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母がイタリアへ(3)パルマ&ボローニャから日本帰国編

11月、母が一人で私を訪ねてきてくれました。

父とトイプードルはお留守番です。

8日の短い滞在でしたが、私の本拠地エミリア州ボローニャはもちろん、ボローニャから電車でモデナやパルマにもお連れし、またプーリア州のマンマの元へも。ぎゅっと詰まった密な時間。

最終回の第三弾は、ボローニャに戻ってきまして、パルマ半日観光、ボローニャでのお見送り編です。

パルマへ!

ボローニャから電車で1時間、パルマへ。

パルマはナポレオンの皇后であったマリア・ルイーザが女公として統治していた土地であるが故、通りの作りやエレガンスな雰囲気、お菓子の繊細さなど、街のあらゆるところにフランスの影響をあらゆるところに感じます。

いよいよ、ランチへ。

パルマにバーリ出身の友人一家が住んでおり、たまにお邪魔しているのですが、お父さんはバリッラ、お母さんTinaはパルマの生ハム協会にお勤めという食の一家で(しかも息子も娘も家族4人全員美男美女!)、そのTinaが親切に行きつけのトラットリアを予約してくれました。

「Osteria Mascalzoni」というお店。

家庭的な雰囲気で、使われている素材がピカイチで、何食べても外れない美味しさでした。しかもリーズナブル。

前菜は、もちろん、パルマに来たので、今や日本で食べられなくなってしまった「パルマのプロシュート」。

本当に美味しい生ハムは、甘いのです。
ほんのりと口の中に広がる甘さと、上品な塩気が唯一無二。

イベリコのハモンセラーノなどは(申し訳ないが、正直、)やっぱり勝負にならない。

もう1つ、「spalla cotta di san secondo」という豚の肩の部位を使ったサルーミがまた驚きの美味しさ。塩以外一切入っていないのにハーブを感じる、形容し難い香りがある。

パルマ名物小玉ねぎのバルサミコ煮と合わせて頂くと塩と酸と甘のバランスが取れる。

それから、パルマの郷土パスタ「Tortelli(トルテッリ)」

伝統的な、エルベッタ(ハーブ)とリコッタの詰め物と、カボチャの詰め物、共にソースはクラシックにバターセージ。

カボチャのラビオリはエミリアのパスタの名物でこの辺り各地で見られますが、北のマントヴァに近づくにつれてアマレッティが入ったりするのですが、今回はアマレッティ入りでした。

お腹いっぱいになったところで、街を散策。

ビアレッティに寄り、ボローニャにもあるのになぜかパルマで買い物。
ちなみに、私にも可愛いマグカップを買ってもらったのですが、1つはA(これはAoiのA)、もう1つは今の彼氏が違う人になっても使えるようにイニシャルなしのブルーに(笑)ひどくない!?笑

ポー平原を走り、ボローニャに帰ります。後々100回は話題になったお菓子をお土産に携えて。

ボローニャでの最後の晩餐。

有名パスタ屋さんで買ってきた、ボローニャ名物「手打ちトルテリーニ」。鶏のブロードをとって頂きます。

そして、この食後のデザートが話題になった「トルタ・ドゥケッサ」

マリア・ルイーザにちなむ高貴なケーキ。
これ、お値段いくらだと思いますか?

9€!!!1600円。

私たち、お会計後に驚愕。サダハルアオキより高いと言って、Google Mapで調べたら、色んな人が「泥棒」と書き込んでいた。笑

ま、味は流石に美味しかったし、レシピを見ると家庭では到底作れない難しさであった。

ボローニャからお別れ

最終日、あまりに服を持たない私に、母が来てきた服をくれました。

父に言うと「なんだかノスタルジー」とやや意味不明な返事が来ました。笑

そういえばイタリアでピザを食べたことがないとのことで、ボローニャで私が一番美味しいと思うナポリピッツァのお店へ。

「Zii Margherita」といお店。

突然、マンマ家のフランチェスコおじいちゃんの優しさを思い出して泣いたり、9ユーロのケーキに憤慨したことに笑ったり、無邪気に伸びるチーズを楽しんだり。

と言うわけで、8日間はあっという間に過ぎて、なんだか夢のよう。

私と違うこと沢山あるなと思ったけど(私がイタリア人化してしまった)、
感受性豊かで、心が綺麗で、良い人だなぁと思った日々。

最後は涙のお別れ。また会える日まで!

こうして母は日本に無事帰国したようです。

第三弾にわたる「母がイタリアへ」もFine、お・わ・り・



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