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今週読みたい本リスト2024/06/25

こんにちは! 2週間もお休みしてしまってすみません。心に寄り添う文章を書いてみんなの元気をつくる、つくだ@書籍編集×ライターです。この2週は、気圧と雨にやられて寝込んだり、積読消化と仕事に追われる日々を過ごしていました。

このnoteでは、Xやnoteや書店、そして人からの紹介で知って、私が「読みたい!」と思った未読本を、自分用のメモとともにご紹介しています。

カルチャー、ビジネス、文芸、創作・アート、とジャンルわけしていますが、全文合わせると長いので、お好きなところからご覧ください。


カルチャー

私の体の中には複数の時間が流れている!!

眠い、疲れる、固まる、話が飛ぶ、カビを培養する。
それは脳が励ましの歌を歌ってくれないから?
――ADHDと診断された小説家は、薬を飲むと「36年ぶりに目が覚めた」。
私は私の身体しか体験できない。
にしても自分の内側でいったい何が起こっているのか。
「ある場所の過去と今。誰かの記憶と経験。出来事をめぐる複数からの視点。
それは私の小説そのもの」
と語る著者の日常生活やいかに。
SFじゃない並行世界の、かつてない精密な報告書!

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自らがADSDだと診断されたあとの柴崎友香さんは、それからどのような日々を送っているのでしょうか。そして、これまで過ごしてきた時間をいま、どのように感じているのでしょうか。とても気になる一冊です。

※著者は、柴崎友香さん。発行は医学書院さんです。

歴史上の人物のなかには、皆が認める偉業を成し遂げたヒーローたちがいる一方で、世間で評判の悪い「嫌われ者」たちが存在しています。

「仲間を裏切った卑怯者」
「逆らう人をことごとく殺すような大悪人」
「わがままやサボりで周囲に迷惑をかけた厄介者」
「ヒーローたちの敵」
など、嫌われる理由はさまざまです。
しかし、そんな彼らのなかには、ひどい誤解を受けていたり、
評価できることもしているのに悪いところばかりが目立っていたりする人々がいます。

果たして彼らは、本当に悪いところだけの嫌われ者だったのでしょうか?
あるいは、悪者と決めつけたままにしていないでしょうか?

本書は、さまざまな理由で一般的には『嫌われ偉人』とされている歴史上の人物たちについて、
実際はどんな人物でどんなことをしていたのか、その意外な側面も含めて紹介します。

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著者は、以前このnoteでも紹介した真山知幸さん。たくさんの偉人ものを執筆されている作家さんです。今回のテーマは「嫌われ者の実像」です。採りあげられている人物は、吉良上野介や淀君、小早川秀秋など。歴史上、悪名を残した偉人たちのほんとうの姿はどうだったのか? 興味がわきます。

発行は日本能率協会マネジメントセンターさんです。

ビジネス書

生産技術とは、企業の工場や生産現場において生産ラインの設計や管理を行う仕事。自動化が進んでいるとはいえ、製造の過程には人間の手が欠かせず、生産技術は将来に渡ってニーズのある必要性の高い仕事といえる。
本書は、生産技術業務や他の工場系の業務(生産管理・品質管理・品質保証など)についてのあるあるを、生産技術職YouTuberである著者がまとめたもの。現在同業務についている人だけでなく、生産技術職に興味のある大学生や転職希望者、生産技術に配属(異動)予定の人などにも参考になる一冊。

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生産技術職YouTuberの「生産技術の馬」さんが、生産技術職のあるあるネタを1冊にまとめたものです。といってもただあるあるネタを集めた本ではありません。内容紹介でも書かれているように、生産技術職に興味を待っている人には参考になります。また、工場を舞台にした創作をしようと考えるときにも役に立ちそうです。

発行は日本能率協会マネジメントセンターさんです。

「機嫌」というのは、単なる気の持ちようで、「いい人」呼ばわりされるものでもありません。ロジカルシンキングよりも大事な、心理的安全性の起点ともなるスキルです。

この本では、
・「機嫌」とは何か?
・なぜ「機嫌がいい」が大切なのか?
・どうやって「機嫌がいい」を導くのか?

