『イシマル書房編集部』平岡 陽明
素敵な作品だった。
本好きな人であれば、きっと心に響くものがあるはず。
経営難に陥ったイシマル書房の起死回生を図り奮闘する人達に、心の中でエールを送り続けた。
一冊の本を世に出すまでの並々ならぬ苦労。
作者は元より編集者、装幀家、印刷に携わる人達、誰が欠けても成立しない。
まして本離れが進む今、頑張りだけではままならない現実もある。
本を愛する、その共通した想いが、人と人を結び付け奇跡を起こす。
随所に登場する読書メーターがいいエッセンスとなっていて楽しかった。
涙が溢れるラスト三行。
本への愛情がぎっしりと詰まった一冊。
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拙い記事を読んでくださってありがとうございます(*´▽︎`*)