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『やる気を育てる』ことが成長への近道と気づかせてくれた子ども達。

こんばんは。

今から約3年前、
指導をしていく中でまずは『やる気を育てる』ということが
スキルの成長への近道だと気づかせてくれた子ども達との出会いの話です。



楽しくないものは頑張れない

子どもの習い事は特に、子どもが自分でやりたいと言って始めているとは限りません。

『今頑張っているものに必要だから。』

例えばダンス教室でジャズダンスを頑張っているが、ダンスの基礎としてバレエを習っているとするとジャズダンスは好きだけどバレエは好きじゃない。

サッカーを頑張っているから、基礎トレーニングとしてピラティストレーニングを取り入れたが、地味なトレーニングで楽しくない。サッカーのために必要とわかっていてもつまらない。


私はある日こういう子どもたちに出会いました。

さらに子どもたちは平日明るい時間は学校に通い、終わったあとに習い事。
疲れているし、眠い。

この状況で、確かに自分が楽しいと思えないことを頑張るのは不可能だと実感しました。

子どもたちの集中力がほぼゼロの状態で、私が指導するべきスキルを無理やり教えることは怪我につながる可能性も高くなりますし、危険がともないます。
子どもの様子を見ながら進めていたところ、やる気満々でお教室に来る子どもが多いクラスよりそのスキル習得までに何倍もの時間がかかりました。


会話を増やしてコミュニケーションを

私が指導しているものは、通常練習時間内にあまり会話がなく、淡々と先生が生徒に技術指導することが多い習い事です。

だからこそ、まずは子どもとのコミュニケーションをあえて練習時間内に取り入れてみることにしました。

当時の私が思っていたよりも子どもたちは自分の意思をはっきり持っていて、つまらない・やりたくないものは本当にやりません。(笑)
練習を一切やらない子には、どうしてやらないのか質問をしたこともあります。
大体、『疲れているから』『眠いから』

私はそこで
今日は何をしたの? あぁ、6時間授業だったから疲れているんだね。
などと普通に会話をして、子どもの『疲れている』『眠い』をまず受け止めることにしました。

そうすると子ども達はなぜか満足し、こちらの言うこともよく聞いてくれる時間が長くなりました。

そのうち、この習い事が嫌いな理由だったり(笑)、嫌いな中でもこれは好き!なども教えてくれたり。
子ども達の意見を尊重しながらクラスを進めることで、どんどんと意欲が出てきて自然とスキルアップに繋がりました。

この会話を始めたことが、後のコーチングに繋がります。


目標を達成することの楽しさ

会話しながらクラスを進めていくことに慣れていくと、
もう少し何か目的を持って技術向上を目指したいと感じるようになりました。

子ども達に少し向上心は見えてきたものの、この時間に練習する物自体を好きになった訳ではありません。
ただ、この子ども達は他に頑張っているもののためにこの時間のクラスに来ているので、この時間に習得するべき技術が必要になる場面が必ずくると言うこと。

と言うことは、
しっかりと身体に馴染ませ、なおかつ頭で理解できているところまで持っていかなければなりませんでした。

ここで私は子ども達全員にノートを1冊ずつプレゼントし、
毎回クラスが始まる前に今日の目標、
クラスの終わりに目標を達成できたかどうか、次までにおうちで復習すること
を記入させました。

自分で目標を設定し、それを達成するためにこの時間を頑張る。

この目標システムを取り入れてから子ども達はクラス1時間の集中力を保てるようになりました。
このクラスにしっかりと興味を持って取り組めるようになり、
自分の目標を達成できる楽しさを毎回感じてくれるようになりました。

練習しているもの自体を好きになったかわかりませんが、(笑)
このクラス、練習『時間』を楽しいと思ってくれるようになりました。

目標を達成していくことで自然と技術の向上・その技術を頭でしっかりと理解できるようにもなりました。


『できる!楽しい!』から『頑張りたい!』という『やる気』に。

疲れているから頑張れない、、、

と言うところから

疲れているけど楽しい!
楽しいから頑張りたい!

子ども達のやる気を引き出し、意欲的に練習に参加してもらうことで
技術向上につなげることができました。



最後に

この経験から子ども達の成長・発達や
コーチングを学び、現在の教室経営、指導に活かしています。
今回は子どもの話でしたが、現在は大人の方への指導でもコーチングを取り入れています。

私たちが学生、生徒だった頃の学校・習い事の指導方針を行うのは難しい時代となってきているのを皆さん感じていると思います。
そんな今だからこそ、生徒自身が向上心を持ち、意欲的に取り組めるように
私たち指導者が『やる気を育てる』必要があるのではないかと思います。



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