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ヨーガの教え #1 - ハ支則について -

ヨーガの古典「ヨーガスートラ」をご存知ですか?

紀元前2300年ほど前に、パタンジャリマハリシが編纂した色々なヨーガの教えを一つにまとめたものです。

マハー=偉大なる、リシ=賢者のパタンジャリが、スートラ=束ねたものという意味です。

パタンジャリは、ヨーガの実践において大切なことを8つの支則としてまとめました。

ヨーガ自体は約5000年前に生まれ、ブッダも2600年前にヨーガにより悟りを開いたとされています。

この8つの支則を「ハ支則」といいます。
ハ支則は、以下の通りです。

  1. ヤマ

  2. ニヤマ

  3. アーサナ

  4. プラーナヤーマ

  5. プラティヤハーラ

  6. ダーラナ

  7. ディアーナ

  8. サマディ

そのうちヤマ・ニヤマは仏教で言う十戒のもとになったと言われています。

仏教も5000年前のインドの教えが元になっているんですね!

ちなみにアーユルヴェーダにも繋がるヴェーダは、4000年前に作られました。

この仏教の十戒の元にもなったヤマ・ニヤマについてお話したいと思います。

が、その前に!
まずヨーガスートラについて少し触れていきたいと思います。

ヨーガスートラについて

インドの聖人パタンジャリマハリシが、最古のヨーガであるラージャヨーガをまとめたものです。

ラージャヨーガとは、瞑想に特化した最古のヨーガです。
ちなみに日本ではこのラージヨーガを正しく教えているスタジオが極めて少ないです。

インドの古典ヨーガの一つであり、王のヨーガとも言われ、その昔は王族だけが許されたヨーガです。

その中でヤマ・ニヤマの実践をとても大切にしています。
また、ヨーガスートラの中には調和する生き方がまとめられています。

ハ支則の教えについて

ヤマ・ニヤマに入る前に、他の部分にも少し触れていきたいと思います。

皆さんもよくご存知なのは、多分3番目のアーサナだと思います。

そこからお話していきたいと思います。

3.アーサナ - ASANA - とは?

アーサナは、瞑想を深めるための座位である

と記されているのです!
実は、ヨーガの立位のポーズは、瞑想を長く維持するのために生まれたポーズなのです。

アーサナはよく、追ってはいけないと言われます。アーサナは追うものではなく、準備が整うとできるようになるものなのです。

私も今のヨガスタジオに入った時にはできなかったアーサナがいくつもできるようになりました。

でも、そのポーズを練習してできるようになったと言うよりも、気がついたらふとできるようになっていた!という経験をしています。

4.プラーナヤーマ - PRANAYAMA -

プラーナとは、生命エネルギーのことです。
プラーナヤーマは、体の中に溜まった毒素を意識的に吐き出し、新鮮で良質なプラーナを取り入れることです。

ヨーガをやったことがある方はご存知だと思いますが、原則鼻で呼吸します。
なぜ鼻で呼吸をするというと、口呼吸は熱とエネルギーをたくさん消費してしまうからです。

プラーナヤーマを行うことで、物理的対人的な毒素と心の揺れ動きで起こる感情的毒素、老廃物などの身体的毒素、環境による毒素を燃焼させていきます。

これらの毒素を排出するために、アーサナと呼吸法が不可欠なのです。

5.プラティヤハーラ - PRATYAHARA -

こちらは、聞きなれないことかもしれません。

焦点(ドリスティ)を通して、五感を制御すること。
体の中の感覚を感じることです。
また、焦点は集中することの練習です。

ここまでの1から5(まだ1と2は説明していませんが)までが、人間が意識的にコントロールして行うことができることになります。

ここから先の、6.ダーラナ、7.ディアーナ、8.サマディは、人間が意識してできないものになります。

サンヤマ - はっきりと区別できない一連の心理の流れ -

古代ヴェーダの記録によれば

とされています。

瞑想とは、約2分半、心を死滅させた状態を保つことなのです。これが難しい!

現代人は、すぐに頭の中に、色々とあれこれ思い浮かんできてしまいます。

今何分たったかな?
あ、これ終わったら、あれしなくちゃ。
あの仕事の件、どうなったかな。
そうだ、あのこと伝え忘れていたな。

などなど。

瞑想にチャレンジしてもなかなかうまくいかないのは、この騒がしい心を制御することが難しいからです。

また、「今、瞑想できているな!」という意識すらも無くした状態です。

なかなかですね。

日々鍛錬を重ねていくことで、少しの時間でも少しずつできるようになっていきます。

瞑想を続けていくことで、いつかサマディに到達してみたいものですね。

さてさて!
長くなりましたが今日の本題に入りたいところですが、少し長くなってきてしまったのでこの辺でお開きに・・・

次回は、ヤマ・ニヤマについてお話しします。

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