序章「ボローニャにあるイタリア」L’Italia a Bologna(『Bologna, l'Italia in tavola』 by Massimo Montanari)
私が尊敬、師事するボローニャ大学の料理史の大教授Massimo Montanari氏がボローニャの料理史について書いた本の要約をまとめていきます。
https://www.amazon.it/Bologna-lItalia-tavola-Massimo-Montanari/dp/8815291164
ボローニャの最大の特徴は「ホスピタリティ文化」である。
中和し、両立させ、和を育む。歓迎し、溶け込ませる。何世紀にも渡るこうした「ホスピタリティ文化」がボローニャを唯一無二の町にした。
中世の頃から、学の町としての知的刺激、豊富な資源、市場のダイナミズム、他の人々との交流と出会い、こうしたものを求めて実に多くの外国人を惹きつけてきた。
地理的な位置付け、戦略に加えてこうしたボローニャの性質により、ボローニャというと、社会的、文化的な交流と混在を意味するようになった。これが「Bolognesità」、ボローニャ性である。
こうして、ボローニャは、イタリアの食文化の結び目となったのである。
“l’attitudine a mediare, conciliare, armonizzare. Prima ancora, ad accogliere e amalgamare. La cultura dell’ospitalità è stata nei secoli la cifra distintiva di questa città,”
“La presenza a Bologna, fin dai secoli centrali del Medioevo, di un cospicuo numero di forestieri attratti dalla vivacità intellettuale dello Studio, dall’abbondanza di risorse e dal dinamismo del mercato, dalla disponibilità a confrontarsi con gli altri e a integrarli nella società cittadina,”
“Grazie a tutto ciò – oltre che alla sua posizione geografica, a dir poco strategica – Bologna è diventata sinonimo di incontro, di contaminazione sociale e culturale. Questa bolognesità”
“Bologna si è configurata come snodo decisivo della cultura gastronomica italiana”
ボローニャ大学博士「食の文化人類学×デジタル」研究マガジン
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