「イタリア全20州、マンマを訪ねて3000里」マンスリーレポートVol.5(2021年5月):ボローニャ、ソアヴェ、フォルテ・ディ・マルミ
「イタリア全20州、マンマを訪ねて3000里」、今月は、新たな州のマンマを訪ねるには至りませんでした。。
ただ、テストは頑張りました。最初は上手くいかず再試になるなど苦労しましたが、最後は2つも満点をもらうことが出来ました。
イタリアの教育は加点方式。試験は自分のアリーナ。
正解を探すのではなく、間違いを恐れずに、個性を出して自分のユニークな意見を表現することが大事なのだと学びました。
さて、本題です。
今月は、新しい州のマンマに出会うことが出来ませんでしたが、ボローニャのお友達のおばあちゃんに、ボローニャの郷土パスタ「トルテリーニ」を学びに行くという、貴重な経験をさせて頂きました。
また、ヴェネト州のソアヴェにて、レストランの厨房に入らせて頂いたり、トスカーナ州のフォルテ・ディ・マルミにて素晴らしい海の料理の発見など、イタリアの食の学びを共有させて頂きます。
マンスリーレポートVol.5(2021年5月)では、そんな現地での料理の様子をお届けします。
ボローニャの92歳のおばあちゃんにトルテリーニを習う
ボローニャの郊外、フェラーラとの市境にあるPoggetto。人口およそ150人の小さな村に住む、92歳のおばあちゃんを訪ねさせて頂きました。
ポイントは生地を薄く伸ばすこと。「40km先のボローニャのサンルーカ(丘の上の教会)が透けて見えるくらいに薄く」と結婚前に叩き込まれたそう。
薄く伸ばした生地に、詰め物をしていきます。
そして、くるっと丸めて成形。指の先程の小さなパスタです。
私もだいぶ上手になりました。笑
スープはシンプルなブロード(出汁のスープ)で仕上げを。Buon appetito!
本当に、本当に美味しいのです。。。。。
ボローニャ人にとって、ハレの日の定番。
すっかりボローニャ人になった私にとっては、幸せの象徴のパスタです。
ヴェネト州ソアヴェにてレストラン厨房に潜入
ソアヴェに行き、地元の有志の方のお力添えで、この町で一番のリストランテに話を付けてくれて、厨房の仕込みに入らせて頂きました。
感動したのは、レストランのホールは「舞台」だということ。
朝から蒸し暑くて狭い厨房で皆んな必死に仕込みをしていたのですが、ランチタイムになり、お店を開けると、この日はじめてのお客さんが入ってきました。
厨房からホールを覗くと、「あぁ、ここは舞台なんだな」と思い、胸が熱くなりました。
ピアノの発表会もチアのステージも同じ。
流した汗は、お客さんからは直接見れないけれど、その努力は舞台で試されるのです。
白ワインの名産地ソアヴェでシーフードと。最高でした。
トスカーナ州フォルテ・ディ・マルミで海を堪能
口頭試験を全て終え、海へ!
お世話になっている大理石の名士に、トスカーナ州フォルテ・ディ・マルミの海にご招待頂きました。
海で思いっきり泳ぎ、白ワインと海の幸を堪能。
イタリアの海の料理、とにかくDNAレベルで美味しいと感じるのです。
シンプルなのに奥深い。海の料理の魅力に虜になりました。
マグロの薪火焼き
近海で捕れた冷凍しないバチマグロを、強火の薪火でわっと炙り、粗塩を振る。これは感動した一品です。
Arsellaという貝のパスタ
初めて食べた小粒の貝。見た目からは想像の出来ない旨味がパスタに絡む。
貝は、人類が最も古くから食べてきた食べ物の一つ、だからこの旨味を本能的に美味しいと感じるのでしょうか。
「イタリア20州、マンマを訪ねて3000里」、マンスリーサポーター募集中!
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