【旅行記】初対面の無職2人で2泊3日の東京旅行した話② 1日目続き:東京タワー登った後に高円寺で鈴木もぐら捜索編
前回の記事はこちら。
夜行バスで新宿に着き、そこから朝の歌舞伎町を見て回り、下北沢でSNSで知り合った初対面の山口と合流してランチとショッピングを楽しんだところまで書いたが、この記事はその続きだ。
1日目続き
東京タワーからの眺め
俺達は下北沢の次に東京タワーへと行くことにした。東京タワーは子供の頃に一度だけ来たことがあった。その時のことは床がガラス張りになっている所に立ったらものすごく怖かったことしか記憶に残っていない。やっぱり恐怖みたいな強い感情の記憶の方が人間の脳には残りやすいのか。
電車を乗り継いで東京タワーの最寄り駅で降りた。階段を登って駅の構内の外へと出るとそこには…
東京タワーだ!
目と鼻の先に東京タワーがある。目標めがけてズンズン近づいていくと途中何やら広場っぽい場所があった。
アーチをくぐって中に入ると
公園だ。
ここら辺の子供はこの滑り台の上からの景色を眺めて育つのか。
山口と俺は写真に映ってるバネで地面と繋がってるバインバインして遊ぶ遊具に乗ってみた。
バインバインバインバイン…
バインバインバインバイン…
バインバインバインバイン…
バインバインバインバイン…
童心に帰れて楽しかった。
乗りながら転職どうするとか、貯金って意外と早く減るよねみたいな会話をした気がする。会話は大人すぎる。
さらにズンズンズンズン近づいていくと
東京タワーの根っこだ!
きっとこの根っこで東京の大地から栄養を吸い上げてここまで大きくなったんだろう。
根っこを見れて嬉しくなった俺達はパシャパシャと写真を撮りまくった。
そしていよいよ東京タワーの内部に入った。受付で入場料を支払う。確か3000円くらいした。
たくさんの外国人観光客に囲まれながら、俺達は東京タワーの展望デッキへと繋がるエレベーターに乗り込んだ。
そして辿り着いた展望デッキからの眺めがこちら。
雲の隙間から降り注ぐ光線、通称エンジェルラダーがすごい綺麗に撮れた。
東京の街は上から見るとまじでシムシティ。
あと東京タワーの真隣に、東京タワーくらいでかいビルが張り合うように建ってたんだけど。挑発的だな。
床がガラス張りになっているやつも子供の頃以来に訪れた。もう大人なので冷静に上に立てた。やっぱりちょっと怖かったけど。
食べたソフトクリーム。
十分に東京タワーを堪能した俺達は、時間も既に夕方になっていたので、次の目的地へと移動することにした。
鈴木もぐらと会うためにいざ高円寺へ
俺達は東京タワーの次に、高円寺へと向かった。
俺は空気階段という芸人が好きだ。
空気階段が2021年のキングオブコントで優勝した時はこののぼりを見るために高円寺に行ったくらいだ。
なんで高円寺にこんな旗が出たかというと、当時鈴木もぐらが高円寺に住んでいて色んな番組で高円寺芸人を名乗り高円寺の魅力を発信していたからだ。
俺もこの旗を見に行った時に鈴木もぐらおすすめの坦々麺屋じもんに行ってみた。なかなか辛く美味しかった。
今も高円寺に住んでいるかは謎だが、いまだに空気階段のラジオ、空気階段の踊り場では高円寺の街中で酔っ払いに絡まれたエピソードだったりを話しているので、出没することは確かだ。
ということで、関西からはるばる高円寺まで来た俺の真の目的は、高円寺を楽しみつつ鈴木もぐらを捜索することである。
鈴木もぐらよ、絶対に逃さないからな。
そんな意気込みで俺は高円寺駅から降りた。駅から降りたら山口がタバコを吸いたいというので、駅前のロータリーに設置してある喫煙所に行った。俺はタバコを吸わないが、高円寺の駅前の喫煙所なんか鈴木もぐらと出会える激アツスポットに間違いないので、俺もついていった。
喫煙所の中を覗いても鈴木もぐらはいなかったので今度はロータリーを隅から隅まで見回す。いない。鈴木もぐらがどこにもいない。
だがまだ高円寺に着いたばかりだ。夜は長い。一旦俺達は晩ご飯のための飲食店探しをすることにした。
高円寺の駅前には飲み屋なんか無限にあるが、選ぶのはもちろん鈴木もぐらが紹介していた店だ。
山形料理と地酒が楽しめるお店、"まら"。
このお店は空気階段の単独ライブにお弁当を出したりしているお店で、高円寺芸人の話によく出てくる。山形料理っていうのがどんなものか興味もあるし、東京旅行1日目の締めにうってつけの居酒屋だ。
一杯目はパイナップル系のお酒を頼んだ。めっちゃ美味い。
メニューを見たら蒸かし芋がおすすめだと書いてある。なのでそれを頼んだ。あと色々頼んだ。確か芋煮とか。山形は芋煮が有名らしい。すまん、写真を撮り忘れたし旅行から時間が経ちすぎて蒸かし芋以外がはっきりと思い出せない。
だが、食べたものはどれも美味しかった。特におすすめの蒸かし芋が素晴らしかった。あっつあつに蒸してある一口サイズの里芋のような芋が皮に切れ目が付いた状態で並んでいて、指で押すとつるんと皮から中身が出てくるという料理だった。それに塩をつけて食べるとまあ美味い。