をはじめ、スポーツドクターであり39万部のベストセラー『スラムダンク勝利学』の著者が解説します。

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本書によれば、実際に「機嫌がいい」という状態でいることで、次のようないいことが起こります。

脳の機能がよくなる/パフォーマンスが上がる/「関係の質」が高まる/成長や変革に繋がる/健康や元気の源になる/運が味方につく/「人生の質」の向上をもらたす。

逆に、「機嫌が悪い」状態が続くと、次のようなものを失ってしまいます。

傾聴力/視野の広さ、気づく力/余裕/判断力/柔軟性/信頼/自分らしさ
など、数え切れないほどの者を失ってしまうと述ベられています。

できれば「ご機嫌」でいたいと思いますが、なかなかそうできないこともあるでしょう。そんなときには、本書は機嫌の導き方を教えてくれるようです

ここは自分で読んで確かめたいと思います。

日本実業出版社さんの発行です。

文芸書

ようこそ、物語のカーニヴァルへ。
本書では、ごく短い物語を、数多く集めました。
寄稿者各氏には、短いこととは別に、もうひとつお願いをしました。
「本について、または本のある場所についての物語を書いてください」
そして、二十七名の作家による短い物語が、この一本の本棚に収まりました。あなたが今いるのは、その不思議な本棚の前なのです。
どうぞごゆっくりお楽しみください。

【収録作家(五十音順)】
相川英輔/朝松健/芦辺拓/飛鳥部勝則/荒居蘭/石神茉莉/
石原三日月/井上雅彦/植草昌実/江坂遊/織守きょうや/
粕谷知世/勝山海百合/菊地秀行/北原尚彦/坂崎かおる/
澤村伊智/斜線堂有紀/高井信/高野史緒/立原透耶/
西崎憲/西聖/深田亨/三津田信三/木犀あこ/森青花

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もうすぐ夏ということで、ホラー&ファンタジーものを一冊。「本、または本のある場所」をテーマにした書き下ろしのショートショート・コレクションということで、本好きな私は選んでしまいました。本と言えば、井上雅彦さん監修の異形コレクション『蠱惑の本』も忘れがたいです。両書とも本好き、「怪奇と幻想」好きの方におすすめです。発行は新紀元社さんです。


「立派なお坊さんになるのですよ」。
母の願いを受けて、安国寺で修行する幼い千菊丸だが、禅寺は腐敗しきっていた。怠惰、折檻、嫉妬、暴力。ひたすら四書五経を学び、よい漢詩を作らんとすることをよすがとする彼の前に将軍寵臣の赤松越後守が現れ、その威光により、一気に周囲の扱いが変わっていく。しかし、赤松が帝の血をひく千菊丸を利用せんとしていることは明らかだった。
周建と名を改め、建仁寺で詩僧として五山の頂点が見えたのにも拘わらず、檄文を残して五山から飛び出し民衆の中に身を投げる。本当の救いとは、人間とは、無とは何なのか。腐敗しきった禅を憎み、己と同じく禅を究めんとする養叟と出会い、その姿に憧れと反発を同時に抱えながら、修行の道なき道をゆくのだった。己の中に流れる南朝と北朝の血、母の野望、数多の死、飢餓……風狂一休の生そのものが、愚かでひたすら美しい歴史小説の傑作。

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文芸書2冊目は、ジャンルを変えて歴史小説を。室町時代に活躍した禅僧・詩人の一休宗純が主人公の物語です。アニメで一休さんのことを知った人にとっては、その自由奔放な姿に驚かれるかもしれません。私は、「愚道一休」というタイトルと装丁に惹かれ、あらすじを読んでますます気になって今回本書を選びました。重いテーマを扱っていますが、それだけに読みごたえがありそうな一冊です。

著者は木下昌輝さん、発行は集英社さんです。

創作・アート

日本語ラップをこよなく愛する言語学者が、韻に込められた「ことば遊び」を分析する言語学エッセイ。Mummy-D、晋平太、TKda黒ぶちへのインタビューも収載。

本文より:

