卒業論文発表会「20世紀のイタリア農家料理」
先日、オンラインで卒業論文発表会「20世紀のイタリア農家料理」を行いました。
ボローニャ大学歴史文化学部の修士論文、
テーマは「20世紀のイタリア農家料理」
全275ページ。
エミリアのポー平原、プーリアのムルジャ平原を対象に、オーラルヒストリーのアプローチで「声を持たなかった」農家の料理と文化を解き明かしました。
全20家庭を訪ね、共に料理をしながら話を聞いたこと、既存の文献と照らし合わせたことをもとに、1950年代までの農家料理、1960年代以降の料理文化の変化の動態をお話します。
最後は意見交換&交流会。集まった皆様は、各地で活躍する友人、私のオンラインコミュニティ「マンマの台所」のメンバー、研究者の先輩、後輩、農家さんなど、多岐に渡りました。
自身のご関心や、これから面白そうな研究について、意見を交わしていきました。
思ったより本当に多くの質問をいただき、歴史とは何か、料理の研究はどのようなものなのか、皆様自身で理解を深めて頂けました。
【参加者のお言葉】
「昨夜は、貴重な報告会に参加させていただき、ありがとうございました!大学4年間、研究をおこなうことに興味をもてず、好きにもなれませんでしたが、葵さんの報告会で、はっきりしていないけれど存在することを探究し、形にしていくことの面白さを感じました。
人の間(ま)にある「食」に、さらに関心を抱く機会となりました。
わたしも、研究かどうかはわかりませんが、「形にしていく」をやっていこうと思います。本当にありがとうございました。今後もよろしくお願いします。」
「Aoi先生のお話を聞いて、いつも習っている料理がこうした研究に裏打ちされているものだと知り、なんだかすごいことなんだと誇りに思いました」
「イタリア料理は、イタリア料理と地方料理の間にあると思うのですが、その部分をどう繋げていくのか、と疑問に思っていたところ、1つのアプローチを知れました」
「貴重な機会をありがとうございました!日本で同じように研究・リサーチしているメンバーと議論しているところなので、一緒に話したいと思いました」
「自分の興味についてまたいつか研究したいと思えました」
皆様、いつも応援ありがとうございます。
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ボローニャ大学修士、料理史学徒の研究ノート
ボローニャ大学修士、歴史文化学「Global Cultures: Food History」専攻の学生が、研究内容を共有するマガジン ・…
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