お待たせしすぎたのかもしれません。
皆さん、年末から一向に更新ができず、お待たせいたしました。いや、お待たせしすぎたのかもしれません。
いやぁ、この台詞が言ってみたかったのよね!!!(それだけかい)
あっという間のようで長かった大学1年生も無事、昨日終わりました。最後のレポートを出し終えて、ほっと一息つこうと思ったら、ゆっくりしたい日に限って3つもミーティングが入ってしまい。意外とバタバタしてしまいました。
今日は、本当にいつぶりだろう、というくらいのんびり過ごした気がします。朝起きて、祖母と電話して。買い出しに行って、のんびりお昼を食べて。本を読んで、昼寝をして、また本を読んで。
そう、この秋学期から冬学期にかけて、せっかく図書館に本を借りに行っても、読めないことが多々あって。読めない自分に自己嫌悪だし、せっかく出会えた本を読み終えられないのも、とっても悔しかった。
だから、今はいろんな制約から解放されて、思いっきり文章に浸れる時間がすっごく幸せです。いろんな人の紡ぐ文章に溺れてます。溺れてばっかりも悔しいので、自ら這い上がってnoteに戻ってまいりました。
昔は手当たり次第に気になるタイトルや表紙で選んでいたのだけれど、最近私の読み方に革命が起きていて。なんとなんと「作家読み」を始めました!
作家さんごとに攻めていく読み方、今まではしたことなかったんですけど、その作家さんが得意とすること、自分がその作家さんの好きなところとか、自分がどんな本が好きなのかが鮮明にわかって面白いなぁ、と思って。
そこで、リハビリの記事として、私が作家読みをしている3人の方を紹介しちゃおうと思います。
まずは、作家読みを始めた一人目。多分、多くの方が聞いたことがある名前なのではないでしょうか。原田マハさんです。美術館などでお仕事されていたことから、絵画に関する作品も多く書かれていますよね。私は西洋絵画などに興味があるものの、難しそう、と思ってまだそれらの作品には挑戦していないのですが、いずれはしたい、、!
原田マハさんの作品の中で、私の印象に一番残っているものが、ケーキ屋さんを題材にした短編集である「スイート・ホーム」です。
比較的最近の作品なので、あまり知られてはいないかもしれません。ど定番の作品ではないのだけれど、私の中では一番印象に残っています。一つのケーキ屋さんを営む家族、そして彼らの周りの人々など、それぞれの章が別の登場人物の視点から語られています。家族の温かさとか、誰かを思いやる気持ちとかが、すごく丁寧に描かれていて、好きなんですよね。ちょうどホームシックな時期だったので、すごくハッピーな話ばかりなのに、感動して泣いてしまいました。ある晴れた夏の日に、木漏れ日を浴びながら読んだことを思い出すなぁ。
次に柚木麻子さんの作家読みを始めました。お友達にすごく読書家の子がいるのですが、その子のインスタグラムの本紹介にいつもいつも出てくるので、ずっと気になっていた作家さんでした。私が柚木麻子さんの作品を読んでいて思うのは、あらゆる世代の女子の心がよくわかっているなぁ、ということです。中高6年間ずっと女子校に通っていた私だったので、女子たちのあらゆる一面は見てきたつもりです。どうしてこうも、派手なギャル高校生の心から、アラサーで仕事一筋のお姉さんの気持ちまで、ここまで細やかに描けるのでしょう、、。その中でも、私が一番気に入ってる作品はこちらです。
またまた、食べ物にまつわるお話です。学生時代から仲良しだった4人組についてで、それぞれの章で4人のうちの一人に焦点が当てられています。毎章、鍵となる食べ物が出てきて、まぁそれは美味しそうなこと。全員系統がバラバラの女性なのですが、誰が注目される章もとっても読み応えがあります。読み終えた後には、とってもすっきりとした気持ちになると同時に「やっぱり女子の友情って最高!(キャンメイクトーキョー!)」と叫びたくなります。喧嘩したり、落ち込んでぶつかったりしても、結局お互いが好きなんだよなぁ!人って一人では生きていけないし、支えてもらってるおかげで私の今日の笑顔があるんだろうなぁ、と思います。そう思わせてくれる、これまた楽しくもあり、優しい作品です。
ここまで女性の作家さんがお二人続きましたが、ここでいよいよ男性作家さん登場します!私が最近作家読みを始めた、朝井リョウさんです。朝井リョウさんは、実は同じ大学同じ学部の先輩なのですが、この間大学の本屋さんに行ったらサインが飾られていて、驚愕しました、、。まさかこんな近くに彼の通っていた証が残されているなんて、と感動しました。朝井リョウさんは男子高校生独特のわちゃわちゃ感を表現するのが本当に上手で(女子校だったので、男子のことはあまりわからないけれど)「あぁ、こんな男子いるよね!」という気分になりながら読めます。あとは、学校の詳細を描くのもとってもお上手です。床のリノリウム、という表現が出てきただけで、あぁ、あれね、と頭に浮かんで、階段がどうだとか、窓とか校庭どうだとか。私を一気に高校生だった時まで引き戻してくれます。私が味わうことのなかった青春まで教えてくれる、朝井リョウさんは私の中でそんな方です。ここまで語ると、私のお気に入りの作品も学園ものなのか?と思われそうですが、実は。
カフェを経営する家族のお話となっています。(どうやら私は食べ物に関する話と、家族とかそういう絆を感じる作品が大好きみたいです。)小学生の男の子の視点から語られたと思いきや、一番上の既に旦那さんがいるお姉さんの視点から語られたり、、。6人兄弟という大家族なので、初めは登場人物の名前を覚えるのが大変かもしれませんが、これにもちゃんと理由があります。6人ではいけない訳があるのです!その理由を知りたい方は、ぜひこちらの作品を手に取って、ご自身の目でご確認ください。ハンカチを手元に用意することをおすすめします。朝井リョウさんといえば、私の中で「エンターテインメント小説ど真ん中!」とか「ユーモアと疾走感あふれる作品!」みたいなイメージが強かったのですが、この作品は打って変わって優しく包み込んでくれるような仕上がりになっています。かなり分厚いので、読むのは大変かもしれませんが、私は2日で読み切ってしまいました。かなり涙しながら。最近泣くことを忘れている人におすすめです。心と肩の荷をそっと降ろしてもらえることでしょう。私もこの本を読んで流した涙のおかげで、心がクリアになった気がしています。
さて、久しぶりにnoteを書いてみると、気合が入りすぎて、かなり長い記事になってしまいました。長い期間綴っていませんでしたが、腕も指もなまっていなかったみたいです。よし、安心安心。
ということで、この春休みは本に埋もれる2ヶ月にします!!!
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