は思いながら読んでいました。
そしてこの本の中では「人生とは○○のようなものね」という表現がたくさん出てきます。
そこで私も考えてみました。
私にとって人生とは?
「トリックアートみたいなものね。見る角度を変えると違って見える」
あなたにとって人生とはどのようなものでしょうか?
■生きやすくなるための方法
生き辛さを抱えながら毎日過ごすことは物凄くエネルギーを使う。
しかも「辛い」「苦しい」「悔しい」「葛藤」などといったものにエネルギーを使いやすい。
そのエネルギーをちょっと方向転換して、「生きやすくなるための策」を考えたり、「心を緩ませる」方向へともっていけたらいいなぁと私は思っています。
小説を読むことで・・・
「自分が言いたいことをこの登場人物が言ってくれた!」とスッキリしたり、「この主人公の辛さが私にもよく分かる。共感しかない!」と涙を流したり、「もしかして、私の問題の原因はこういうことかも」という発見もあったり。
だからこそ、小説を読むことをお勧めしたいと思うんです。
生き辛さに集中していたエネルギーを、生きやすくするためのエネルギーに方向転換していきませんか?
ぜひ、今回紹介した小説を読んでみて下さいね~!
■かがみの孤城(辻村深月)
■傲慢と善良(辻村深月)
■また同じ夢を見ていた(住野よる)