学生時代の私は、ただ日本語ラップが好きだった。好きなラップを聴いているうちに、いつしか自分で韻の仕組みを分析するようになっていった。その頃は、何か見返りを求めていたわけではなく、ただただ好奇心に導かれて研究していた。しかし、そんな研究は少しずつ有名になっていき、いつの間にか自らの分析をプロのラッパーたちに披露する機会にも恵まれ、メディアに出演する機会も多く頂くようになった。
近年では、日本語ラップを大学教育に取り入れる意義を強く感じるようになり、数多くのラッパーを授業にお招きして、様々なことを言語学者として――そして大学に身を置く教育者として――考え続けている。日本語ラップから我々が学べることは、多岐にわたる。日本語の構造を見つめ直すこともできれば、アメリカの社会状況を理解することもできる。さらに、コロナ禍のようなストレスが溜まる状況で前向きになれる力ももらえる。本書では、これらの「ラップを学問する効用」について具体的に伝えていきたいと思う。

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Creepy Nutsを聞いてから、ヒップホップ、中でもラップに興味を持つようになりました。もともとスチャダラパーやケツメイシは好きだったのですが、自分が言葉を使った仕事をしているということもあり、ラップについて詳しく知ってみたくなったのです。そんなときに出会ったのがこの本です。

私は文章とはリズムだと思っていて、読んで気持ちがいい文章を目指しています。その意味でラップはまさに学ぶべきもの。ぜひ読んでみたい本の一冊です。

著者は川原繁人さん、発行は東京書籍さんです。

昨今大ヒットしている「ダークファンタジー」と呼ばれる漫画やアニメの多くでは、登場人物たちが特殊な能力=「異能力」を駆使し、運命を切り拓いていきます。日本美術の中でも、妖術使いや魔獣を操る武士など、異能力者の原型とも言える人物が度々描かれてきました。本書では、主に江戸時代の怪異譚や伝奇小説に登場する「異能力者」に焦点を当て、現代のアニメや漫画の流行に隠された背景を解説します。

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内容紹介文には個別の作品名は挙げられていませんが、たとえばもし『鬼滅の刃』や『呪術廻戦』を、江戸時代の怪異譚や伝奇小説に登場する「異能力者」と重ね合わせて作品の背景を読み解いてみると、面白いんじゃないかと思って選びました。

著者は、春木 晶子さん。本書は英文つきとなっていて、その翻訳が鮫島 圭代さんです。海外でも人気を呼びそうですね。発行は、パイ・インターナショナルさんです。

いま、読んでいる本と、あとがきのようなもの

こんな長いnoteを読んでいただき、いつもありがとうございます。読みたい本を忘れないためにnoteを書いておこうとはじめた「今週読みたい本リスト」も、15回目の更新を記録しました。これも読んでくださり、スキやコメントをくださる方のおかげです。ありがとうございます🙇

いまや新刊は毎日200冊以上でています。本というとつい新刊ばかりに注目がいきがちですが、少し前の本にも面白い本はたくさんあります。このnoteでは、そういった本に注目しようと思っています。実際、新刊の時期に見逃してしまう面白本は多いです。

そこでこのnoteでは、今すぐ買える面白本、お役立ち本、気になる本を中心に紹介しています。予約が必要な本は今のところ紹介していません(今後、このあとがきで紹介するかもしれませんが)。人気本も紹介していきますが、自分の心に刺さった本をメインに紹介したいと思っています。どうぞこれからもよろしくお願いいたします。

さて、いま読んでいる本ですが、
ヤバすぎる!偉人の勉強のやり方図鑑/真山知幸さん著/大和書房さん
I型さんのための100のスキル/鈴木奈津実さん著/BOW BOOKSさん
私が大好きな小説家を殺すまで/斜線堂有紀さん/KADOKAWAさん
生成AIで世界は交変わる/今井翔太さん/SB新書さん
どうして書くの/穗村弘さん/筑摩書房さん
ピエール・エルメ語る/ピエール・エルメさん他/早川書房さん
です。読み終えたら、Xなりnoteなりで感想をご紹介します^^

今週は8冊を紹介しました。


「はじめまして」の皆さんも、
「いつも来てくださる」皆さんも、
こんなに長いnoteを最後まで読んでくださりありがとうございます!

これからも、楽しく役に立つ記事を発信していきます。
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あなたにとって、幸せな1日になりますように!




前回はこんな記事を書きました。

バックナンバーです

大体2週に1回を目標に、私が個人的に気になった未読本を紹介しています。


超学びの記事ーっ⸜( ˶'ᵕ'˶)⸝」(クロサキナオさん)
と評判の有料記事です。

いちばん人気のある記事です。


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