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どうしようもなく落ち込んだ気分の日

元気よくサムズアップするウサギのスタンプ。
私はその満面の笑みのウサギを見つめながら、真顔でメッセージの送信ボタンを押した。

窓を見ると、外はまだ雪が降り続けている。
私は頬を伝った水をティッシュで拭った。

どうしようもなく落ち込んだ気分の日。

ものすごく悲しい時ほど
ものすごく苦しい時ほど
ものすごく落ち込んだ時ほど
誰にも言えない。

私の中で黒い雪が積もっていく。

外に吐き出したいはずなのに
吐き出した相手が不快になったり
困ることがわかるから
だから言えなくなる。

言いたくないわけじゃない。
周りに気を使いすぎるのだ。

だからこうやって、小さな紙に気持ちを書き出して
薄いため息のように吐き出す。

私はメモ用紙をティッシュと一緒に丸めた。

明日は晴れるだろうか。
私の中の雪を溶かしてくれるだろうか。

他力本願ではあるけれど、
自分ではどうにもならない日だってある。

そういう日は、
いくら良い日だった日と同じことをしたって、
お気に入りの服を着たって、
髪型やメイクがいつもより上手にできたって、
願掛けしたって、
降ってくる不運という雪を避けることはできない。

だからせめて晴れている日は、
雪が溶ける希望を持てるように。

私はティッシュをもう一枚取り、
丸めたティッシュと紙に被せ、
てるてる坊主を作った。

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