【創作短歌まとめ】11/10~11/16
11月も中旬、紅葉がきれいな時期になってきましたね。こんにちは! 生きづらい社会の中で、心がスッとラクになる「言葉のお守り」をお届けするつくだ@書籍編集×作家です。
今週もX(旧Twitter)やネットの歌会サイト「うたの日」などで短歌を詠みました。よかったら、楽しんでいってくださるとうれしいです。
11月10日(日)
お題「自由詠」
作家とは己が身を食むウロボロス食い尽くし後は帽子転がり
創作とは自分の身を削って自分にしか作れない輝けるものを生み出すこと。わが身を食い尽くせば残るのは作品だけ。身は果てますが、作品は残りいつか誰かの心を動かす。そのありようを、己が尾を食むウロボロスの蛇に喩えて詠んでみました。
11月11日(月)
お題「自由詠」
寒椿咲く坂かける半ズボン 夏の片割れ笑顔で照らし
お題「花」
ため息をくりかえしつつ占いし床に広がる花びらの骸
最後の日きみが残した水仙の意味が今ごろわかるとは 馬鹿
枯れ蓮の根付く泥をばくわ立てて白きれんこん正月の幸
花束に込めてる思いは恋じゃなく愛とも言えずただやすかれと
今回は「花」をテーマに5首詠みました。
1首めは、冬でも元気に半ズボンで坂を駆けていく姿に夏の名残を詠みました。そして2首めは、花占いを通して実らぬ恋の苦しさを詠みました。
水仙の花言葉は「うぬぼれ」「自己愛」です。「結局あなたが愛したのは、わたしではなくてあなたが自分の鏡に描いたわたし。わたしはわたしを愛してほしかった」そんな意味を水仙の花に込めました。そして「きみ」からの最後の愛と、歌の主体たる「わたし」の悔恨を詠んでみました。
4首めはうって変わって明るい歌です。お正月のおせちに向けてレンコンを掘る様子を詠んでみました。
「ただ安らかであってほしい」そんな思いを遠くから祈っている、5首めはそんな情景を詠んでみました。
11月12日(火)
お題「嫌」
毒虫となりはてたるはザムザなり嫌われし夏転んで動けず
お題「丼」
蕎麦屋にてカレー丼をば頼みけり出汁のうまみに生まれてよかった
1首めはカフカの「変身」をモチーフとして、毒虫として嫌われ転んでもてを助ける人もいない孤独を詠んでみました。
2首めは、蕎麦屋さんのカレーのおいしさについて詠んだ歌です。和風で出汁がきいていて、心癒やされる味なんですよね。
11月13日(水)
お題「祈」
宝くじこの一年の運賭けたいざや祈りき億万の富
もうすぐ年末ジャンボ宝くじの発売ということで、宝くじに賭けてしあわせを願う人の姿を詠んだ歌です。
11月14日(木)
お題「農」
実り待つ農耕型で生きてきた別の生き方あったかも 冬
年の瀬が近づき、真面目にコツコツ生きてきた人生を振り返ってみると、ふと別の生き方もあったかもしれないという心の揺れを詠んだ歌です。
11月15日(金)
お題「綿」
タンポポの綿毛繋いだ飛行船 姫を助けに一寸法師は
綿という言葉で思いついたのが、タンポポの綿毛。ただふんわり飛んでいるだけでは、すでにたくさんの方が詠まれていると思ったので、物語風にしてみました。
11月16日(土)
お題「壊」
壊滅だ ゴジラが街にやってきたラジオ体操よーい始めっ!
今回は、非日常と日常をぶつけてシュールな世界を追求してみました、未曾有の危機に対してなすすべもない人間。とっさに始めたのがラジオ体操。突飛すぎたようで「うたの日」の歌会では、得票数ゼロに終わってしまいた。
今週は、12首発表できました。
自作3000首チャレンジ16日目
発表した歌241首
3000首まであと2759首
最近「書けない期」に入ってしまい、書こうとすると頭が真っ白になり書いては消しという状態が続いています。やろうとすることを細かく割って、できるところから始めてみようと思います。記事を楽しみにされている方申し訳ありません。何とぞよろしくお願いいたします🙇
新しいことに挑戦し、歌に磨きをかけつつも、詠むことを楽しみ、一歩ずつでも前に進んでいきたいと思います。
これからも、短歌を通して、皆さんの心に寄り添い、明日を生きる力となるような言葉をお届けしていきます。
この歌たちが、あなたにとって一つのお守りになってくれますように。
そして、みなさんにとって明日がよい日でありますように✨
皆さんのスキやフォローには、いつも励まされています。
本当にありがとうございます!
X(旧Twitter)のフォローもお待ちしています! https://x.com/toto_books
皆様にとって、「心の疲れを癒やし、再出発を応援する場所」と、このnoteがなりますようにこれからも尽力していきます。どうぞよろしくお願いします🙇
最後まで読んでくださりありがとうございました。
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