【詩】夢うつつ
起きていたいのに
瞼が重くなって
自然に閉じていく
まだ眠っていたいのに
アラームの音で
薄っすらと
一日の始まりを認識する
窓から柔らかな光が
差し込んでいる
フェードアウトと
フェードインを
繰り返す毎日
夢うつつ
まどろみの中で
心地よさと
生まれたての思考が交差する
時々みる夢のことを
覚えていたり
覚えていなかったり
あるいは
断片的に思い出されたりする
眠りにつく前の
思考に関係のあることや
関係のないこと
現実的なこと
非現実的なこと
うれしいこと
かなしいこと
たのしいこと
こわいこと
いろいろな映像が
眠りのスクリーンに
映し出される
夢の世界から抜け出したら
また新しい今日が現れる
この瞬間に希望を感じていたい
昨日からつながっている今日と
明日につながっていく今日を
始めよう