【イタリアの結婚式は、本気。】披露宴のメニュー試食
【イタリアの結婚式は、本気。】
先日、披露宴のメニュー試食に行って来ました。
端的に、圧倒的。「さすが」の一言。
どれも趣向を凝らしたメニューで、何より、素材の良さが光る。
味付けも、洗練されて上品。
既に、食いしん坊の新郎新婦、大満足。
で、何が凄いって、全てが本気なのです。
試食も、客寄せの試食でなくて、成約済みの私たちがメニューを選ぶため。
会場の一部屋を貸切にして、シェフが来てくれて、
立食の前菜ビュッフェから、プリモ3品、セコンド3品、ケーキまで。
ワインも泡、白2本、赤と全部その場で開けてくれた。
聞くと、食材は、卸の業者からではなく、個人店も含め、それぞれの食材で一番良いと思う信頼する店を選んで、食材を買い集めてるとのこと。
本気でしょ。
本気なのは、これだけじゃない。
日本の結婚式もやるから比較出来るけれど、イタリアの結婚式は、日本のようにパッケージ化されていないので、全部1から探し、決めていく。
会場、シェフ、写真家、ウェディングケーキ、音楽演奏、お花、演出、etc..
写真家を選ぶにも、3軒回って、選んだ。
(これも感動した話があるが、またいつか別に。)
「たかが結婚式に、大変だぁ」と思う人もいるかもしれない。
それは違うと思う。
人生の節目に、最大のエネルギーをかけられない、
(何に忙しいのか分からない)忙しい社会自体が問題だ。
便利さが不要なところで、お金で時間を買うようにパッケージ社会に乗み込まれていくなんて、どう考えてもおかしい。
そして、一度パッケージ化されたものは、柔軟性が失われる。
ま、その方がお互い便利なので、巻き戻しが難しくなる。
だけど、人生、全ては過程であリ、学びである。
足動かして必要な人たちを見つけて、
頭突き合わせて1つ1つ話し合って、
時にぶつかり時に慰め合いながら作り込んでいく。
本気だ。それで良い。
だから、今日も私たちは、全力投球で進む。
不器用で、全て手探りだけど、それで良い。
結婚式まで残り23日!!
P.s.
ここまで来て、イタリアの経済構造が少し見えませんか?
マーケティングで値段が高くなるのではなく、価値で高くなる。
高いなと思っても、それは価値があるから。
(観光地トラップを除く)
すごく良い社会だと思う。
ピュアに良いものが欲しい、良い人生を送りたい、という人間の根源にあるべきものを失わない消費者と、
そういう1人1人のわがままを実現するためにロジックを超えて動く供給者が存在するこの経済は、意外と図太いと思う。