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鬱状態で、人生ボロボロだったときのこと
社会人人生で20年近く経ち、今まで実際に起こった体験談をベースに本を書きました。
最初は自分自身がけんにぃ(先輩社員)のつもりで、そしてりょうすけ(後輩社員)は会社の後輩のイメージで、書いていました。
ところが出筆活動中のあるとき、私自身に突然の部署異動が命じられ、今までの私のキャリアとはかけ離れた業務に就くことになったのです。
形は様々なれど営業畑で20年やってきた私が、データの分析、資料作成、経営企画関係部署との予算確保の交渉など、未知の業務に就くことになりました。
「なんで俺がこんなことやらなきゃなんないの?他にこういうことが得意な人がいるだろう?」とネガティブな思いで心を満たして仕事をしていました。
何より、1日中PC の前でデータ集計と資料作成が10時間ぶっ続け。
それが3日間連続。こうなると、心身ともに拒否反応が出てきました。
心身は軽く鬱の状態で、会社に行くのが嫌になり、朝ベッドから出るのが億劫に感じるようになりました。
会社に着くまで、このままどっかに行っちゃおうかとも本気で考えました。
身体の方にも影響が出てきました。右目が真っ赤に充血し、明るい光を見ると目が痛く開かなくなったのです。
眼科医での診察の結果、ストレス性による角膜炎との診断。
自分自身で目に穴を開けてしまったのだそうで、目の胃潰瘍みたいなものとのこと。
これがきっかけとなり、上司に掛け合い、部署異動を申し出ました。
そんな心身ともにどん底の状態のとき、私を支えてくれたのは、家での妻や娘の存在はもちろんのことですが、出版に向けて準備していたこの本の中のけんにぃの言葉が、実は筆者の私自身に勇気を与えてくれていました。
「人生は常に、どれだけ真剣に取り組んでいるのかを試そうとしている」
苦手で逃げ出したくなる業務ではありましたが、避けることばかり考えるのではなく、「目の前の課題をひとつひとつ焦らずクリアーしていこう」そう決心しました。
そうなんです!
自分はけんにぃのつもりでいましたが、実はりょうすけになっていたんです。
自分の書いた、けんにぃからりょうすけに向けて語られた言葉が、私自身を励まし、もう少し頑張ってみようよ!と背中を押してくれていたんです。
人って誰でもセルフイメージを高く持つけんにぃのような面と、あともうちょっとでブレイクスルーできるのに... というりょうすけのような面を併せ持っていると思うんです。
そして、どちらの面が競り勝って表に出ているのかで、そのときのその人の行動パターンが決まってくるのではないかと思います。
けんにぃの状態で日常生活が長く居られたら、悩みも少なくなり、物事がうまくいきそうに思えませんか?
「どうしたらいまの状態を抜け出せるか」と悩んでいる方にとって、私の提供するサービスが、「セルフイメージの高いときの自分」に戻るための、役立つツールになれたらなぁと切に願っています。