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今日見つけた本&読みたい本#7 本日は資本主義と正岡子規から私を呼ぶ声が。ますます短歌沼に没入中です。

こんにちは! 生きづらい社会の中で、心がスッとラクになる「言葉のお守り」をお届けするつくだ@書籍編集×作家です。今日も積ん読人生を歩みつつ、パソコンに向かって短歌を書いてます。

積ん読あるあるで「買ったはずの本が見つからないので、また買ってしまう」ということがあります。あそこの棚にあるはずと思っていても、それを出すためには少なくとも50~60冊の本を動かさないといけません。

また積ん読本は微妙なバランスで積み上がっているので、下手に動かすと大惨事にもなりかねない。そこで、再び買うことにしました。ついでに面白い本はないかなと探すとあるわあるわで、またもや「ほしい本リスト」が積み上がってしまいました。

今日はそんななかから3冊ご紹介したいと思います。

まず一冊目はこちら!

このところ「もう資本主義は終わってる」という言説がたくさん流れていましたが、本書はその逆。タイトルが示すように「資本主義こそ人類最高の発明である」という本なのです。

「トップ1%が搾取している」「資本主義は格差と不幸の元凶」「脱成長」すべてが嘘だというのです。それをデータから完全に証明しているらしく、
イギリスの経済誌「エコノミスト」のブック・オブ・ザ・イヤーを獲得しています。またあのイーロン・マスクが推薦していると言うのも興味深いです。マルクスの『資本論』も長年積ん読にしてきたので、これを機会に比較読みをして、自分なりの答えを見つけようと思います。

そしてもう一冊はこちら。

子規と言えば俳句やエッセイを思い浮かべる方も多いかもしれませんが、短歌もかなり書いています。その影響は大きく、近代短歌の大家である斎藤茂吉が若かりし頃、子規の作品を読んで感銘を受けて歌人を志したそうです。また子規の書いた「歌よみに与うる書」をはじめとした詩論・歌論もよんでみたかったので、一緒に買いました。

そしてこんな歌を詠みました。

ハトロン紙破れてくれるな願いつつそっと箱抜く全集の子規

ハトロン紙(またはグラシン紙)とは、昔の全集などでよく使われていた、カバーを保護するための薄くて半透明の紙のことです。 これが非常に破れやすいんです。

この歌を詠んだときは、破れやすいハトロン紙に気を遣ってそっと箱から抜いていました。けれど、箱に直すときにハトロン紙が引っかかって破れそうになるんですね。そんなこともあって読みやすさをとって、思い切って剥がしました。すると50年近く前の本とは思えないようなきれいな布張りのカバーが出てきて、「昔の本は大切にされていたんだな」とつくづく思いました。

話が脱線しました。元に戻すと短歌を感覚だけで読むのではなく、理論も身につけると、降りてきた言葉のかけらを歌に組み立てやすくなるのではないかと思ったのです。

そして3冊目は、こちら。

作家くどうれいんさんの日記本です。くどうさんと言えば、エッセイや短歌、そして小説と幅広い活動をされている作家さんです。本書はそのくどうさんの初の日記集です。

日記を書きはじめると、生活の中で(あ、これは日記だ)と思う瞬間が来るようになる。読者の方に「くどうさんはおもしろいことがたくさんあってたくさん書けていいですね」と言われて、あれは悲しかった。たくさん書いていると、たくさんおもしろいことが見つかるだけなのに。面白いから書くのではない、書いている~どんどんおもしろいことが増えるのだ。

日記の練習

これを読んで、「あーやっぱり量は質を生むんだな」と納得しました。くどうさんは日記からエッセイを書くことも多いそうで、本書では日々の日記(日記の練習)と、ひと月を振り返る少し長めの日記(日記の本番)が収録されています。

続けて読むと、くどうさんがエッセイを組み立てる方法が見えてくるようで楽しいです。

さて、いま読んでいる本ですが、木下龍也さんの「つむじ風、ここにあります」が無事に見つかって、読了しました。読んでいると意外な展開になる短歌が多くておもしろかったです。詳しい感想についてはあらためてお話ししたいと思います。


そして鈴木晴香さんの「夜にあやまってくれ」を本格的に読みはじめました。例えば、

呼び鈴を押す瞬間に玄関がわっと開いて君の手のひら

夜にあやまってくれ/鈴木晴香

など「そういうことあったよな」と懐かしく思い出す恋の短歌をはじめ、素敵な短歌がたくさん詰まっています。じっくり読んでいきたいと思います。


そしてもう1つ読みはじめたのが穗村弘氏さんのこちら!

3年くらいまえに買ったことがあるのですが、綾野つづみさんのこのnoteを読んで、再読したくなって買いました。

他にも短歌入門を買ったのですが、これはそのなかでもベストな本です。

ということでいま読みたい本、読んでいる本6冊をご紹介しました。

そして、そんな短歌好きの皆様にお知らせです。

(おはよう短歌、やってます)

短歌に関してもうひとつお知らせです。現在Xで #おはよう短歌という活動をやっています。参加者は私も入れて現在3名。短歌を詠んで一日を楽しく過ごそうという趣旨の元、Xに短歌を投稿しています。

参加方法は、ハッシュタグ #おはよう短歌をつけてXで投稿するだけです。短歌好きでご興味のある方、ぜひXの  #おはよう短歌 に気軽にご参加くださいね。「おはよう」と名はついていますが、朝でなくてもOKですし、毎日でなくてもかまいません。

これで3週間近く続けていますが、朝短歌を詠む楽しみは、自分の心の中にある美しいものに結晶化できるということです。朝散歩したときに、「風が気持ちよかった」「道端に花が咲いていた」「近所の人とあいさつをした」など気持ちがよかったことがあると、思います。

おはよう短歌では、その出来事や気持ちを31文字に乗せて結晶化し、いつ見ても眺められる宝物にすることができます。そしてその宝物をXに記録しておく。そうするとスマホがあればいつでも、そのときの気持ちや出来事を思い出すことができ、朝を気持ちよく過ごすことができます。頭も使うのでウォーミングアップにもなります。

どんな短歌を詠んでいるかと言いますと、先の歌の他にこんな歌も詠んでいます。

歌詠みは花鳥風月のみならず 苦しみまでも詠むが本懐

つまりどんな歌でも皆さんが、朝詠みたい歌を詠んでください。私以外の参加者もそうやって短歌を楽しんでいます。

ちなみに朝といっても、何時でもかまいません。皆さんが起きた時間が、おはようの朝。私も投稿の時間はまちまちです。よかったら、一緒に朝の時間を楽しく過ごしてみませんか。

ちなみに私のXのアカウントはhttps://x.com/toto_books  です。
よかったらフォローしていただけるとうれしいです。
短歌や好きな本のことをポストしています。

皆さんのスキやフォローにいつも励まされています。
本当にありがとうございます!

皆様にとって、「誰もが心の疲れを癒やし、そして再出発に向けて力を蓄えるための場所」と、このnoteがなりますようにこれからも尽力していきます。どうぞよろしくお願いいたします。

あなたにとって、幸せな1日になりますように!

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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つくだとしお|書籍編集者×作家
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