グローバル・フード・ヒストリー(授業計画の企画書)
こんな内容で大学の講義を行おうと思っています。
グローバル・フード・ヒストリー(授業計画の企画書)
誰がやるか
ボローニャ大学の歴史文化学部「Global Cultures」専攻にて、料理のグローバル・ヒストリーを専門に研究する私が、専門的で最新の知見を体系的にお伝えします。
内容
1 「グローバル・ヒストリー」とは何か
「ワールド・ヒストリー」と何が違うのか
時間、空間、構造;インド洋の歴史
人が作る構造の歴史;ブローデル「地中海」
日常の歴史(Banale History); 日常のナショナリズム、日常の文化
*work: 「グローバル・ヒストリー」のケースを見つけてプレゼン
2 貴族料理と庶民料理
フード・スタディの史学
フード・ヒストリーのアプローチ
重要な議論:研究者、議論、学術的貢献
分野横断的なホットトピック
なぜ、いま、フード・ヒストリーなのか
3 国民料理と地方料理
料理の「歴史」
貴族料理
;16世紀イタリアルネサンス期の宮廷料理、料理人、外交背景
フェラーラの宮廷料理のケース・スタディ
庶民料理
;研究の限界、近年のアプローチ、基礎的な知見
グラヴィーナにおける農民料理のケース・スタディ
4 帝国主義と食文化
国民料理の発展
;ナショナリズム運動、フランス料理の誕生、メキシコのタコス
日本における「和食」と「洋食」
地方料理の発展と発見
;イタリアの地方料理、中世以来のチーズの地方性、ローカリズム運動
地方の伝統料理とは何か
5 移民と食文化
大英帝国の食の植民化
;大英インドのケース、クリスマス・プディング、砂糖入り紅茶
フランス植民地帝国の食
;ベトナムのケース、モロッコのケース
日本の植民地帝国の食
;台湾のケース
戦争と食文化
6 「グローバル・ヒストリー」における日本料理
20世紀アメリカにおけるイタリア料理
イギリス料理としてのチキン・ティッカ・マサラ
ベルリンのケバブ
コソボ難民レストラン
*work : 移民の料理とその歴史的背景のケース・スタディ
7 「グローバル・ヒストリー」における日本料理
(再掲)「グローバル・ヒストリー」とは何か?
日本における貴族料理と庶民料理
明治以降の国家料理
日本における食の地方性
和食と洋食の誕生
異文化の影響と取り込み
:中国、スペイン・ポルトガル、アメリカ、フランス、イタリア
8 まとめ
歴史に不変はない
異文化交流の結果としての食文化
「グローバル市民」であるために
依頼について
他の場所でも長さや内容など調整しながら行うこと可能ですので、授業の依頼などお気軽にお声がけください!
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ボローニャ大学修士、料理史学徒の研究ノート
ボローニャ大学修士、歴史文化学「Global Cultures: Food History」専攻の学生が、研究内容を共有するマガジン ・…
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