広報誌のつくり方 vol.1
こんにちは。クロスメディアグループの濱中です。
今回は、広報誌のつくり方(編集)についてお話ししたいと思います。(今後、何回かにわたって広報誌についてはお話ししていきたいので、今回はvol.1とさせていただきます)
日々の業務の中で、編集部の先輩から直接編集スキルを学ぶ機会があります。広報誌を通して編集について学んだことを、皆さまにもご共有させていただきたいと思います。
クロスメディアグループの広報誌
去年までは毎月発行していた広報誌を、今年4月にリニューアルしてからは四半期に一度の発行にし、デジタル版で公開するようになりました。
今年発行した広報誌を以下にご紹介します。
▼2022年4月号「解き放つ。」
▼4月号全文の閲覧・ダウンロードはこちら
▼2022年7月号「ひらく。」
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▼22年最新号(11月発行)
▼最新号全文の閲覧・ダウンロードはこちら
広報誌の役割について
この記事を読んでくださっている方は、もしかすると広報誌の作成に関わっている方や、広報誌の制作にご興味のある方が多いと思います。もしくは、「濱中は一体どんな広報誌をつくっているのだろう」と、気になって読んでくださっているのかもしれません(笑)。
「広報誌をリニューアルしたい」
「広報誌をもっと良くしていきたい」
「完全オリジナルの広報誌をつくってみたい」
という方は、まず広報誌の役割(広報誌を発行することで何を叶えたいか)を具体的に考えてみることをおすすめします。
企業や組織の規模、成長フェーズ、発行頻度などによって広報誌の用途や役割は変わってくるからです。また、広報のKGIやKPIによっても読者ターゲットが異なります。
クロスメディアグループの広報活動の優先順位で考えてみます。私の活動の優先順位としては、
①採用広報
②企業(ブランディング)広報
③販促広報
④社内広報
となっています。(当社の広報では上記4つの役割をすべて担っています)
①と②が優先度の高い活動になっているので、販促(商品やサービスの紹介による新規の顧客獲得)を目的とした広報誌ではなく、「クロスメディアグループで働いてみたい」という方や(すでに関係性のある)お客様やパートナー企業に対して最新のクロスメディアグループの取り組みや仲間の魅力をを伝えることを目的としています。
なので、ある程度自社に興味をもってくださっている方や、すでに関係性のある方とより良い関係性を築いていくためのコミュニケーションツールとして発行しています。
活用のイメージとしては、採用面接に来られた方に面接までの待ち時間に読んでいただいたり、取引先やパートナー企業の方がご来社された際やお帰りの際に本誌をお渡ししながら挨拶以外にも会話を交わすために使う、そんなイメージです。
もし、「新規のお客様に向けて発行したい」というのであれば、会社のことをまったく知らない人に興味をもってもらえるようなタイトルを考えたり、より詳しく丁寧な説明、面白い仕掛けが必要になります。構成や発行頻度も違う工夫が必要になると思います。
発行頻度と制作フローについて
発行頻度や制作フロー(編集にかけられる時間)は、企業の広報体制によって大きく異なります。
・社内に広報誌の編集やデザインに協力してくれる人がいるか
・発信ネタがどれくらい集まるのか
・印刷するのか、デジタル版で公開するのか
などによって、頻度と制作フローは決まってきます。
クロスメディアグループの場合、社内に編集者とデザイナーがいます。広報の先輩はいなくても、タイトルのつけ方や構成、文章をチェックしてくれる編集者、そして私の編集の意図や目的を理解して、ビジュアルに落とし込んでくださるデザイナーもいます。社内でこまめにコミュニケーションがとりながら進められるので、完成までにかかる時間は外注するより圧倒的に短く、普段からコミュニケーションをとっているため、意図していることも伝わりやすいです。
また、発信する情報集めに関しては、社長やマネージャーの方に直接きいて、会社として発信したいネタをいただくこともできます。社員スタッフも65名程度なので、現場の声をきいてまわることもできるので、ネタが尽きることはありません。8ページぶんのコンテンツは月一回で発行するとしても、すぐに集まると思います。
しかし、ひとり広報として広報誌にかけられる時間は限られています。クオリティの低い広報誌を毎月発行するのであれば、発行頻度が減ってしまったとしても、丁寧に編集していきたいと思いました。
そこで、
最新記事をクオリティ高く発信することができる頻度=四半期に一度
が丁度良いという結論に至りました。
制作フローについては、まだ確立されているわけではないですが、以下のようなフローで編集するのが丁度良いと思っています。
発行月の前の一カ月間:コンテンツをすべて揃える(記事を厳選/社長メッセージの執筆依頼/写真素材の準備/タイトル決め/掲載許可)
⇓
発行月の第一週目:デザイナーに全素材を提出
⇓
発行月の第二週目:初稿出し/初校戻し/再稿出し/再校戻し
⇓
発行月の第三週目:入稿・デジタル版公開・印刷
参考になれば幸いです!