店員さんが二杯目の注文をとりに来たときに、空気階段の話になり、俺が空気階段のファンだというと、鈴木もぐらがよく頼むというヨーグルト味のラッシーのようなお酒を教えてくれた。せっかくなので、俺達はそれを頼んだ。それもめっちゃ美味い。かなり甘くて確かに甘党の鈴木もぐらが好きそうだなと思った。
食事とお酒を十分に堪能した俺達は、トイレに貼ってあると店員さんに教えてもらったサイン入りポスターの写真を撮って、お店を後にした。
山口がタバコを吸いたいというので俺達はまた駅前のロータリーへと戻った。山口が喫煙所に言ってる間、俺はまたもや鈴木もぐらを探してロータリーを彷徨いた。そしたらEXITがいた。
喫煙所から出てきた山口に、「あっちでEXITがロケしとったで」と報告したら、薄い反応だった。東京に来慣れている人間からしたら芸能人のロケなんてそんなもんかと思った。
次に山口が水を買いたいというので、近くのドラッグストアに寄った。
その時、俺のお腹が猛烈な便意に見舞われた。
俺はお腹が非常に緩い。そのため、汚い話で申し訳ないが、お酒などの冷たい飲み物を飲んだ後だと95%以上の確率でトイレに行きたくなるのだ。俺はトイレを借りるために急いで高円寺駅の改札の中へと入っていった。
この時、山口に一言トイレ行くと伝えるべきだったが、店内のどこにいるか分からなかったからそんな余裕はなかった。
だからトイレに間に合ってからLINEで伝えれば良いと思い、無事間に合い便器に座ってLINEを開くと、山口から一言だけ「消えた?」とメッセージが来ていた。
トイレに駆け込んだと返信して、改札前に出ると、山口に「消えたかと思ってめっちゃ焦ったわ、ブロックされたんじゃないかと思ってサイキのTwitterのアカウントを見に行った」と言われた。
俺はごめんと言いつつ内心で、俺がいなくなってブロックされたんじゃないかと不安になってるの可愛いなと思った。
その後も商店街の中だったりをある程度見て回ったが、鈴木もぐらと出会うことはできなかった。
常に雑踏に目を配り、横切る路地裏を覗き込む俺の姿はまさしく山崎まさよしの名曲、One more time,One more chanceの歌詞そのものだった。
鈴木もぐらを見つけることはできず、あえなく俺達はホテルへと向かうことにした。
この世の全てが揃ったカプセルホテル
俺達は山口が探してくれた新宿のカプセルホテルに向かった。
新宿駅で降りてホテルまでの道を歩いていると、山口が道にあった喫煙所を指差して「働いてた時、毎日あそこの喫煙所で泣いてた」と言った。
山口は連日会社に寝泊まりするようなハイパーブラック企業で働いていたが、辛すぎて辞めたらしい。
俺はそこまでブラックな職場で働いてた訳じゃなかったから、今後再就職した会社がそんなブラック企業だったらどうしようと慄いた。
山口のブラック企業エピソードを聞きつつホテルに到着した。そこがすごかった。
俺達が使ったカプセルホテルは「豪華カプセルホテル 安心お宿プレミア新宿駅前店」というところだ。何が凄いかというとあまりのサービスの充実っぷりだ。そのサービスがこちら。
・大浴場
・ドライサウナ
・三千冊以上の漫画
・24種類以上のソフトドリンクが飲み放題
・夜は20種類以上のアルコールも飲み放題
・ご飯(白米)、お茶漬け、ふりかけ、お味噌汁含むスープ各種は朝6:00〜24:00まで食べ放題
・朝は野菜カレーとキーマカレー食べ放題
・夜は日替わり炊き込みご飯食べ放題
漫画と飲み食べ放題が揃いすぎてる。これで一泊6000円だ。凄すぎないか?
ホテルとしてじゃなく、6000円で享受できるエンタメとして考えても上位にくるだろ。
カプセルホテルに泊まるのは人生初だったが、カプセルホテルってどこもこんな感じなのか?だとしたら恐ろしい話だ。どうやって儲けを出しているんだ。カプセルホテルだけには資本主義の原理は当てはまらないのか。
山口と俺は、もう明日もここで良いかと次の日の予約も入れた。
スマホのヘルスケアアプリを見たら、1日で3万歩も歩いていた。通りで疲れている訳だ。
山口が下の段、俺が上の段のカプセルに入り、1日の旅の疲れを癒すべく俺達は眠りについた。
1日目まとめ
初対面の山口とも、SNSでお互いの素性を知っていたおかげですんなりと話すことができた。
SNSで知り合うメリットは探り合いみたいな会話をしなくて良いところだ。
特に俺達が知り合ったのはTwitterだから、互いの様々な本音の部分も会う前から知っている状態である。これが圧倒的に楽だ。
1日で、歌舞伎町下北沢東京タワー高円寺とかなり見て回ることができた。十分満足だ。
1日目だけで、前の記事と合わせて8000字近く書いてしまった。あと2日もあるのに書き切る前に俺の筆力が果てないか心配だ。
ということで、2日目も続けて書いていく。
2泊3日の東京観光その1日目、完
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