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詩のような、小さな物語のような

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詩のような、小さな物語のようなもの
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#生きる

【詩】いちばん近くで

【詩】いちばん近くで

どこにいても
どんなときも
自分のいちばん近くにいるのは
自分だから

いじめたり
否定したりせずに
生きていこう

たまに見失いそうになったり
遠くに感じられたりすることも
あるけれど

やっぱり自分は自分だから
いつでも居心地のよい自分でいたい

もう戻れない過去に
手を振って
未来に思いを馳せて
不安になりすぎずに

邪魔してくるものを
振り払う勇気を持って
今を歩こう

強く生きるというこ

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【詩】角砂糖みたいに

【詩】角砂糖みたいに

同じ色で
同じ温度で
馴染めますように

ゆっくりと落ちていく
溶けていく

角砂糖みたいに

じんわりと
甘く甘く
広がっていく

底に残って
動けなくならないように

【詩】夜のスキマ

【詩】夜のスキマ

夜のスキマに
吸い込まれそうになる

冷たくて
暗くて
寂しくて
憂うつな

今ここにある全てがなくなる
楽園のような
そんな世界を
望んでしまう

投げ出してしまいたくなる
何もかもを
大事に抱えている

まだ終わらせられない
守りたい
続けたい

夜のスキマに
吸い込まれぬように
力強く
今を確かめる

【詩】夢うつつ

【詩】夢うつつ

起きていたいのに
瞼が重くなって
自然に閉じていく

まだ眠っていたいのに
アラームの音で
薄っすらと
一日の始まりを認識する

窓から柔らかな光が
差し込んでいる

フェードアウトと
フェードインを
繰り返す毎日

夢うつつ

まどろみの中で
心地よさと
生まれたての思考が交差する

時々みる夢のことを
覚えていたり
覚えていなかったり
あるいは
断片的に思い出されたりする

眠りにつく前の

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