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詩のような、小さな物語のような

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詩のような、小さな物語のようなもの
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2024年11月の記事一覧

【詩】いちばん近くで

【詩】いちばん近くで

どこにいても
どんなときも
自分のいちばん近くにいるのは
自分だから

いじめたり
否定したりせずに
生きていこう

たまに見失いそうになったり
遠くに感じられたりすることも
あるけれど

やっぱり自分は自分だから
いつでも居心地のよい自分でいたい

もう戻れない過去に
手を振って
未来に思いを馳せて
不安になりすぎずに

邪魔してくるものを
振り払う勇気を持って
今を歩こう

強く生きるというこ

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【詩】角砂糖みたいに

【詩】角砂糖みたいに

同じ色で
同じ温度で
馴染めますように

ゆっくりと落ちていく
溶けていく

角砂糖みたいに

じんわりと
甘く甘く
広がっていく

底に残って
動けなくならないように

【詩】夜のスキマ

【詩】夜のスキマ

夜のスキマに
吸い込まれそうになる

冷たくて
暗くて
寂しくて
憂うつな

今ここにある全てがなくなる
楽園のような
そんな世界を
望んでしまう

投げ出してしまいたくなる
何もかもを
大事に抱えている

まだ終わらせられない
守りたい
続けたい

夜のスキマに
吸い込まれぬように
力強く
今を確かめる

【詩】秋の空気

【詩】秋の空気

秋の気配に包まれた
この道を
ゆっくりと
歩んでいく

胸いっぱいに
秋の空気を吸い込んで
ひんやりと
研ぎ澄まされる

確かにここに在る
命を感じながら

心細さに負けぬようにと
青くて高い
あの空を見上げていく

【詩】うたう

【詩】うたう

呼吸に音を乗せたら
自由自在の世界

どこまでも伸びていく

狭い世界を突き抜けて

どうか
いつの日か
届きますようにと
願いながら

【詩】片隅にある恋

【詩】片隅にある恋

動かない恋を見つめて
片隅に置いてみた

真ん中には置きたくない

そんな気持ち

失くしたら嫌だけど
どうしたらいいかも分からないから
答えが出るまでは
そこに置いておこう

前を向いていたいから
振り回されたくないの