第115回赤坂蚤の市 in ARK HILLS ~partons en voyage ! (旅に出よう)~に異国と人情に触れに行くこと
月に一度の私のお楽しみ。
最終週の日曜日は、赤坂蚤の市になるべく行きたい。
赤坂アークヒルズ、サントリーホール横の屋根のある広場で東京ではお馴染みな蚤の市。
10月の秋は周年祭のため、100店舗以上がテーブルを所狭しと並べる。
とても賑やかで華やかな音楽が流れ、特別出品店舗のキッチンカーで秋の一日は和やかに流れた。
ただ、私はまずお目当てのお店を探す。
余計な添加物が一切入ってない、美味しい焼き菓子を昔から親子で買い漁っていたので、私の顔を見るなり、インスタのDMに取り置きお願い来てなかったよなと再度チェックしてくれるまでになってしまった(ワガママばかりですいません…)、中野でカフェをされてる『NECO QAVREENO』さんへ。
どうもどうもと挨拶して、私たち親子がいつも買うものの残りを教えてくれる。新しいキッチンカーの人気具合も教えてくれる。そして、オマケまで付けてくれる。優しい味と優しい店主さんと柔らかい会話をする。
『ima』さんは、繊細で美しいアクセサリーを作る方。さりげないデザインは使いやすく、デパートなどでPOPUPをよくされる。
優しい笑顔の方で、すぐによくお話するようになり、なかなかお会い出来なかったコロナ禍明けに、やっと行けたときには再会を喜びあって一時間近く話してしまった。
今回も、ちょうどお客様がひいたときに近寄ったら、両手を振って笑ってくれた。ちょっとお久しぶりになっちゃったけど、何も変わらず話しながら新作を見せてもらう。とても自然な会話の中で、仲良くなる共通点があるのだけど、そういうところも刺激をもらいながら心地よい買い物をする。
最近見つけた『e&c』さんは、インドのパブリック系だ。
長いサリーから短いのまであり、ストール系の好きな私が興味を持って見ていたらいろいろと店主さんが教えてくれて。模様にも新しいものや古くから愛されたものがあり、黒は釘で染めていたり、知らないことを吸収できるのが楽しい。
私が前に購入したサリーをストールにして巻いて行ったら、「こうも使えるんですね!」と逆に驚かれてしまった。これから寒くなると、一枚広げられるものは便利だから、ざっくり手洗いできるサリーはちょっとマイブーム。新しい発見だ。
ぐるっと見終わり陽が傾きかけた会場の片隅で、暖をとる。
コロナ禍で希薄さが増した接客業は、その業種にいた私には寂しいものになったと感じていた。
今は、得てしてほっておいて欲しいお客さんも多いのかもしれない。
私は、私を見知っていてくれていて、敵意のカケラもなくいつも通り接してくれる、話の合う人とつながっていたいと思う。
そして、今長旅が事情があってできない私が、異国情緒に浸れていつかへの思いをはせることができる店が並ぶ光景を眺める。
みんな、1人か2人でそれぞれのこだわりのものを集めたお店ばかり。
話をしないと、その本当の魅力の深さまではわからない。だから、私は話をする。
ここは話が合う方が他にもいて、たかが物の売買だけど、昔ながらのやり取りができる空間。世界でいろいろ買い付けてきた人たちの話は、飛行機に乗って自分もそこへ連れて行ってもらえるような気分にしてくれる。
世界をまた見に行きたい。
知らないことはまだまだあるから。
今は高級ブランド品を持つより、こちらの方に私は憩いを感じる。
蚤の市って、古いだけではない様々なものがある。
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