【短編】人とヒトと、友達と。
僕は妙な視線を感じた。
僕はその視線の先を、テレパシーを受け取るかのように追った。
見ると、手にしていたCDのジャケットにデフォルメされた、可愛い宇宙人のイラストが僕を見ていた。
僕は宇宙人を見たことがある。でもこんな姿ではなかった。
だから正確には、宇宙人らしきヒトかもしれない。
だって、彼らは人間の姿をしているのに宙に浮いているように背丈が高かったから。何よりも、
彼らは空に浮かぶ円盤から出てきたのだ。
僕の方を見て、何か言いたげな彼ら。
口がゆっくり動き、何か言ってい