千夜千首#1/はるかなる遊牧民のはるかなる歴史を思う人は孤独なり
こんばんは! 生きづらい社会の中で、心がスッとラクになる「言葉のお守り」をお届けするつくだ@書籍編集×作家です。普段は文章を書いたりまとめたりする仕事をしています。そして毎日短歌を詠み、本を読んでいます。
今日から新しい連載を始めます。その名も「千夜千首 Journey Through a Thousand Tanka」。
「千夜一夜物語」のごとく、そしてかの大編集者・松岡正剛さんの人気連載「千夜千冊」のごとく、毎夜にわたり、おすすめの現代短歌を一首ご紹介していきます。どうぞよろしくお願いします。
その第一回目は、小島なおさんの『乱反射』より、次の一首です。
はるかなる
遊牧民の
はるかなる
歴史を思う人は
孤独なり
はるかなる遊牧民のはるかなる歴史、それだけで異世界へ思いをはせることができます。そして「はるかなる」のリフレイン(くりかえし)により、そのロマンが強調されています。
加えて「はるかなる遊牧民」と「孤独なり」ということばの対比が、ギャップを生み心に刺さってきます。ロマンあふれる歌ですね。
小島なおさんのプロフィール
1986年東京都生まれ。93年から94年まで父親の仕事の都合でアメリカで暮らしていらっしゃいます。家人である母親(小島ゆかりさん)の手伝いをしていて、短歌に興味を持ち、日経歌壇に投稿をはじめ、2004年に第50回角川短歌賞を受賞。その後も、第一歌集『乱反射』で第8回現代短歌新人賞、第10回駿河梅花文学賞を受賞するなど、数々の賞を受賞されています。
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それぞれの歌についてわたしなりに解説していますが、その解釈にかかわらずご自由に解釈して楽しんでいただけたら幸いです。もしよければ、その感想をコメントにお寄せいただけたらとても嬉しいです。
明日も一首、心に刺さる短歌を紹介していきます。
どうぞお楽しみに!
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