シカゴの本屋と図書館を巡る旅 1日目
バスでダウンタウンへ向かう。乗る前に停留所で、本当にこのバスで合っているか、運賃はバスカードではなくて現金でも大丈夫かなどと、やたら不安になり、近くにいた人に聞いてみた。
「OK、OK、心配ないぜー」
機嫌良くあれこれ話してくれる黒人のおじさん。
「どこから来た?チャイナ?」
「ノー。ジャパン」
すると、興奮して野球の話を始めた。相当の野球好きのようだ。
「ほら、あのジャパニーズの選手がどうたらこうたら・・・」。訛りが強く、よく聞き取れなかったが(自分のリスニング力は棚に上げる・笑)、おそらくシカゴ・カブスの今永昇太選手のことだろう。
2センチにも満たないぐらいのタバコを親指と人差し指でつまんで美味しそうに吸っている様子を見て、タバコってこんなに短くなるまで吸えるものなのか、熱くないのかなと、妙に感心してしまった。
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おかげ様で無事に目的地の停留所に着き、ダウンタウンを歩き始める。が、目当てのBarbara‘s Bookstoreがなかなか見つからない。
googleナビが「ここだよー」と何度も指しているのは、デパートのMacy‘s。
近辺をあちこち歩いてみても、やはりナビはMacy‘sに行き着く。
そんなわけないんだけどと思いながら、念のためデパートに入ってみると、その書店が見つかった。ごく普通の現代の店舗だ。
えっ?1963年創業の古い建物のはずなのに・・・。
調べてみると、現在はシカゴのデパート、空港、病院に店舗があるのみとのこと。
そうなんだ。またもや私の事前確認不足・・・。
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気を取り直して写真を撮った。
バーバラのおすすめ本コーナー。下方に村上春樹の「1Q84」が見える。
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お腹が空いたので、スタバに入って休憩。ベーコンエッグマフィンとコーヒーで、たしか11ドルぐらいだった。
日本円で1700円ちょいぐらい。食事のたびにスマホの電卓を叩いてはため息をついている(笑)
窓外を見上げると高架鉄道が見える。20世紀アメリカ文学に出てくる風景のようで、なんとも渋い風情がある。
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目当ての他の2店はだいぶ遠いので、悩んだ末、予定を変更して、近隣の図書館をいくつか見学することにした。
まずはシカゴ公共図書館。何の前知識もなくふらりと入ってみた。
館内には本を読んでいる人の姿は見当たらず、◯◯ルームというのがたくさんあった。構造が今ひとつよくわからなかったけど、美しい建築を見れて良かった。
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次はプリツカー軍事博物館・図書館。木曜しか開館していないそうで、外から写真を撮った。
中が見れないので、これ1枚だけ・・・。
ロビーや天井は「見事な建築の宝石」と評されている。見たかったな。
ニューヨークからこれで3度目の残念である(笑)
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そんなこんなで1日目は少々不発に終わったけれど、ハードボイルドな雰囲気のシカゴの街並みを見れて楽しく過ごした。