【読書感想】問い続ける力
*この記事は約2000字程度です。
こんにちは、にゃごんです。
今日は石川善樹さんが書かれた「問い続ける力」を読んだ感想について書きたいと思います。
結論から言うと、私はこの本を読んで
「問い続ける人間になりたい!」
と思いました。
では、
「問い続けることとはどういうことなのか」
について要約しつつ、感想を書いていきたいと思います。
「では派」と「とは派」
上記の点についてまとめる前に、私がとても面白い着眼点だと思った、
「では派」と「とは派」についてお話しします。
筆者の石川さんは、
答えを求め、「○○では・・」と誇りたがる人達である「とは派」
問いを求め、「○○とは何か?」を自問したがる人達である「とは派」
の2者を挙げています。
「では派」の人達は、答えを外に求め、「世界では・・」「最新の研究では・・」と知識を披露します。そのためによく勉強するのですが、実際は既にある知識を横流ししただけにすぎません。
一方で「とは派」の人達は情報に頼らず、むしろ情報が入ってくることによって自分の思考が邪魔されることを恐れます。とことん納得するまで考えたら、ようやく外の世界に目を向けるのです。
「では派」は自分で考えることがないため、実はとても楽です。それに比べて「とは派」はある問いについて問い続けるわけですから、かなり苦しい道とも言えます。
ここまで聞くと、「では派」は愚かで「とは派」は優れているかのような印象を受けますが、筆者にはそのような意図はありません。単純にどちらの生き方に憧れるか?という話です。
問い続けた人
問い続けることについて考察する前に、筆者は「とは派」の人間としてアインシュタインを挙げています。
アインシュタインは特許局に勤めていたいた二八歳のころ、「自由落下する人は重力を感じないのではないか?」という問いを立てました。この問いを深く突き詰めたアインシュタインは一般相対性理論を完成させることになります。一般相対性理論が誕生したことにより、それはGPSなどに応用され、今や私たちの生活に欠かせない技術として活用されているのです。
このように、他の人が考えたことのない問いに取り組まない限り、あたらしい発明やイノベーションが生まれることはありえないのです。
これはなにも研究者に限った話ではなく、ビジネスの世界においても同様です。
問いの立て方
アインシュタインのような問いを立てられなくとも、自分なりに問いを立てたい時にはどのようにすれば良いのでしょうか。
筆者は他の人が考えたことのないような問いを立てるには、
①「常識を疑う」
②「基本原理に立ち返る」
③「例外に注目する」
④「広範囲な視点と小さなディティールを高速移動する」
⑤「(なぜ)ではなく、(いかにして)と考える」
という例を挙げています。
ここでは⑤について詳しく挙げたいと思います。
たとえば、「なぜ宇宙がうまれたのか?」という問いを立てたとしましょう。その問いを突き詰めていけば「神様がつくった」というところにしか行き着きません。しかし、「いかにして宇宙がうまれたのか?」と問うと、途端に科学的な問題となるのです。良い問いを立てる人は「なぜ」ではなく「いかにして」という問いを立てる人が多いと筆者は述べています。
この本を読んで
この本には、様々な問い続けている人の人生が載っており、私は途端に「問い続ける人」に憧れました。しかし、本にでてくる人物のようなエッジの効いた問いを現状立てることは不可能です。なんなら、自分は「では派」にも及んでおらず、エセ「では派」だと考えています。しかし、自分なりに問いを設定して、その問いに向き合い続けることは可能だと思います。
私は最近、自分がなりたくない人間とはどのようなものか、について考えていました。思考の中で自分が接していて最も嫌だなと感じるのは、思考が浅い人です。思考が浅い人とは、自分の頭で考えずに、物事の正解についてすぐ他に求め、人がいっていたことやネットの情報など他から得た正解をそのままスピーカーみたいに話すだけの人として考えています。楽をして必要以上に自分を大きく見せようとする魂胆が見えたときにとても冷めた気持ちになってしまいます。
しかし、今の自分はそのような人間であると自覚しています。本やネットで聞きかじった情報を横流しするだけの人間です。そのような行為は、当面の満足は得ることができても、後から考えるととてもむなしくなる自慰のようなものだと考えています。しかし、実際に今の自分はそうなのです。
自分がなりたくないと思う人間が、今の自分です。そのため、エセ「では派」からエセ「とは派」くらいには変わりたいと思いました。
・すぐに他の人に頼らず自分の頭で物事についてじっくりと考えること
・自分の中で生まれた問いを大事にすること
この2つを大事にしたいと思います。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
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それでは、ありがとうございました!
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