コンテンツとページ構成について
広報誌のコンテンツは、基本的に自社ブログに掲載しているものをつかっています。
▼クロスメディアグループの自社ブログ「クロスメディアン」はこちら
ひとり広報として、ブログ記事から選んで編集することは効率が良いだけでなく、Webで公開していたものが紙の広報誌に印刷されることで、違う見え方になったり、より多くの人に読んでいただけるきっかけになることはとても嬉しいことです
また、広報誌のような冊子作りにおいて、ページ数は4の倍数(8の倍数が理想)だそうです。これは編集部の先輩から教わりました。
印刷会社では、1ページずつ印刷するのではなく、1枚の大きな紙に複数ページを一度に印刷していきます。このことが4の倍数で編集することの由来だそうです。
今後は8ページに統一していこうと思っています。デジタル版だと、印刷するわけではないので、何枚でもページを増やすことができますが、紙だとページ数を気にしなければなりません。8ページと決めて編集すると記事の取捨選択もしやすく、凝縮されるぶんクオリティが上がることもわかりました。
「8ページもコンテンツを集めるのは大変だ」という方は4ページからチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
また、強調させたいページは開いて右ページに配置することも教わりました。
私が編集した最新号でいうと、
・会社の行事
・会社の新しい取り組みについて
・社長メッセージ
を強調させるために右ページにくるようにしています。
タイトルについて
クロスメディアのリニューアル以前の広報誌では、タイトルはなく、毎月同じ「NEWSLETTER」という見出しでした。
写真素材も特になく、ひと目で特徴をつかむことができませんでした。
今年の4月にリニューアルしてからは、1ページ目を表紙にして、編集テーマや季節にそったイメージ画像を掲載するようにしました。そうすることで、コンテンツ内容が予想できたり、ページを開いて読んでみたくなります。
また、タイトル(編集テーマ)を大きく載せるようにしました。
書籍はタイトルで手に取ってもらえるかどうかが決まります。それと同じで、広報誌のタイトルも「開きたくなる」ような仕掛けが大切です。
少しだけ抽象的で、「どういうこと?」「なぜこのタイトルなんだろう」という具合が丁度良いそうです。好奇心をそそるようなタイトルづけを意識しています。最新号は「STORY」というタイトルです。かなり抽象度は高いですが、「なぜSTORYというタイトルなのか」、その答えを探すように1ページ1ページ読み進めることができます。
STORYというキーワードを散りばめているだけでなく、全体を読み終えたときにクロスメディアにとってSTORYが大切なコンセプトであることを理解していただけるような構成を意識しました。
各分野のプロから学びながら
広報の先輩はいませんが、幸いにも社内に編集者、マーケッター、デザイナーの先輩がいるので、それぞれの分野のプロからアドバイスをもらうことができています。
完全オリジナルの広報誌をつくることができる環境に感謝しながら、編集力に磨きをかけ、いつかは他社の広報誌の制作のお手伝いができればと思っております。
まだまだ改善点はあるものの、社内外の人たちがクロスメディアグループについてよりよく知っていただける関係性づくりのツールになっていることは間違いないので、今後も広報誌の編集に力をいれていきます。
ぜひ最新号、チェックしてみてくださいね!参考になれば嬉しいです。ご感想もお待ちしています。
また、皆さんの会社の広報誌もぜひ共有いただければ嬉しいです。
今回もお読みいただきありがとうございました。「いいね」ボタン、コメントをいただけると活動の励みになりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
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