見出し画像

国際ガストロノミー学会へ。初のプレゼンとたくさんの収穫。

イタリアが誇るガストロノミー大学UNISGが主催する学会「Shaping gastronomy. Regenerating food systems and societies」に参加。

すごく充実した、素晴らしい経験のできた学会でした。

①まず、研究者として、初めてプレゼンをしました。

博士課程1年生の私が、偉大な研究者の中に混じって発表するのは大変恐縮だったのですが、きちんとやって来たことを発表し(私、プレゼン得意なのです!)、良い質問ももらえて、成功でした。

②それから、研究者の仲間、先輩との出会いに刺激を受けました。

皆様素敵な方ばかり、本当にキラキラしてました。

なんでこんなにキラキラしてるかというと、心から情熱を持ったことをやってるからかな、と。

好きな分野のことを深掘る、これぞ「アカデミアの幸せ」を、皆んなが持ってる感じ。

皆んな自分がやってることが好きだから、
話すほどに面白くて、場が本当に心地よい。

優秀で、人間力が高くて、刺激し合える仲間と出会えたことに感謝。

③そして、スローフードの創設者Carlo Petrini氏の直々のお言葉に感銘を受けました。

「研究者でいる時も、食べる時も、同じジャケットを着なさい。PleasureもKnowldgeは共存できる。だから、真の意味で美味しいものを求め続けなさい。そのために、知を積み重ねなさい。」

ゆっくりと、強く、話される、含蓄豊かな言葉、
人生を肯定された気持ちで涙が出そうになりました。

学問は、人間の悦びのためにあるべきだというベースにも非常に共感。とてもイタリアらしくもある。

自分が好きなもの、美味しいものを食べることを堂々と突き詰めること。
それをもとに、人とコミュニケーションを取ること。

これからの研究者である私たちの使命は、独りよがりでなく、Convivialityを大切に、深い知の学びを、社会に豊かさとして還元することだと、改めて心に刻みました。

P.s
さすがガストロノミー大学のガストロノミー学会。
アペリティーボやランチやおやつ、、こんなに美味しい学会は他にないと思う!

P.s.2
今回の学会は、なんと、すごい偶然で、この学会の総ディレクターの女教授のお家に宿泊。

さすが、本棚の隣にベッド、リビングには大きな本棚。

というのも、私のボローニャの教授にこの学会来る旨を話してたら、
「友人が主催してるから電話入れるよ」と電話した相手、
どうも見たことある名前だなぁと思ったら、
たまたまエアビーで予約した部屋だったのです!

教授と2人で朝ごはん食べて、夜寝る前は紅茶飲んで、車で学会来て、色々最近の研究トピックの話など出来て、、
なんてラッキーなのでしょう!

P.s.3 ニ年に一度のスローフードの食の祭典「Terra Madre」へ。

最終日午後はテッラ・マードレお邪魔出来ました。

本当の意味での「美味しい」を分かり、伝えられる地球人であろう、というメッセージと、
それを支える1人1人の生産者たちに直に触れて、食の情熱でいっぱいに。

というわけで、収穫多き、学会でした。

帰って来たらアレッサンドロが子犬のように待っていて、昨日はゆっくり日曜日。どうしても私と一緒に買いに行きたかったようで、新しいスマホを買いに行ったりしました。

手打ちパスタを打ち、買って来たポルチーニでシンプルだけど本当に美味しい一品を。

秋のイタリアの食卓を一緒に楽しむレッスンを、日本の皆様にお届けしつつ、私たちも豊かな食卓を楽しみました😋

こういうこと。


ここから先は

0字

ボローニャ大学歴史文化学部博士課程「Cultural Heritage in Digital Ecosystem」の学生が、研究内容を共有…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?