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2023読んだ本(10-12月)

明けましておめでとうございます!
昨年は体調も悪く、ペースが落ちました。
なんだろう、体調だけじゃなく、コロナが明けていろんな活動が活発になったのが影響したのかなと思います。本はいつも読んでます。
まーペースとかノルマがどうこうより、読書というライフワークを楽しみたいです。

我が闘争/堀江貴文

煽情的なタイトルにもかかわらず、いつものホリエモン節に比べれば異色の本。とても丁寧に、ご自身の過去を振り返る。「過去は関係ない、今が一番重要」と公言し続けておられるが、まともに過去に向き合うとこういうことになるのか。幻冬舎の実力も垣間見えた。いつもの煽りは少ないが、ジワッと来る良書。


独立国家のつくりかた/坂口恭平

独立国家という実体を論ずる本ではない。社会のシステムに組み込まれていることに疑問を向けるということに気付かせてくれる。自分の頭で考えること、当たり前のようでできていないこと。芸術家肌の文章は煽りも強いが少し冷めた目で読んでいる自分もあった。面白い。若い人に読んで欲しいな。


ベートーヴェン捏造(文庫版)/かげはら史帆

文庫版も、めちゃくちゃ面白い。単行本を読んで久しいが、忘れてた印象を思い起こさせてもらった。何よりも、註を読んで感動した。なるほど、相当なレベルの研究者だったからこそ、この筆力があるのか。文庫版はおちゃらけ感が薄まって、締まった感じ。構成とストーリーと、何よりもネタが良いから、一気に読める。クラヲタ必読書。


力道山の真実/大下英治

面白い本ではあった。文春記者出身とあり読みやすさ抜群。しかし、どうも軽い。重けりゃ良いという訳でもないが。とはいえ、板門店の下りなど、感動を呼ぶ描写多数。古き良き、日本の、アジアの英雄。少なからずの黒さが灰色に色褪せながら。


朝鮮人特攻隊「日本人」として死んだ英霊たち/裵淵弘

名著。高山中尉(崔貞根氏)と梅沢ひでさんの話は、涙なしでは読めなかった。河田少尉(盧龍愚氏)の遺骨のある望郷の丘には私も最近行ったばかり。個人の時代、21世紀にはなくなると思っていたけれど、また「国のために」戦争をしている。そんな現在を、ひしひしと感じさせてくれる。

北朝鮮 金王朝の真実/萩原遼

金日成を金正日が暗殺!?多少扇情的ではあるが、さすが萩原氏、説得力のある筆致。金正男が殺される前に書かれた本という意味でも興味深い。しっかり「注意すべきは暗殺」と書く。ごく最近の状況を書いてくれていて、読みやすい。

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