日本酒を世界に広めたい、という思いの原点
簡潔に自己紹介
遡ること〇〇年。海外映画のバイヤーになりたくて大学でスペイン語を学び、新卒で入社した映画や音楽の製作や配給を行う会社で、営業としてしばらく働いた。
紆余曲折の後、最近まで海外ボランティアとして北アフリカに住み、ベルベル文化の伝統工芸職人たちと共に、ヨーロッパからの観光客をターゲットとして商品開発をしたり、販路開拓をしたりしていた。日本でのクラウドファンディングで多くの方に支援していただいたことで、今も細々と現地の職人たちとやりとりを続け流ことができている。
伝統工芸に関わるうちに、その面白さに目ざめて、「次は日本の伝統を世界に広める仕事をしたい」と思うように。
イタリア人の興味を満たせない日本人?
日本の伝統の中でも「日本酒」に焦点を絞ることになったきっかけは、イタリアにある。ボランティアをしていた時に休暇で訪れたフィレンツェで書店の本を眺めていて、店頭の”和食本特集コーナー”を目にしたのだ。しかし、繁華街の書店の中央にコーナーが設置されるほどなのに、現地には和食の店が少ない。
和食の店も限られるし、日本酒を扱う店となると本当にわずか。「日本の食文化に興味を持っているイタリア人はいるはずなのに、その興味を満たせないなんて、日本人は何をやっているんだ」と思った。以前からイタリアが大好きだったのもあり、いずれはイタリアで日本酒を広める仕事がしたいと志し、この時から少しずつ動き始めるようになった。
目標は、「イタリアで角打ちできる酒屋を開くこと」。
日本酒を海外で広めるために角打ちが必要だと思う理由は、今後何回かに分けて書いていく。(イタリアでのビジネスパートナー探しであっけなくコケた話も、また別の回で)
今だからこそ国際唎酒師YouTuber
というわけで、このイタリアでの思いついきを契機に、何か日本酒に関する資格をとろうと思って国際唎酒師にたどり着いた。
そしてまずは、日本国内で日本酒のことを勉強しながら、海外からの観光客に角打ちの面白さを観光ガイドとして伝えていき、イタリアで角打ちを開くための弾みにしよう、という計画だ。
しかし、その矢先にCovid-19の感染拡大が起こり、今はその計画を延期せざるを得ない状況になっている。
今のうちに、そして今だからこそできることを考えて、「YouTubeで日本酒につて発信していく」ことに決めた。
YouTubeやinstagramを通して、旅行ができない今のうちに日本酒について知ってもらい、旅行が解禁になったら日本に来てもらえたら嬉しいなぁ、という展望。
国際唎酒師の資格はフランス語バージョンで取得したが、フランス語圏は比較的日本文化の人気が手堅く、現地出身の日本酒オタクも複数いてコンテンツも多いため、私のへなちょこフランス語コンテンツは勝ち目がないと感じた。一方、スペイン語となると、日本文化関連のコンテンツが圧倒的に少なく、自分自身がフランス語よりもスペイン語が得意なこともあって、スペイン語でYouTubeチャンネルを作ることに決めた(イタリアで角打ち、と言っているわりにイタリア語で動画を発信しない理由は、単にフランス語よりもさらにイタリア語が下手だから)。
noteを活用して、日本酒好き、日本酒に関わる方々と繋がりたい
noteには、不定期だが随時YouTubeやInstagramの進捗を投稿していく。
もし偶然にこの投稿を目にした日本酒や飲食業に携わる方で、今後Covid-19のことが少し落ち着いて観光客が街に戻った時に、メニューや接客などで翻訳の必要性などがあれば、ぜひ声をかけていただきたい。今回の新型ウイルスの感染拡大の対策のために痛手を負って尽力された業界の方々のために、何か少しでもプラスになることをしたいので、喜んでボランティアします。
Instagram : club_kakuuchi (カクウチクラブ)