GIGA時代の二刀流思考〜デジタルもアナログも〜
GIGA時代を生きる教師に必要なのは、二刀流思考だ。
大谷翔平選手の挑戦は、私たちに大事なことを教えてくれている。と言ったら大げさだが、要するに「どちらか」ではなく「どちらも」と考えることで、私たちの授業観は磨かれる。
たとえば、教育現場にいると、よくこんなことを耳にする。
『タブレットかノートか』
二項対立で、「どちらか」しかないと思い込んでいる。私の考えはこうだ。
『タブレットもノートも』
「どちらも」使うのがよい。
ゴールは授業のねらいを達成すること。そして単元の目標、教科の目標に迫っていくこと。タブレットもノートも使うことが目的ではなく、学びのツール(手段)なのだから、子どもが学びやすいように選択・決定させたい。
私たち大人に置き換えると、デジタルとアナログをどちらも使うなんて当たり前のことだ。みんなデジタルとアナログの二刀流で生きている。
大事なことを聞いたときはアナログでメモを取るし、思考を深めるときはノートに書く。知りたいことがあればスマホで調べるし、何か発信するときはパソコンを使う。これを「アナログだけ」と縛られたらどうだろう。間違いなく生きづらい。
それでも多くの教師がノートにこだわるのは、なぜだろう。それは、教師が「教えやすい」からではないか。
これまで磨いてきた板書技術や一斉指導技術がある。その技術を最も発揮できる。そういった思惑があるのかもしれない。
変えるなら、今だ。先の読めない時代を生きていくのだから、いつまでも教師が「教えやすい」ように教えていてはいけない。子どもの「学びやすい」ように学びの場をデザインしていく授業観にアップデートする時。
GIGA時代を切り拓く。その最初の一歩は、二刀流思考で考えることだ。
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