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詩のような、小さな物語のような

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詩のような、小さな物語のようなもの
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2024年10月の記事一覧

【詩】頭を空っぽにする

【詩】頭を空っぽにする

頭を空っぽにしたくなるときがある

考え事が頭の中をぐるぐると
駆け巡ると
なんだか熱くなって
疲れてしまう

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【詩】いい時も悪い時も、まあまあな時も

【詩】いい時も悪い時も、まあまあな時も

いい時も悪いも時も、まあまあな時も
私は私の味方でいてあげたい

自分のことを信じていたい

目の前のことに向き合っていきたい

その時々を楽しんでいきたい

うまくいかないときや
調子が悪いときもあるけれど
どんなときでも
そのときに最適のペースで

私のいちばん近くにいるのは
いつだって私だから

【詩】夜雨

【詩】夜雨

静まり返った部屋の外で
ぽつぽつと
雨が降り始めた音がする

クレッシェンドの記号が
記されたかのように
次第に高まっていく

ベッドに沈んでいく身体が
濡れない雨音に包まれる

目を閉じて
夜雨に耳を澄ます

渇いた心が
潤っていくような
そんな心地よさ

デクレッシェンドの記号で
まどろみの中
眠りに向かう

【詩】夢うつつ

【詩】夢うつつ

起きていたいのに
瞼が重くなって
自然に閉じていく

まだ眠っていたいのに
アラームの音で
薄っすらと
一日の始まりを認識する

窓から柔らかな光が
差し込んでいる

フェードアウトと
フェードインを
繰り返す毎日

夢うつつ

まどろみの中で
心地よさと
生まれたての思考が交差する

時々みる夢のことを
覚えていたり
覚えていなかったり
あるいは
断片的に思い出されたりする

眠りにつく前の

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【詩】夜の静けさ

【詩】夜の静けさ

眠れない夜、
一度消した電気をまたつける

ゆっくりと起き上がって
「歯磨きしたのにな」と思いながら
ホットミルクを作る

この時間のホットミルクって
なんでこんなに優しい味がするんだろう

夜の静けさに吸い込まれそうになるから、
君が教えてくれた音楽をBGMにしてみる

歌のない、歌詞のない、
落ち着く音が、この部屋を満たす

会いたいな
もうすぐ会えるのに、近くて遠い

少しだけそんなことを思

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